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警視庁相手取り国賠を提訴
昨年の7・4及び11・10不当家宅捜索に対して

国家権力による労働組合への不当弾圧を絶対に許さない!

【写真上】7月4日の家宅捜索で暴力をふるわれ本部役員が着ていたシャツはズタズタにされた。【写真下】私服警察官及び機動隊により封鎖されたDC会館。このため支部職場集会や一般利用者の行事全て中止させられた

 動労千葉は、3月19日、警視庁公安1課による昨年7月4日及び11月10日の2回にわたるDC会館に対する不当家宅捜索に対して、450万円の損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を、東京地裁に提訴した。

本部役員に殴る蹴るの暴力を振るって家宅捜索を強行

 国家権力による労働組合に対する不当な弾圧を粉砕するために、全力で闘いぬこう。
 昨年7月4日のDC会館に対する不当家宅捜索は、洞爺湖サミット反対を掲げて闘われた6・29闘争闘争において8名が不当逮捕されたが、その内1名が東京都公安条例に違反したことを理由にして行われた。
 6・29闘争では、渋谷駅方面へのデモ申請をしたにもかかわらずこれを一方的に拒否し、しかも過剰警備が行われる状況の中で不当逮捕が強行されたのだ。しかし、この不当逮捕については、8名全員が不起訴処分となっていることからも明らかなように、何らの問題もなかったということだ。
 一方、7月4日の家宅捜索では、捜索令状に「動力車会館」と記載されていたことに対して「ここはDC会館だ。捜索場所が違う」と抗議した本部役員に対して胸ぐらを掴んで殴る、蹴る等あらん限りの暴力が振るわれたのだ。また、組合書記局の捜索では電話への対応は全て拒絶され、組合の大会資料や書物、私物の携帯電話や手帳、デジカメ等々を不当に押収したのだ。
 さらに重大なことは、当日は、ライフサイクルとの闘いに向けた千葉運転区支部の職場集会が予定されていたが、不当家宅捜索のために中止せざるを得ない状況となった。労働組合にとって組合員との意思統一は組合活動の根幹であり、これをとおしてストライキを含めた様々な闘いを行うことになる。この一番重要な職場集会が中止されたことは極めて重大な損害だ。

不当逮捕は全て不起訴ーデッチ上げは明らかだ!

 11月10日の不当家宅捜索では、11・2労働者集会において労働者1名が公務執行妨害で不当逮捕されたことを理由にしているが、この労働者も不起訴処分となっていること、デモ中の機動隊によるデモ隊へ不当な規制等過剰警備が行われる中でデッチ上げ逮捕されたことは明白だ。
 しかもこの日は、田中委員長をはじめ本部役員が韓国民主労総主催の労働者大会に参加して不在であったが、この不在時を狙って行われたものであり、極めて卑劣な家宅捜索であった。
 しかもこの家宅捜索により組合業務が2時間以上も妨害された上、組合の会議録や個人の携帯電話、手帳、パソコン等々が押収されたのだ。
 さらに、DC会館2階の会議室を使用する予定であった一般の利用者の行事も妨害されて開催できなくなるなど、DC会館の信用が著しく損なわれる結果となったのだ。

大恐慌情勢に立ち向かう闘う労働運動の復権をかちとろう

 世界大恐慌情勢に突入する中で、資本家は、労働者への賃下げ・首切り攻撃を激化させるとともに、戦争政策を拡大しようとしている。こうした攻撃と一体で労働組合に対する権力の弾圧はますますエスカレートしようとしている。
 動労千葉は、こうした資本・権力による労働組合への弾圧を一切許さず、闘いぬくために、今回、警視庁を相手取って国家賠償請求訴訟を東京地裁に提訴したものである。警視庁による不当弾圧粉砕!国家賠償請求訴訟勝利!闘う労働運動の復権に向けて闘いぬこう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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