CTSは4月5日、今年度の新賃金について回答した。社員は、定期昇給4号俸、ベースアップ分として2号俸を加算。ベアの額は1等級の社員で2号俸=800円、4等級で1100円に過ぎず、まさに話にならない超低額回答である。さらに、契約・パート社員は、まったくのゼロ回答だ。動労千葉は即日、「新賃金について改めて再検討し、再回答することを求める」と再申し入れを行った。
CTSの2022年度決算(概要)では、営業利益は約4300万円(前年比121%)と、昨年に続いて大幅な増益見込みである。にもかかわらず、ベアはわずか1000円前後! 昨年以降、すさまじい勢いで物価上昇が続いていることを考えれば、こんな回答は絶対に認められるものではない! 動労千葉は今後も、CTSに対して抜本的な賃金・労働条件の改善を求めて徹底的に闘いぬく。CTSで働くすべての仲間は動労千葉に加入し、ともに闘おう。
これでは実質、大幅賃下げと同じだ!」
動労千葉は回答翌日の4月6日、春闘第2波の闘いとしてCTS本社抗議行動を行った。
基調報告で渡辺書記長は「ウクライナ戦争、原油高、物価高が労働者の生活を圧迫している。今春闘で大幅賃上げをしなければ、生活すらままならないところにきている。求められているのは特別支援一時金ではなく賃金の底上げだ。昨日の超低額回答は許せない。現場で働く者、とくに若い社員が将来展望を見いだせる会社にするためには、闘う労働組合の復権が必要だ」と訴えた。
交渉報告を北村執行委員が行い、「これでは実質、大幅賃下げと同じだ!」とCTSの回答を徹底弾劾。さらに「『会社の体力がない』などと言いながら、上級管理者だけは好き放題に65歳以降も雇用延長。約800人のCTSに100人も管理者が必要なのか。そのほとんどはJRからの天下りだ。現場を食い物にするCTSの腐りきったあり方を打ち破る闘いをおこそう」と呼びかけた。
さらに参加した幕張支部、津田沼支部、木更津支部、千葉機関区支部の現場組合員がマイクを取り「言葉を失うような低額回答だ。組織拡大で勝負する」「会社のやることに怒りしかない」「本社を削れば現場の賃金は上げられるはずだ」と口々にCTSの許しがたい姿勢を弾劾した。
現場にかけつけた動労千葉を支援する会の山本事務局長からの熱い連帯アピールを受け、最後に関委員長がまとめを提起し、「CTSは増収増益にも関わらずこの超低額回答だ。断じて許すことができない。動労千葉は『官製春闘ではなく、労働組合の力で賃上げを勝ち取ろう』と訴えてきた。職場で闘い、組織拡大で過半数をかちとり、その力で大幅賃上げをかちとろう」と呼びかけた。
渡辺書記長の音頭でCTSにシュプレヒコールを叩きつけ、抗議行動を締めくくった。