動労総連合及び動労千葉は、それぞれ22年4月1日以降の新賃金及び労働条件改善に関する申し入れを2月21日行った。
動労総連合は、昨年11月、全組合員を対象に「生活実態ならびに賃金引き上げ要求に関する調査」を実施した。また、CTSにおいても職場アンケートを実施した。
大幅賃上げが必要だ!
アンケート調査結果による組合員の生活実態は、昨年同期と比較して「非常に苦しくなっている」が44・5%、「やや苦しくなっている」31・3%、「同じだと思う」が24・2%となっており、ほとんどの組合員が改善を求めている。また、生活程度について82・4%の者が不満足を訴えている。
「家計は1ケ月の賃金で間に合いましたか」に対し、93・4%の組合員が不足したと答え、その補填については、「期末手当をあてる」が45%を占め、「貯金をおろす」33・8%、「妻の収入をあてる」が17・7%を占め、その他借金等によりやりくりしている状態にある。
調査結果にもとづく賃金引き上げ要求額は、「生活実態に基づき改善要求をした」、「現在の生活を維持するため」が93・3%を占め、平均要求額は49,540円であった。
働き続けることも困難な職場
CTSの職場アンケート結果では、生活費が「ときどき不足」、「いつも不足」が併せて78・2%で、その補てんを「生活費を切り詰める」「家族からの援助」「各期末手当で補填」が多数であり、夜勤手当のない日勤勤務者はこの職場で働き続けることさえ困難な実態が浮き彫りとなっている。
あらゆるものが値上がりしており、大幅賃上げはまったなしだ。組合員の圧倒的多数が「ストライキを配置して闘うべき」と回答している。ストを構えて22春闘を闘いぬこう!
組合の要求事項(概要)
1.2022年4月1日以降の基準内賃金を、物価上昇分も含めた58,000円の原資をもって引き上げること。
2.エルダー組合員及びグリーンスタッフの基本賃金を、社員と同様に引き上げること。
3.配分に関しては、基本給を重点に行うこと。
4.定期昇給については、2021年に昇給係数「2」を削減したことから、昇給係数4+2の「6」とすること。
5.第2基本給を廃止すること。
6.賃金の大幅な引き下げとなる「人事・賃金制度」を撤廃すること。
7.昇進制度について、勤続35年で主任職2等級まで昇進・昇格できる基準昇進制度とすること。
5.定年を延長するとともに、エルダー・シニア社員制度を廃止し、改正高齢者雇用安定法の施行に踏まえ70歳まで働くことができる労働条件の確立を図ること。
【JR貨物要求】
(1)55歳以上の賃金減額の撤廃。
(2)シニア社員の労働条件について。
① 本体雇用により社員同様の勤務を行うことから、賃金を見直すこと。とくに基本給については全国同一とし、地域間格差を解消すること。
② 賃金の減額に応じて、年間休日数の増又は1日あたりの労働時間の短縮を図ること。
【CTS要求】
1.2022年4月1日以降の基準内賃金を40,000円の原資を持って引き上げること。
2.時給制の契約社員・パート社員については一律、時給1,500円に引き上げること。
3.全社員に住宅手当が支給されるように適用条件を改正すること。
4.希望者全員を正社員に登用すること。
5.本人希望に沿って70歳までの雇用を行うこと。JRからのエルダー出向者についても同様の扱いとすること。
6.年間休日をJRと同様の114日とすること。