10月ダイ改-検修問題について千葉支社と団交(9/21)

5945

10月ダイ改-検修問題について千葉支社と団交(9/21)
幕張電車区縮小攻撃粉砕へ総力を挙げて闘いぬこう

 10月ダイ改について、検修関係に関する申36号に関する団体交渉が9月21日、千葉支社において行われた。
 10月ダイ改の検修関係に関する千葉支社の提案内容は、①東京地下ルートのATSーP化に伴うATS要員2名の削減、②木更津支区の千葉運転区の支区化、③幕張電車区の「車両センター」への名称変更、④257系新型特急導入とそれに伴う検査体制の確立等である。
 組合側からは、検修職場の高齢化に伴う今後の要員確保と技術継承の問題、メンテナンス近代化(第Ⅲ期)計画に伴う217系列車の鎌倉総合車両所への業務移管問題等について解明を求めるとともに、幕張電車区縮小につながる今次提案の撤回等を求め、千葉支社を追及してきた。

首都圏から要員繰配を考えていることを明言

 今後の検修職場の将来展望及び検修要員の確保について千葉支社は、「今回257系特急列車を導入したことにより、将来も基地として存続されることは明らか」との回答を行ってきた。しかし、217系車両の鎌倉総合車両所への業務移管がすでにメンテナンス近代化(第Ⅲ期)計画の中で明らかにされている状況の中で、大幅な要員削減が伴うこと、また、257系特急列車が今年度から投入され、来年度で完了し、これによって改めて検修要員の削減を行おうとしていることは明らかで、現場で働く労働者の職場を確保することが極めて重要になっていることなどを中心にして千葉支社の見解を求めたが、具体的な展望について明らかにできないとの対応であった。
 また、検修要員の確保については、「この間、02年は新規採用7名+社会人採用1名、03年は8名+1名、04年は8名を採用してきた。来年以降も同程度の採用を本社には希望している」との考え方を明らかにしてきた。
 しかし、今後の大量退職を考えた場合、同程度の採用では職場の業務を回すための要員を確保することができないとの指摘に対して千葉支社は、「メンテナンス近代化(第Ⅲ期)計画による鎌倉総合車両所の工場機能停止に伴う要員繰配も検討されていることから、首都圏からの要員調整も考えられる。06年度の要員需給を見て、できるだけ多く欲しいとの要望を本社に話している」との回答を行ってきた。
 この回答は極めて重大である。これまでは具体的に動いていないので分からないとの回答を行ってきたが、ここにきて本社と支社間の話では鎌倉総合車両所の工場機能停止に伴う要員繰配がすでに検討され、千葉支社内への配属についても話し合われているということだ。特に、シニア制度差別を中心にした闘いにより検修・構内業務の外注化が唯一行われていない状況の中で、こうした事態を突破し、動労千葉の影響力を排除するために本社ー支社一体となった攻撃を行おうということだ。絶対に許すことはできない。

千葉転の支区化しても幕張電車区で車軸交換

 また、木更津支区の千葉運転区支区化と「幕張車両センター」への名称変更の問題について千葉支社は、「乗務員区としての位置づけを明確にし、乗務員指導教育の支援を確立するために行う」「DL業務ができる指導が千葉転にはいるので、内燃車を指導する技術力は有している」との回答を行ってきた。
 しかし、木更津支区の場合には、運転士については完全に独立し、検修の技術的な面で幕張電車区との結びつきが強く、これまでも気動車の車軸交換等具体的な作業については幕張電車区で行ってきたのが実情だ。そうした現実を無視して千葉運転区の支区にすること自体根拠がないと言わなければならない。これについて千葉支社は、「車軸交換等の作業については、これまでどおり幕張電車区で行う」との考え方を明らかにしてきた。
 結局、木更津支区の千葉運転区の支区化問題については、この間木更津支区の要員需給問題で、一旦2名の平成採を送りながら、労務政策の観点から1名を1ヶ月も経たないうちに最配転し、千葉転から助役や指導員を送り込み、動労千葉対策を優先させてきた中で、突如として10月ダイ改提案の中で出てきたものだ。これだけの内容が4月の経営計画の中にすら出されていないこと等を考えれば、動労千葉が主力を握っている木更津支区対策以外にはあり得ない話だ。

257系の保全要員は要求に基づき配置しろ

 257系新型特急の投入に伴う要員体制については、21日の団交以降、9月末に模擬保全が行われ、この中で作業の流れ、消耗品の交換に伴う要員配置をどのようにするのかを検討し、第1回目の機能保全までに要員を確定するとしている。しかし、217系においては、消耗品については計画取替を行うとの予定で、幕張電車区では要員を配置しなかったが、工場で消耗品交換を行ってこない中で現場での交換が多く発生している状況の中で、組合としては当初から消耗品交換作業を組み入れて要員を配置することを要求してきた。千葉支社は、「現在257系5両の検査体制は3名で考えているが、消耗品交換が入ると厳しいとの見方をしており、模擬保全等を行い、作業の流れなどを見ながら最終的に決定していきたい」との回答を行ってきた。
 また、作業ダイヤについては、第1回目の機能保全が10月末から11月初めに訪れることから、10月中旬までに提示するとの考え方を明らかにしてきた。
 なお、千葉支社との団交は、引き続き10月6日に行われる予定となっており、行われ次第日刊紙上において報告することとする。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
タイトルとURLをコピーしました