CTS春闘 20年度新賃金と労働条件改善について団体交渉(4・2)

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現場からの怒りの声を結集し
次回4月9日 CTS団交に職場から大結集を!

動労千葉は4月2日、2020年度新賃金と労働条件改善についてCTSと団体交渉を行った。組合からは基本賃金の大幅な引き上げを軸に申し入れの趣旨を述べ、会社からは2019年度の決算概要が示され議論が行われた。

19年度は増収減益

会社による決算概要の説明は以下のとおり。
〈営業収益〉38億5200万円(前年比 6千万円の増)。
JR東日本との契約更改で、賃金改定分を反映して作業単価の引き上げを行った結果、トータルで増額となった。駅舎清掃の作業量は横ばい、車両清掃は本数の減少で一定の減額、合計で2300万円の増。構内入換の作業量は横ばい、作業単価の引き上げ分で1800万円の増額。その他、コインロッカーと自販機の運営で1800万円の増。
〈営業費用〉38億3000万円(前年比、7800万円の増)。
社員の待遇改善による人件費増が大きな要因で7800万円の増額となった。
〈営業利益〉その結果、営業利益は2100万円(前年比、1700万円の減額)

コロナ対策も含め、要員確保が必要!

(組合)昨年、正社員、契約・パートとも一定の賃金引き上げを行った。「社員の定着をはかるため」とのことだったが、今年度にむけて会社はどう考えているのか。
(組合)今のところ示せない。予算の範囲内でしかできないことなので。
(組合)コロナで一人でも感染者が出たら大変なことになる。例年以上に、要員確保が死活問題になっている。そのためにも4月段階で賃金を引き上げておかないと手遅れになる。
(組合)言われていることは承知している。コロナ感染については大変心配している。

9割近くが「生活費が足りない」!

さらに、賃金アンケートに基づく申し入れ書の趣旨について組合から説明を行い討議を行った。
(組合)組合の実施したアンケートでは、生活費について「ときどき不足」「いつも不足」を合わせて87・5%が生活費に不足を訴えている。ダブルジョブをやっている人は非常に少なく、フルタイム勤務では事実上、無理。ほとんどの仲間がCTSでの収入で生計を立てている。とりわけ日勤メインの人は、正社員であってもとても生活できる額ではない。このアンケート結果を、正面から受け止めてもらいたい。
社員の基本賃金3万8000円引き上げ、時給1500円(月額換算24万円)への引き上げは生きていくための最低限の要求だ。
(組合)社員、契約・パート社員、それぞれの昨年度の平均賃上げ額は?
(組合)この場では分からない。
(組合)それぞれの平均賃金額は?
(組合)この場では分からない。
(組合)次回、出してもらいたい。この間、年齢給の引きあげの形をとっているが職務給の引き上げはなぜやらないのか。
(組合)会社として、そういう方針を決めてやってきた。
(組合)20代前半では「年齢給+職務給」で一定の昇級があるが30代、40代では年齢給が上がらなくなり昇給幅がどんどん小さくなっていく。CTSでは30代、40代で社員採用される人も多い。10年働いて昇給額が2万円前後では「やりがい」もなにもない。職務給改善に重点をおき、定期昇給額の抜本的な改善が必要だ。
(組合)組合の主張は受け止める。

団交は継続討議、 次回4月9日団交に各職場から大結集を!

その後、「同一労働同一賃金」への対応を軸とした労働条件改善についての申し入れ(申22号)への回答が示されたが、討論については多くの項目で次回団交に持ち越しとなり終了した。
コロナ感染症への対策で、各職場では消毒をはじめとした作業量の増大、労働強化が行われている。いつ誰が感染してもおかしくない状況の中、生活防衛、要員確保のためにも抜本的な賃金の引き上げが絶対に求められている。現場からの怒りの声を結集し、大幅賃上げをかちとろう。次回の団交にCTS各職場から大結集を!

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