外注化阻止を貫いてきた12年間さらなる地平へ進もう! ―第29回車両技術分科会定期委員会―

保守体制を後退させる千葉派出の要員削減を撤回せよ!

 車両技術分科会第29回定期委員会が2月18日、DC会館において開催された。
 全面外注化を止め続け、強制出向攻撃を受けながらも、その偽装請負の実態をあばき、違法性を明らかにしてきた12年間の闘いを確認し、異次元外注化阻止に起つ決意もあらたにする委員会となった。
 議長に川村委員(幕張)を選出したあと、冒頭、あいさつにたった半田会長は、
「JR発足から30年が経過し、会社側はいま異次元外注化に踏み出そうとしている。それはすでにグリーンアテンダントや駅業務のJESSへの統合に進み、水平分業―子会社化を目論んでいる。これは労働者を下へ下へと突き落すものに他ならない。安全の危機が進行している。昨年の山手線での電化柱が倒れるという事故にもそれがはっきりと出ている。もはや安全は神頼みなのかと肌寒くなってしまう。また昨年12月には、JR西日本の新幹線で台車に亀裂が生じながら、時速200㎞/hの走行、JR東海の区間で下回り点検、30㎜の亀裂が発見されるという事態となった。この亀裂が台車の歪みを生み脱線転覆の大事故になってもおかしくなかった。奇跡的にならなかったと思わなければならない。気動車でもJR東海において、台車に亀裂が発見されている。溶接部分ではない台車内部に空洞が入っていたことから亀裂ができたとされている。とんでもないことで、あってはならないことだ。その原因とは、軽量化とコスト削減にある。 千葉派出の4徹から2徹への要員削減が提案された。管内唯一の直営派出の削減は、派出検査対応をどうするのかに直結する問題だ。初動の遅れがどのようなことを及ぼすのか。団交で明らかにしていくと共にスト体制を確立していく。連綿と引き継がれてきた技術職としての継承を図っていきたい」と訴えた。
 来賓として、本部・田中委員長、事務分科会・今井さんよりあいさつを受け、一般経過報告から方針(案)、予算(案)までの一括提起を受けて質疑に入った。

【質疑での主な意見・質問
◆一ノ宮派出で働いているが、電留線の入区列車に「故障手配済」の貼紙が多い。なかには「蛍光灯」にも貼紙がしてある。出区点検の車両などで対応できるものもあり、体制そのものがおかしいのではないか。
◆弱電の部屋が、今後、CTSの詰所となると聞いているが、その時期とATS―P故障対応機器などの機材をどこに持っていくのかつめてもらいたい。
◆千葉派出では、車両判断の観点からだろうが、人身事故での出動要請がある。しかし出動途中で「戻ってください」などということがあった。何もないのにとりあえず行ってくれなどという出動要請には疑問もある。4徹から2徹への削減提案が強行されれば、これまでのような対応はできなくなる。
◆木更津派出で、この間、車両の異臭対応と異音対応で出動したが、異臭は沿線からの臭いが入ったこと(乗務員も認知していたらしい)、異音はフラットによる音であった。異常のないことはいいことだが、あまりにも乗客からの申告に対する対応が過敏すぎるのではないか。
◆255系交番検査の要員体制だが、5名体制ではじまり、運転台の2名を残して進める行程となっていたが、いまは5名体制の作業行程となっている。どう内容が変わったのか?仕事の流れを含めてどうなっているのか?要員にかかわることであり、車両センター内のこととはいえ小さなことでも提案すべきではないのか。
◆209系保全検査で、パンタグラフが上昇したあと、故障読出作業を行うために、再度パンタグラフを下降させる。そのため委託業務である蛍光灯交換などの作業に支障をきたしている。作業手順、作業行程について考慮してもらいたい。
◆エルダーとなり委託業務の上回り作業をしているが、土日出勤もあり、仕事がキツイ、休みが少ない。休日を増やして欲しい。
◆217系リクライニング対応作業で土日1名が出勤して作業している。本来2名体制ではないのか?また217系車両対応について鎌倉所属となったときに、仕業検査程度となっていたと思うが、リクライニング対応では3時間程度かかっている。とても仕業程度とはいえない。
◆在庫管理に関わることになるのだろうが、千葉派出において、217系(鎌倉所属)、231系(三鷹所属)での部品交換作業を行った際に、派出から直接車両が所属する車両センターの担当者に連絡してくれと言われる。現場の作業員に部品管理までを託すのはおかしい。こうした部品管理の窓口の一本化をしてもらいたい。
◆インターネットというものの危惧的側面だが、公開していない一般人の個人情報が検索できてしまうことがあるらしい。自分の氏名であった場合、削除依頼など、どこに、どのように対応を求め、対処していくのか。

 以上のような切実な現場からの意見・要請を受けて、団交等での解決を求めて行くことを確認した。
新たな役員体制を確立し、第3の分割・民営化攻撃の軸をなす異次元外注化攻撃と対決していくこと、千葉派出の要員削減を許さない闘いに起つことを確認して、委員会は成功した。