CTSは職場で労働者が亡くなった事態を無視するのか!
職場で労働者が亡くなっていながらさらなる労働強化を強制するな!・最終列車は22時16分着から22時47分着へ31分繰り下げ。 ・最終列車の停車時間はわずか13分で、清掃に配置される労働者は3人だけ。 ・コンコース清掃などは開始が遅くなり、時間内に終わらせるのがさらに大変に。 ・トイレ掃除は乗客がいなくなってから行うのでこれまで以上に遅い時間になる。 ・毎月4日間あるホーム清掃の日はこれまででも1時間程度の超勤をつけてきた。これからはさらに遅くなる。 要員を増やすのは当然だ! |
最終列車が31分繰り下げ
昨年8月、金子さんがCTS成田空港事業所で勤務中に亡くなった。その過酷な勤務自体は、これまで日刊で報道してきたとおりだ。しかし、CTSは今年3月のダイ改に伴い、職場環境を改善するどころか、さらなる労働強化を強制してきた。
3月ダイ改により、成田駅止まりの快速列車が成田空港駅まで延長され、成田空港駅に発着する列車が一本増えた。それによって、最終列車の到着時刻は22:16着から22:47分着へと31分遅くなったのだ。
これまででさえ一泊まり勤務で4~5万歩も歩く職場で、一本清掃する列車が増えるだけでも負担は大きい。しかも、この最終列車の停車時間はわずか13分。泊まり勤務者は6人いるが、そのうち3人は空港第2ビルに移動している時間帯だ。最終列車の清掃には、たった3人の労働者しか配置されていない。
さらなる超勤を強制するな!
それだけではない。最終列車の後にも、駅コンコースの清掃などがある。トイレ掃除を担当する労働者は、乗客が帰ってから清掃を行う。そのため、これまで以上に遅い時間まで働くことを強制される。
毎月4日間あるホーム清掃の日はさらに過酷だ。最終列車の後、普段の業務に加えて機械を使ってホーム清掃をしなければならない。重労働になる上、機械の準備や片付けもある。これまででも1時間程度の超勤になってきた。それを遅くなった最終列車の後にやらなくてはならない。さらなる長時間労働と超過勤務が強制されるのだ。
十分な要員を確保しろ!
これだけの業務を強制するなら、当然にもそれに見合った要員を配置するべきだ。特に、ホーム清掃の日には以前から超過勤務が当たり前のように行われている。その上、最終列車が遅くなるならば、ホーム清掃のための要員を特別につけるなどの対策が絶対に必要だ。
しかし、CTSはそういった対策を何ら講じないまま、さらなる労働強化を行った。しかも、職場で亡くなった金子さんの労災認定が争われている最中にだ。現場の職場環境をかえりみるどころか、さらに過酷な勤務を強制してきたのだ。
人間らしく働ける職場環境の実現を!
これほどの勤務を強制しながら、現場労働者は月10数万円で働かされている。60歳を超えて再雇用になれば、賃金はさらに下げられる。その一方で、JRから天下りしたCTS幹部は、現場の仕事が何もわからなくても年収1千万近いポストについている。
CTSは労働者の生活や命のことなど考えてもいないということだ。絶対に許せない! CTSは十分な要員と休憩時間を確保しろ! まともに生活できる賃金をよこせ! 職場で労働者が亡くなった責任をとれ! 人間らしく働ける職場環境の実現を! 金子さんの労災認定をかちとるまで闘いぬこう!