乗務員勤務制度改悪を阻止しよう③ 育児・介護を口実にするな!制度改悪に反対させないことが狙い

 「乗務員勤務制度改悪」提案は、乗務員勤務制度の抜本的な解体を狙う重大な攻撃だ。しかも、提案資料では「育児・介護と両立」「自由な時間が増える」「社員の希望に応えた」などと書かれている。あたかも「育児・介護のための制度」のように打ち出すことで、現場労働者に反対させないようにする悪辣な狙いだ。
 そもそも育児や介護に関する制度は会社として労働者の生活を保障する上で必ず必要なものだ。短時間行路を増やす必要があるなら、全体の行路数も増やせば他の乗務員の労働強化にもならない。会社の責任で保障すべき問題なのだ。
 だが、会社はそれを逆手に取り、「お互い様の精神」などといって、全体の労働強化や乗務員勤務制度解体を飲ませるための口実に利用しようとしている。本当に許しがたい所業だ。

 早朝・夕方行路で両立できるのか?

 仮に朝や夕方に短時間行路を設定したとして、育児・介護と両立できるようになるのか?
現在の短時間行路は10時から16時といった日中帯の設定だ。育児の場合、出勤前に子どもを送り、退勤後に迎えに行くこともできる。
 その一方、新制度の例としてあげられている勤務は、7時出勤で13時退勤。ラッシュ時間帯に合わせて短時間行路を拡大すれば、もっと早朝・深夜になることは明らかだ。それでは子供の送り迎えを行うこともできない。
 さらに、「本人の希望」という形で、育児・介護勤務A(短時間勤務)に6時間を超える勤務、育児・介護勤務B(短日数勤務)に深夜勤務を行わせるという。
 短時間勤務や深夜勤務制限は、育児・介護休業法の定めによるものだ。職場内外での理解に加え、時間的制約があることを前提に就労を続けられる職場環境が必要とされている。
 だが、会社が交番内の勤務をさらに非人間的なレベルまで労働強化しようとする中、本当の意味で「本人の希望する勤務」だけで済むのか?
 会社の狙いは明らかに労働強化だ。育児・介護勤務者を含めて少しでも多く業務に動員し徹底的に効率的な勤務を組もうとしているのだ。
 しかも、その先には、運転士も車掌もなくし、「保安要員」のような位置づけにして、乗務員という考え方そのものを解体することまで狙われている。こんな提案は絶対に許してはならない。職場全体から反撃の声をあげよう。そうすれば必ず事態を動かすことができる。すべての仲間は動労千葉とともに闘おう。

第79回定期委員会へ結集を! 大合理化攻撃に全力で立ち向かおう!

 第79回定期委員会が6月23日(土)DC会館において開催される。
 本定期委員会は、いまJRが矢継ぎ早にかけてきている乗務員勤務制度改悪、駅の外注化、検査体制の縮小化、ワンマン運転―ローカル線切り捨て攻撃、さらに貨物における人事・賃金制度の改悪攻撃等に対する闘いの方針と闘争態勢を確立するきわめて重要な委員会となる。
 全支部から全力での結集を訴えるものである。

〈乗務員勤務〉解体を突破口に

  すでに「職場討議資料」や日刊でも明らかにしている通り、乗務員勤務制度の改悪は、乗務員だけの問題ではない。JRで働くすべての労働者の労働条件と権利を破壊する攻撃だ。乗務員勤務制度という「最後の砦」を解体することによってJR全体の勤務や賃金・手当等を破壊し、低賃金と非正規化へ突き落とそうとしている。
 乗務員勤務制度の改悪が提案されると同時に出された深澤社長声明(5月17日付)がまさにそのことを明け透けに物語っている。「今後、乗務員以外の業務についても検討を進めていく」。メンテナンス部門においても「CBMの導入を進めていく」。今後は、「自動運転技術の開発」「職場再編の検討を」「『乗務員勤務制度改正』はその第一歩」「『職場改革』を力強く進める」等々である。しかも、すべてを「時間軸を意識し」「スピード感をもって」有無を言わさず進めようとしている。動労千葉が指摘してきた通り、これまでの次元を越えた大合理化―第3の分割・民営化攻撃を猛スピードでかけてきているのだ。

 技術の高度化で安全が守られるのか

 乗務員勤務制度の改悪と一体でワンマン運転の拡大・無人化が狙われている。さらにCBM等の高度な技術導入による検査体制の極小化が狙われている。一体こんなことをやって安全が守られるのか。
 どんなに技術が高度化したとしても、これまで培ってきた長年の経験を基にした人間の労働と単純に置き換えることはできない。実際にこの間の外注化の中で、今まででは考えられないような事故が多発している。そもそも人間の労働をいくらでも取り替えのきく将棋のコマのように扱い、一方で極限的な労働強化や要員削減を行うようなやり方を絶対に許してはならない。いま、安全は根底から脅かされているのだ。
 反合・運転保安闘争は、動労千葉の最大の闘争課題であり、闘いの基礎をなすものだ。組織の総力をあげて立ち向かわなければならない。

■第79回動労千葉定期委員会 6月23日(土)13時 DC会館

労働学校 ■6月16日(土)13時 DC会館
「労働法改悪との闘い」 山本志都 弁護士

乗務員という考え方を 根本から解体するものだ! 乗務員分科常任委員会と緊急本部執行委員会を開催

 JR東日本が、5月18日に提案した「乗務員勤務制度の見直しについて」は、これをもっていよいよ第3の分割・民営化攻撃が始まったことを示しています。
 動労千葉は、21日、乗務員分科常任委員会、22日、本部執行委員会を開催し、当面する闘いの方針について決定しました。

▽乗務員分科常任委員会

①育児や介護を人質にとった卑劣な攻撃。本来なら会社が責任をとるべきことだ。②乗務員という考え方を根本から解体するもの。賃金制度の改正、これまでの鉄道における運転士の地位を根本的に解体するもの。ほかの職種にも及ぶことは明らかだ。
③要するに、少ない乗務員で、どれだけ多くの列車を走らせるかということだ。
④いったんこれが始まればどこまでも乗務員の勤務を悪くできる。
⑤短時間行路をつくるのなら、行路増として要員をつけるべきである。
⑥全体の労働条件を改善することを前提として矛盾点に対して説明を求める。
⑦日々の現場における追求行動が大事。

今後の闘いについて

▽本部執行委員会

①乗務員勤務制度の改悪提案は、動労千葉の運動の根幹にかかわる問題であり、本部・支部一体となった闘いを全力で展開する。
*会社は、8月末までを「労使協議」期間としていることから、他労組が裏切り妥結する動向が明らかになった場合には、ストライキを構えて闘いぬくこととする。
②提案に対する解明要求の第1弾を早急に提出する。
③提案内容の問題点、狙いなどについて日刊での宣伝、職場討議資料の発行を行い、職場での怒りの声を上げる闘いを強化する。
④5月~6月中に全支部オルグを行い、万全の意思統一を図り、闘争体制を確立することとする。
⑤6月23日の第79回定期委員会について、全力の結集体制をとり、第3の分割・民営化攻撃と闘う総決起集会とする。

 現場の声、職場の気持ちをとらえ、闘いを血の通ったものとするために、どんな小さなことでも、日々職場でおきたことをどんどん本部に上げて下さい。

「現場から団結して声を上げれば状況は変わるんだよ!」と職場で訴え、この攻撃と立ち向かう中から組織拡大の展望を切り開き、第3の分割・民営化攻撃を打ち砕こう!

【提案概要】

◎現行の日中帯に加えて、朝・夕のピーク時間帯にも短時間行路を設定

◎短時間行路を乗務割交番から遊離

◎指導業務、支社業務、当直業務の合間に、定期列車に短時間乗務できる

◎乗務割交番内の行路の実乗務割合を増やす

◎稠密線区の拘束時間限度の延長

<p◎育児・介護勤務適用者に行路選択制を導入。長時間・深夜労働の勤務制限を緩和

第79回定期委員会に全力結集を
6月23日 13時~  DC会館