団体交渉での主な確認事項
①5月1日~6日、特別清掃、全般清掃、ポリッシャー作業を中止して対象の労働者を自宅待機とする。緊急事態宣言延長の場合は延長決定後に再検討する。
②4月14日、コロナ感染疑いに伴う快速列車の消毒作業が行われたことについて、CTS本社は専門的な消毒作業のノウハウ、指導体制はないと回答。
③運転台の消毒については、機器取り扱いの方法などが不明のため、JRから依頼があったとしてもCTSでは行わない。
4月28日、動労千葉はCTS本社との団体交渉を行った。そこでコロナ感染防止対策として、5月1日~6日まで特別清掃、全般清掃、ポリッシャー作業を中止し、作業担当の労働者を自宅待機とすることを確認した。労働時間については自宅待機の場合も勤務した場合と同じ時間で扱うことを確認した。
団交翌日から各事業所で自宅待機を含む5月勤務の通知が始まっている。
現場の怒りと組合の闘いの力
この間、CTS本社等では自宅待機などの感染防止対策が取られてきた。
しかし、感染リスクの高い清掃職場はずっと無視された。職場からは清掃作業で自宅待機扱いが行われないことへの怒りの声があがっていた。団交ではその点を徹底追及した。
組合
清掃業務で自宅待機の取扱いがないのはおかしい。現場には怒りの声がある。出来栄え検査は6、7人で行われているがそんな場合なのか。特掃等も中止して自宅待機などにすべきだ。
会社
当面、特別清掃、全般清掃、ポリッシャー作業を5月1日から6日まで削減する。作業担当の労働者については自宅待機とする
今回の改善は、現場の怒りを労働組合として会社に突きつけて闘った成果だ。
一方でCTSは、緊急事態宣言が延長された場合、その決定後に特清等の中止と自宅待機の延長について判断するとしている。感染リスクが続く以上、感染防止対策の継続と徹底を突きつけていかなければならない。
危険な作業を強制するな!
4月14日深夜に車内でのコロナ感染疑いのためJRから消毒作業が依頼され、まともな防護体制もなく現場に作業が強制された。この点についても追及した。
組合
グリーンアテンダントの方が発熱して消毒作業が行われた。しかし、現場に連絡があったのは入区して通常清掃が終わった数時間後だ。防護体制はまったくなかった。
感染者がいることを前提とした消毒作業は通常の清掃とはまったく違う。専門的な知識や経験はあるのか。
会社
そのノウハウや指導体制はない。
組合
本来は専門業者に依頼すべきことだ。防護服やマスクがあっても指導体制や教育訓練がなければ意味がない。
乗務員の感染が確認され、運転台の消毒作業が依頼された場合は?
会社
運転台については、機器の取り扱いの方法等が不明のため、CTSでは行えない。JRで行ってもらう。
組合
一般車両の場合はどうか。
会社
・・・
組合
現場としては指導体制が確立されない限り、消毒作業を行うことはできない。会社としてそれでいいのか。
会社
・・・
組合
現場に消毒作業を強制しないことを強く求める。
CTSには感染症の専門家もおらず、防護体制も教育訓練もない。指導体制すら確立されない中で、危険な作業を行わせるなどあってはならない。
また、JR千葉支社に対する団体交渉についても早期に開催することを求めている。JR・CTSを徹底的に追及し、現場労働者と乗客の命と健康を守る対策を実現させよう。