「車内で感染疑い」なのに事前連絡も防護服もなし?!

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消毒時の防護体制を徹底しろ!
特掃中止し消毒を優先しろ!

4/24 CTSへの申入れ

新型コロナウィルスから現場で働く者の生命と生活を守るために特別清掃等を中止し、「自宅待機」等として取り扱うこと

 防護服もなしで消毒作業させるな!

京都市交通局は3月3日夜、感染者が乗ったとみられる地下鉄の手すりやつり革などを消毒した。朝日

4月14日深夜、CTS幕張事業所に、「快速線乗務のグリーンアテンダントの方が発熱した」と連絡があり、急遽消毒作業を行うことになった。

しかし、連絡があったのは通常の清掃後だった。通常清掃時にはそんなことも知らされないまま、特別な防護体制もなく作業させられた。

消毒作業も「マスクと手袋」というレベルでの作業が強制された。感染者が出た車両の消毒と再運用は、本来は感染症対策の専門知識を持ち、訓練をしている専門業者に委託すべき作業だ。そうでなければ、公共交通機関としての責任などとれるはずがない。

今後も乗務員や乗客の感染が車両内で確認されるという事態は十分に予想される。すでにJRでも感染が確認されている。CTSの仲間への2次感染は絶対に防がなくてはならない。

安全なくして労働なし!

そのためにはJRからの迅速な連絡体制はもちろんのこと、徹底した防護体制が必要だ。防護服、N95マスク、ゴーグル、手袋などの装備を用意すること、感染症に関する教育、装備の着脱などの訓練をすること、作業者を限定してその後の健康状態を観察するなど絶対に感染拡大を起こさない徹底した対策を行うべきだ。そうでなければ命のかかった危険な作業はできない。

JRは特別清掃の中止を認めろ!

今、起きている感染拡大の中心は「不要不急の外出」ではない。医療・介護現場、保育園、コールセンター、郵便仕分けや宅配物配達…。感染拡大が起きているのは職場と家庭だ。

現場労働者の命を守るために、職場での感染拡大は絶対に起こしてはならない。車両センターで感染が広がれば、列車も止めざるを得なくなる。拡大防止のためには、徹底した感染防止策と同時に、少しでも出勤者を減らすことが必要だ。

CTSは通常の清掃業務を削ってでも感染防止対策を優先するべきだ。とくに特別清掃は乗客減少でゴミや汚れが減った中で、あえて行い続ける必要はまったくない。JRが契約でCTSを縛ることをしなければ、ただちに実行できる。そうすれば自宅待機者も消毒作業の要員も増やすことができる。

これは現場労働者と乗客の命に関わる問題だ。JR・CTSはただちに感染防止対策の徹底、特別清掃を中止し自宅待機扱いを行え!

 CTS津田沼事業所

ようやくマスク「1人1枚可」を確認

この間、CTS津田沼事業所ではマスク配布が抑制されてきた。

「在庫がわずかなので、毎日1人1枚渡していたら、すぐになくなってしまう」というのが理由だ。JRは社長自身が「マスクはグループ会社の分を含めて確保している」というのにだ。だが、CTS本社は「JRには独自で確保しろと言われた」と回答し、対応を改めようとはしなかった。

現場で働く組合員とともに、何度もJR、CTS双方を追及する中で、4月20日にようやく「月末にはマスクを確保できる」とCTS本社に確認させた。職場でも点呼時に見えるところにマスクが置かれ、「1人1枚」は確保させた。だが、清掃作業で「マスク1日1枚」は到底十分とは言えない。会社は作業に必要なだけのマスクを確保すべきだ。

「コロナ」から職場と労働者を守るのは現場からの声と行動だ。徹底した感染対策、100%の休業補償、十分な要員体制を要求して闘おう。

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