ブラジル・コンルータス大会
動労千葉が国鉄闘争を訴える!
2000人の代議員が集まったコンルータス大会
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コンルータスの大会で発言する照岡支部長
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団結ハチマキを巻いた代議員の青年労働者長
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ブラジル訪問記(上)新小岩支部長 佐藤正和
6月2日から10日まで、11月労働者集会に参加してくれと、コンルータス(CONLUTAS・全国闘争連盟)の招待を受け、ブラジルを訪問しました。その、コンルータスの第2回全国大会(6月3・4日)、それに続く労働者階級全国大会(6月5・6日)、そして国際代表団会議(6月7日)に参加するためです。
日本代表団は、動労千葉いすみ支部長の照岡清一団長を先頭に、新小岩支部の自分、動労千葉国際連帯委員会の山本弘行事務局長、全学連からは織田陽介委員長、松室しをり国際部長をはじめ9名です。
事前に送られてきたコンルータスのリーダー達からのメールでは、「皆さんのブラジル訪問を再確認させてください…ブラジルにおける労働者の闘いの戦闘的な形成は、各国帝国主義とその政府に反撃して行く国際連帯の努力からかけ離れたところでは実現できません。ましてや今、ギリシャの労働者が世界恐慌の矛盾を労働者階級に転嫁せんとすることに反対して闘っている時なのですから」
「学生の全国組織であるアネル(ANEL)は、労働者・学生同盟の構築を任務とする学生連合の必要性につき討論を行います。全学連の代表の参加を希望します」ということでした。
ちょうどこの時期は、1047名闘争・日本の労働運動の未来をかけた「6・13全国集会」の成功に向けた準備過程と重なりました。田中委員長は日本を離れるわけにはいきません。
4月10日、中野顧問を偲ぶ会で、この話を聞いた照岡支部長が「よし! わかった。委員長の代わりに俺が行こう!」ということになり、そのお供として自分が行くことになりました。
6月2日、16時40分、成田を発、約12時間で、ニューヨーク着。サンパウロ行きへ乗り換えます。5時間あまりの待ち時間(実際は、出国や再入国手続きで時間がかかる、アメリカは実際に戦争をしている国なのでチェックはかなり厳しい)に、ブラジル訪問の獲得目標を再確認しました。
①、とにかくブラジルの労働者、国際代表団、その諸団体と交流すること。②、6・13集会、1047名解雇撤回闘争への賛同決議をあげ、11月集会へ来てもらうということです。
そして、現地時間の6月3日、9時半、サンパウロ空港着。日本を発ってから約28時間、南米大陸初上陸です。空港には、11月日本に来てくれたファビオさんが! 感動的再会です。公務員労組のエルトンさんの運転で国際代表団の集合地点へ。
そこから「大陸縦断」と言うべきでっかいバスで会場のサントスへ(ブラジルの面積は日本の23倍、鉄道より飛行機、バスが移動手段の中心。1908年、日本からの移民船第1号の笠戸丸がサントス港に着く)向かいます。着いたら、宿で旅の荷をほどき、シャワーでも…は、甘い考えでした。そのまま2千人が集まる大会へ突入です!
動労千葉の闘いが国境を越えた共感に
大会初日、国際代表団の発言は、ペルー、ハイチ、日本を代表して動労千葉、スペインでした。照岡支部長の発言、日本の労働者が何を話すのだろうと、皆真剣に聞く姿勢です。国鉄の分割・民営化にストライキで闘い、今も団結を守り闘っていること、5派のストライキで外注化を阻止したこと、新自由主義と対決する1047新運動をスタートさせること、発言のポイント・ポイントで大拍手です。民営化・外注化、新自由主義と対決することが、世界の労働者の共通課題であることが肌でわかります。
「この闘いに勝利するには、全世界の労働者の国境をこえた団結が絶対に必要です。ブラジルの同志のみなさん! 私達は今日この熱い連帯の思いを絶対に忘れません。遠く離れていても心は一つです」
「11月には東京で国際連帯集会を開催します。ぜひご参加下さい。ありがとうございました!」終わると、スタンディングオベーションの嵐です。照岡支部長の発言後、日本代表団はすごい人気です。「発言の原稿をくれ」「団結はちまきはもうないか」「一緒に写真を撮ってくれ」…
たくさんのブラジル労働者にもみくちゃにされ、国境を越えた交歓が終わることなくつづきました。(つづく)