われわれはこの一年、困難な情勢に挑み、大きな前進をかちとってきた。
1047名解雇撤回闘争では、国鉄闘争全国運動の本格的な発展をかちとり、8万4千筆の署名の力で最高裁を追いつめている。
外注化粉砕の闘いでは、「外注化粉砕、仕事と仲間をJRに戻せ、プロパー労働者を守れ」と訴えて起ち上がった5月2日と10月1日のストライキを契機に、CTS清掃部門で働く3名の仲間が動労千葉に結集した。この一年間の闘いは、外注化が雇用と安全、労働者の団結をズタズタに破壊し分断する攻撃であることを暴き、それを打ち破る新たな一歩を生み出したのだ。
昨年、何よりも大きかったのは、全国33箇所で開催された国鉄集会と11月労働者集会を通して、国鉄分割・民営化反対闘争を労働運動再生に向けた不可欠の課題として甦らせたことだ。30年に及ぶ闘いが深い信頼関係を築き、日韓の鉄道労働者の交流が始まるなど、国際連帯闘争も大きく発展した。
外注化の矛盾、大量退職問題という形をとって分割・民営化の歪みが爆発的に噴出し、それを逆手にとった新たな労組破壊攻撃が吹き荒れている。われわれはこうした攻撃に真正面から立ち向かう決意を固めて15年の年頭に立っている。
戦争と民営化の安倍政権打倒へ!
2015年は安倍政権による戦争と社会丸ごと民営化との対決になる。アベノミクスは完全に破産した。GDP成長率は東日本大震災以来のマイナス成長に落ち込み、国の借金はGDPの2倍=1143兆円に膨れあがろうとしている。2040年までに日本の自治体の半分にあたる896都市が破たん・消滅する可能性があると報告されている。安倍政権はそれでもなを解雇規制撤廃、公務員・学校・医療の民営化、総非正規職化と社会保障制度解体へと突き進もうというのだ。
しかも、こうした資本主義の破滅的危機が戦争を生み出そうとしている。
安倍政権は、3月には原発を再稼働させ、5月には集団的自衛権関連法を国会に一括提出して改憲と戦争の道を突き進もうとしているのだ。「戦争をする国」をつくるための新たな労働運動解体攻撃が画策されている。安倍は「連合を分裂させよ」と叫び始めたのだ。
しかし、自民党が291議席を獲得したといっても有権者のわずか17%の支持でしかない。階級的労働運動を復活させ、労働者を貧困に追いやって戦争に突き進む安倍政権を打倒しよう。
外注化・組織破壊攻撃粉砕、
組織拡大へ総決起しよう!
国鉄分割・民営化が全面的に破たんしようとしている。JR北海道、東日本での安全崩壊、貨物会社の経営破たんの深刻化。さらには、この8~9年の間にJRで働く労働者の4割以上が定年退職を迎える事態を背景に「去るも地獄、残るも地獄」の再編攻撃が始まっている。攻撃の焦点は全面的な外注化と国鉄的なものを一掃する労組破壊攻撃だ。東労組から国労、JR連合まで全ての組合がこの攻撃に屈服し崩壊しようとしている。
来年3月ダイ改では特急列車の全面的な廃止・削減が提案された。秋には千葉運転区の廃止・千葉運輸区化が画策されている。東日本本社は「ハンドル率をあげろ、列車キロに対し要員が多すぎる」と命令している。「本線運転士が担当いる入出区は全部委託しろ」という攻撃も始まっている。外注化が安全をさらに決定的に破壊しようとしている。貨物は諸手当の全面的な廃止・削減、賃金制度・乗務員勤務制度の改悪を狙っている。国鉄採用者がボロ雑巾のように使い捨てられた後に残るのは地獄のような職場だ。65歳まで働き続けることのできる労働条件確立を求め全力で闘いに起ち上がろう。
15春闘勝利! ダイ改合理化粉砕へ、 ストライキで闘おう!
2015年の闘いの課題の第1は、1047名解雇撤回・最高裁勝利判決獲得に向けて全力で闘いぬくことだ。不当労働行為があったのなら解雇撤回は当然だ。2月15日の「不当解雇から28年、国鉄1047名闘争勝利総決起集会」に全力で結集しよう。10万筆署名を貫徹しよう。
第2の課題は、外注化粉砕、組織拡大へ全組合員の総決起をかちとることだ。大量退職に追い立てられ、安全上の問題など何も検討されないまま外注化が拡大され、その場しのぎと無責任だけが横行し雇用と安全が破壊されている。
一方、外注先のCTSでは、普通に生活することすらできない超低賃金と過酷な労働条件が強制されている。JRーCTSを貫く闘いを強化し、今年こそ本格的な組織拡大を実現して外注化攻撃を粉砕しよう。
第3の課題は、大量退職問題を逆手にとった組織破壊攻撃を粉砕し、65歳まで働ける職場と労働条件を確立するために全力で闘いぬくことだ。
3月ダイ改、15春闘が焦点になる。地方ローカル線切り捨て攻撃に対しては地域の総反乱をつくりだそう。基地統廃合や全面的な労働強化の強制に対する職場からの総反乱=組織拡大を実現しよう。定年延長と運転士の高齢者対策をかちとろう。運転保安確立の闘いはますます重要だ。3月ダイ改合理化粉砕へストライキで起ち上がろう。貨物賃下げ攻撃粉砕、人事・賃金制度の改悪を阻止しよう。
第4の課題は、階級的労働運動の復権で、戦争と民営化に突き進む反動安倍政権を打倒することだ。水戸の仲間たちは、福島がおかれた現実にストライキで立ち向かっている。「3・11」4周年から5~6月の「戦争国会」の過程がまさに歴史の分岐点となる。怒りの声の先頭に立とう。全組合員が組織拡大闘争に立ち上がろう。組織拡大の実現で階級的労働運動を甦らせよう。動労総連合を全国につくりあげよう。
15年団結旗開きに集まろう
日 時 1月10日 (土) 13時から
場 所 千葉市・DC会館 2階大会議室
※2015年の闘いはじめ、全支部から全力で結集しよう!