50回目の8月15日にあたって

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日刊 用動労千葉 Winn
かつての侵略戦争は、あらゆ び 、…… 」と言います。
を超え、歴史の教訓を謙虚に学 の戦争についての歴史観の相違
また「国会決議」は、「過去 人間の精神は暗がりのなかをさ
をさまよっている。」
人々の精神は暗がりのなか
なげかけるのをやめたので、
「過去がその光を未来に
トクヴィル
国鉄千葉動力車労働組合
〒260 千葉市中央区要町2番8号(動力車会館) (鉄電) 電話{ (公)
千葉 2935 · 2936番 043 (222) 7207番 95.8.150 4241 O 一
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「子供を抱いて眠る母」(ケーテ·コルヴィッツ)
50回目の
8月15日にあたって 1 1 7
.
とです。「誰にも責任がある」
うという意図ぬきにできないこ
うものの言い方は、過去を葬ろ 思いをいたし 、…… 」などとい 々の植民地支配や侵略的行為に 「世界の近代史上における数
れた山ほどの偽善 ……

わずか三百字のなかにつめ込ま
あの「戦後五〇年国会決議」、
味について考えさせられます。
過去を想起するということの意 きょう、歴史認識という問題、
五〇回目の八·一五を迎えた
フォークナー
過去は過ぎ去りさえしない」
「過去はけっして死なない、
いません。
.
かつての亡霊だけです。
ないところに生まれてくるのは、 と「歴史観の相違を超え、歴史 えられる」 ……。 時代の大きな
在だという明確な認識·自覚の 一体どうして、このような人々
よって制約され、拘束された存
生きています。自らが、歴史に
れると同時に歴史に支えられて みだされ、歴史によって制約さ
全ての者は、歴史によって生
の決意も、どこにも語られては 本人の栄誉と誇りを回復させ」
のです。
しい歴史を創りはじめることへ 的な歴史認識を正し、日本と日
このような歴史を断ち切り、新 的なわが国に対する断罪と自虐 しかし、かつての行いを記憶に
もありません。当然のことなが、 ·歌してきたことについての自覚 活動方針で、「戦後占領政策お
らの収奪によって「繁栄」を謳 戦後日本の五〇年間がアジアか いての明確な承認もなければ、 為が侵略戦争であったことにつ
「決議」には、自らのした行
た戦後日本の欺瞞を象徴するも
内容と責任を抜き去り続けてき
のした行為から、本来の歴史的 み価値をもつことができるとさ
を「進出」と言い換えて、自ら 終戦」、占領を「進駐」、侵略
ことと同じであって、敗戦を「·
ことは、「誰にも責任はない」
る」と記しましたが、われわれ は、政治の新しい学が必要であ 序文で、 「新しい世界のために まよっている」と結んだ著書の
なものです。トクヴィルは、「 を自ら断ち切ってしまったよう えます。 ているのかを象徴しているとい
その光を未来に投げかける」の のような方向に舵を切ろうとし
「五〇年決議」は、「過去が が今立っているこの時代が、ど
れてこようはずがありません。 ところに、不戦の決意など生ま ほかなりません。「五〇年決議」
観の転換、価値観の転換のない きるというのでしょうか。歴史 る目はもはや同じではありませ
の教訓を謙虚に学ぶ」ことがで 変化に遭遇したとき、過去を見
い歴史観をかざしているのです。 ています。かつてと寸分違わな
万の戦没者を追悼する」と語っ て尊い生命を捧げられた二百余
自存自衛とアジアの平和を願っ
「昭和の国難に直面し、日本の
よび左翼勢力の策動による一方
〇周年国会議員連盟」は、その 会議員が参加している「終戦五
はありません。一六〇名もの国 しかも、これは過去のことで
して遂行されました。
くるためのアジア解放戦争」と
列強に抗し、東亜の新秩序をつ
れた皇国史観のもとに、「欧米
価値を実践することによっての
され、国民は、国家の決定した
して、そこから流れだすものと
る価値が天皇 (国家)を源泉と
ることを決意します。
つくりあげる闘いを全力で進め した、労働運動の新しい潮流を 十五日にあたって、昨年来開始 われわれは、五〇回目の八月
における歴史認識は、われわれ
ん。歴史解釈とは、現在の鏡に
「歴史は時代とともに書き換
じめられるのです。
つねに「平和」の名のもとには
と言うほかありません。戦争は、 虚しく移ろいやすい営みである」
生の未来」など、「地上で最も
「恒久平和の理念」や「人類共 意図的に糊塗した上に語られた とどめようとしないばかりか、
を語ることで結ばれています。 和の理念」 「人類共生の未来」
「決議」は、空疎に「恒久平
ハンナーアーレント
も移ろいやすい営みである」
ぎり、地上で最も虚しく最
とどめられることがないか
「人間の行いは、記憶に
新たな10万人合理化粉砕! 労働運動の新たな潮流めざし全国へはばたこう!
ません。
る」と声高く言わなければなり
労働者の新しい闘いが必要であ
は、「新しい世界のためには、
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