CTS春闘勝利へ! 4回目の清掃交流会開催
2月14日、DC会館で今年度で4回目となる清掃部門交流会を開催した。CTS清掃部門、上回りで働く現場組合員、本部も含めて16人が参加し18春闘に向けて職場の課題を出し合った。
最初に、本部からこの間の動労千葉全体の闘い、CTSでの取り組みの経過報告を行った。とりわけ無期雇用転換をめぐって、後期面接で複数の労働者への雇い止め通告が行われたことを重視し、徹底弾劾、撤回を求める闘いを確認した。
現場での安全上の問題、手当の格差、休憩設備や備品の不備など重要な問題が次々と出された。本部の田中委員長は「現状があまりにひどいから、政府・財界ですら『同一労働同一賃金』と言わざるを得ない。これは敵の大きな矛盾でもある。ここを徹底的について、今春闘で打開するために本部も全力をあげる」と決意を述べた。
【出された意見】
◎CTSの深夜早朝手当は、片や1500円、片や250円では誰が見てもおかしい。月に15回も夜勤をこなしても手取りが15万円前後という低賃金の中、手当だけでも会社には早急に是正してもらいたい。今日は労基署を訪れてよかった。(木更津)
◎手当では、上回りの便器交換作業で、プロパーには手当が出るがエルダーには出ない。問題だ。(幕張)
◎車両清掃時などの汚物処理で、昔は手当が出ていたと聞いた。今も、終了時に件数は報告するが作業者には何も出ない。JRからCTSには出ているのに会社がピンハネしているのではないか。
◎正社数が極端に少なく、契約社員が作業責任者をやることも多い。仕事面でもなんでもできる。そこまで責任を負わせておきながら社員と賃金があまりに違う。怒りしかない。(京葉)
◎洗浄線9番のホームの下に洗濯機が設置されており安全上、問題。他方で事務所脇の洗濯機は、灯油代をケチるために昼間はお湯がでない状態にされている。清掃で使った雑巾の汚れが冷たい水では落ちにくい。以前のようにお湯が使えるようにしてほしい。
◎待機時に雨風をしのげる施設がまったくない。洗浄線脇の物置を大きなものに改装するなどして改善してもらいたい。(京葉)
◎この間、いろいろな理由で4人減となり特掃などの達成率が激減している。賃金を上げて人を増やすしかない。 (京葉)
◎駅舎清掃がハードすぎて、駆け足でなければこなしきれない現場がある。仕事を積み残すと夜勤の人に迷惑になるためやらざるをえない現状があり、作業ダイヤの改善が必要。(千葉)
◎ごみの仕分け時に必要な厚手のゴム手袋について、「あれは報奨金が出たときに買ったもの。その金がなくなったから、もう買えない」と言ってきた。けが防止のために絶対に必要なので、買わせるために他事業所でつかっている手袋の写真などを示して現場で要求している。(千葉)
「深夜早朝手当の 格差是正を」
CTS組合員が労基署を訪問
火急の課題となっている深夜早朝手当の地域格差(最大で6倍!)や、劣悪な作業環境の是正に向けて2月14日、清掃部門で働くCTS組合員3名と本部の中村執行委員らが千葉労働基準監督署を訪れた。
今回は、①深夜早朝手当が地域により6倍もの開きがある点、②駅舎清掃の劣悪な休憩施設の現状、③有期雇用社員に対する扶養手当の不支給、④60歳以降の大幅な賃金引き下げの4点について、労働基準法3条(均等待遇)、労働契約法20条(不合理な労働条件の禁止)、労働安全衛生法に違反しているのではないか、と就業規則や写真などの資料を示しながら相談を行った。
対応した相談員は「手当は各会社で決めるもの。労基法違反が明白でなければ直ちに労基署が介入することは難しい」としながらも、6倍もの開きがある深夜早朝手当については「なぜこんなに差があるのか。あまりに不合理。なぜ会社も是正しないんでしょうね」と驚きを隠せない様子で、「労働組合として交渉したうえで、不調の場合は労働委員会に持ち込むことも可能ではないか」と述べた。
また、千葉みなと駅の「休憩施設」の写真を見たときも「これが休憩所なんですか??」とビックリ仰天の様子で、監督官も議論に加わり、労働安全衛生法などと突き合わせながら検討を行った。
参加した仲間は、あらゆる闘いを展開し、今春闘で絶対に打開する決意を固めた。