またも「運転士居眠り」報道―会社は背面監視を容認するな!ダイ改合理化・労働強化こそ原因だ!

過労死生み出す乗務員勤務制度改悪を撤回し行路緩和を行え!

 8月14日から15日にかけて、「JR外房線で運転士が居眠り運転」という形で、テレビをはじめ次々に報道が行われた。
しかし、7月25日に起こったことであり、列車運行上の支障もなかった。それを乗客が背面から撮影した動画がネット上に投稿されたことで、20日も経った後に大々的に報道されたのだ。

 「居眠り」レベルの問題ではない

 これをきっかけに、職場と乗務員がたたかれている。だが、現実に起こっている問題は「居眠り」どころのレベルではない。過労死さえ生み出される労働強化が強制されているのだ。
 会社はダイ改ごとに乗務員への労働強化を繰り返してきた。人間が一番眠い時間に起きて乗務しているにもかかわらず、睡眠時間もまともに与えない。乙行路は日勤並に長大化し、退勤時間が12時を超える行路も次々に増やされている。日勤の拘束時間も軒並み伸びている。
とくに、今年の3月ダイ改では乗務員勤務制度改悪が強行され、朝・夕のラッシュ時間帯に短時間行路が作成された。乗務するのは支社課員など本来の乗務員ではないものたちだ。
 全体の行路数を変えずに短時間行路を増やしたあおりを受け、交番内の行路はさらにきつくなっている。しかも、現状では短時間行路に乗務する人数が足らず、本線乗務員を乗務させなければ仕事が回らないのが実態だ。
 乗務員勤務制度改悪で、限界を超えた労働強化が進行しているのだ。3月ダイ改以降だけ見ても、オーバーランや停車駅通過も起こっている。16年段階でさえ「オーバーラン続発」「眠気」「勘違い」などと報じられたことがある。
しかも、改悪乗務員勤務制度は始まったばかりだ。本格的な適用の条件が整えば、乗務員にはさらなる労働強化がのしかかる。来年度からは運転士・車掌の職名までなくそうとしている。その先に待っているのは、過労死と鉄道の安全の崩壊だ。過労死を生む乗務員勤務制度改悪をただちに撤回しろ!

 安全より乗務員締め付けを優先

 この間、「居眠り」報道が始まると、ある程度の期間そういった報道が繰り返されるということが起こってきた。会社はそれを、「社員教育を徹底していく」などといって乗務員への締め付けに利用してきた。今回の報道も、会社が鉄道の安全と乗務員を守るのではなく、締め付け強化と団結破壊を優先してきた結果だ。
 必要なのは監視や締め付けではなく、労働条件緩和、行路緩和だ。本当の安全対策だ。われわれの追及で、会社も「お客様サービスより安全のほうが重要」と認めざるを得なかった。「カーテンを下ろすのは運転士の判断で行える」ということも確認させた。
 だが、会社は撮影禁止については要求を拒否した。「旅客サービスのため」という理由で「写真も動画も撮影自由」「乗務中に肖像権はない」とまでいった。千葉支社は、乗務員を背面監視し、カーテンを開けているかの抜き打ちチェックまで行ったのだ。
 実際には会社が安全破壊を行いながら、すべての責任を乗務員個人に転化する。世間に向けては、あたかも会社が安全対策を進めているかのように宣伝する。そうして、会社に逆らうようなことは一言も言えないような職場にしようとしてきた。今進行している東労組解体・社友会攻撃と狙いは同じだ。
 それがマスコミを騒ぎ立てさせ、乗客の不信と監視に拍車をかける事態を生み出してきた。すべての責任は会社にあるのだ。

 ただちに行路緩和を行え!

 必要なことは行路緩和であって、乗務員の締め付けではない。乗務員の締め付けは安全を守ることにつながらないどころか、精神的に追い詰めることにしかならない。「第二の尼崎事故(福知山線事故)」を引き起こすことになる。
 会社は乗務員勤務制度改悪・ジョブローテーション提案を撤回しろ!
 行路緩和をただちに実施しろ! 鉄道の安全より乗務員締め付けを優先するな! 
「撮影禁止」を表明し、ステッカー等の対策を行え!
 社友会―労組解体攻撃粉砕! 職場に闘う労働組合を甦らせよう。