こんな事がまかりとおっっていいのか!
動労千葉排除のためには手段を選ばず
幕張車両センターで、1日行程の183系交番検査を2日行程に突如として変更!
作業工程表の提示を求めても一切見せず!
動労千葉を排除した体制を維持するための2日行程の強行
幕張車両センターにおいて、7月6日~7日、183系列車の交番検査で、従来の1日行程から2日行程への変更が強行された。作業的にも6両編成12名体制が、1日目下り編成3両、2日目上り編成3両とぶつ切りで行われ、要員は各日6名体制が強制された。
これは何よりも、交番検査班から動労千葉所属のベテラン作業員を排除したことにより、現在の若手だけで編成されている交番検査班では183系列車の1日行程に必要な要員を確保できないこと、さらには、機動班には183系列車の交番検査を経験した動労千葉組合員がいるにもかかわらずあくまでも交番検査からの排除、組合差別を優先させたということだ。
1日あたりの交番検査要員の変更は合理化につながる!
しかも、従来の半分の要員数で183系列車の交番検査を行うということは、1日に必要な要員数が減るということであり、要員削減の合理化につながる攻撃だ。
幕張車両センターでは、昨年6月以降、交番検査から動労千葉を排除しているが、それ以降、MG(電動発電機)のフラッシュオーバーが「手入れできない」という事態が発生し、485系列車(お座敷列車)の交番検査に対する経験不足に対してはベテラン労働者を交番検査に配置して技術継承を図るべきだと主張してきたところだが、今回の183系交番検査に対する2日行程の作業体制は、真逆のやり方だ。
このことが6日の点呼で明らかになったことから現場では、「労働条件の変更を組合に提案したのか」「明確な作業変更なのだから全体に説明すべきだ」「作業工程表を出すべきだ」との当然の意見が相次いだ。
しかし、現場管理者は、「(交番検査を)担当する関係社員には説明している」と答えるのみで、作業工程表さえ当初は渡そうともしなかったのだ。
しかし、会社は、交検と臨検の区別はなく、保全グループとしてどとらでもできるように担務指定を行っている。そうである以上、作業工程表は全員に渡さなければならないはずだ。
模擬交検も行わずぶっつけ本番で強制されたぶつ切り作業
交番検査を行うにあたり、その作業工程を確認・検証するためにはベテランが担当し、他の者に教え、その上で模擬交検の実施、試行等を重ねてから交番検査を実施するのが通例だが、今回の2日行程作業は、それすら破り捨てたのだ。
一番の問題は、ぶつ切りで行う交番検査の危険性ということだ。6両編成を下り3両、上り3両でユニット毎に分け(3管切り、ジャンパー切り、MS切り)、1日目下り編成、2日目上り編成と分割して作業を行い、最後に総合引き通し試験を行うが、この間、MS(メインスイッチ)切り忘れによる事故が報告されている。さらに、1日目の作業終了後、「何かあるといけないから」と分割されたユニット間を復位しているのだ。交番検査の途中で列車を移動できるとでも思っているのだろうか。外部電源による「空ノッチ試験」により列車の走行をつかさどる機器の進段状態を検査するが、バッテリー容量が少なかったり電圧降下した時などはパンタグラフを生かして検査することがあるが、もしもMSが入っていた場合には列車が走行する事故に直結するということだ。
しかも、2日行程作業を無理強いするがゆえに会社は、この2日間、技術管理担当を2名張り付けてまで強行したのだ。
組合差別を優先するがゆえに無理を押し通し、安全を軽視する183系交番検査の2日行程作業は、今すぐ撤回すべきだ。
6両編成を2班で行うことにより、各班のA担当(制御担当)がMSの切・入を担ってきた作業体制に戻せ。
外注化攻撃の先駆けとなる交番検査体制変更を許すな!
安全をどのように確保するのか。技術をどう継承していくのか。検修作業の根幹にかかわる重大なことだ。このようなやり方が横行すれば、おかしいことを「おかしい」、間違いを「間違いだ」と言えない検修職場となってしまう。ここにも検修外注化攻撃の氷山の一角が見えてくる。その先駆けともいうような交番検査体制からの排除は、断じて許せないものだ。
交番検査態の2日行程作業を強制された青年労働者に訴える。誰が検修作業を真に担う者であるのかを!