「同一労働同一賃金」、 CTSはどうするのか!
動労千葉は2月27日、CTS(千葉鉄道サービス)に対して左記のとおり「同一労働同一賃金」への対応を問う申し入れを行いました。
CTSでは、およそ3分の2(約400人)が契約社員・パートで働いています。日々、同じ仕事をしているにもかかわらず、基本賃金や定期昇給制度、夏期・冬期の手当、退職金制度等において、あまりにも大きな格差が存在しています。無期雇用に転換したベテランの仲間ですら、わずか時給10円アップのみ。正社員と契約社員・パートでは、ボーナスの支給額は少なくとも3倍以上もあります。
大半の仲間が、家族の支えや、貯金を取りくずすなどしなければ働きつづけられないのが現実です。このような現実を会社が放置しつづけることは、もはや絶対に許されません。
CTSでの格差是正も待ったなし!
先月、アルバイト職員へのボーナス支給(大阪高裁)、契約社員への退職金支給(東京高裁)を命じる判決が相次いで出されました。CTSにおいても、現在のような正規・非正規の格差賃金の是正が待ったなしで問われています。
◇「バイトにもボーナス」の判決
2月15日には大阪高裁が大阪医科大学に対して、「アルバイト職員にボーナスを出さないのは違法」として、110万円の支払いを命じる判決を出しました。訴えをおこした女性は、正規職員と同じ業務内容なのに賃金は半分、手当などにも大きな格差があり、その是正を求めて裁判をおこしていました。
◇「契約社員に退職金を支払え」の判決
2月20日には東京高裁が、東京メトロの子会社「メトロコマース」に対して、駅売店で働いていた女性労働者(契約社員)に「退職金をまったく支払わないのは不合理」として、正社員の4分の1以上の退職金支払いを命じました。訴えた女性たちは「支給を認めたことには意義があるが、きわめて低額だ」と最高裁にさらに訴えています。
全国で立ち上がる非正規雇用の仲間とともに!
会社に対して声をあげ、訴えを起こすのは、本当に勇気がいることです。しかし、職場の誰もが同じ気持ち、同じ理不尽さや怒りを感じながら働いているのです。
そして、全国で働く2千万人を超える非正規雇用の労働者が、さまざまな形で闘いをおこし、社会を根底から動かし始めています。大阪医科大学のアルバイト職員の女性は「判決をきっかけに非正規の人が働きやすくなれば」と述べ、東京メトロコマースの女性労働者は「これからも声をあげ非正規労働者の賃金を底上げしていきたい」と述べています。この心意気と闘いに続こう!
来年4月から「同一労働同一賃金」制度が施行されることからも、今春闘こそが正規・非正規の格差是正にむけた勝負どころです。現場からの行動と闘いこそ、会社を突き動かす唯一にして最大の力です。
「同一労働同一賃金」をめぐる団交をCTS春闘第1弾の闘いとして全力で闘い、格差是正の突破口を開こう。19春闘で、正社員・契約社員・パート・嘱託社員の一律大幅賃上げをかちとろう!