3月ダイ改・運輸区廃止・一宮派出廃止・木更津派出縮小反対!④京葉線・快速廃止ただちに撤回しろ!

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前代未聞の提案修正!

京葉線の特快全廃、朝夕夜の快速廃止に対して内房線・外房線沿線を含めて沿線住民、自治体から怒りの声があがっている。すでに千葉県と県内の8市町が申し入れを行い、千葉市と商工会議所も撤回を要求すると表明している。

県内の自治体が相次いで撤回要求

  • 1月4日、千葉県知事が千葉市社長に対して口頭でダイ改見直しを申し入れ
  • 1月4日、千葉商工会議所会頭が千葉市と連携してJR側に撤回を求めて申し入れる予定と表明
  • 1月9日、市原、袖ケ浦、木更津、君津、富津の内房線沿線5市が連名で、千葉支社に対してダイ改撤回・再検討を求める申し入れ
  • 1月10日、外房線沿線の一宮町、茂原市、大網白里市の3市町も連名で、千葉支社に対してダイ改撤回を求める申し入れ

この中で千葉支社は1月15日、平日朝の上り快速2本に限り運行継続すると発表した。ダイ改発表後の見直しは前代未聞だ。

地域を無視したJR東のあまりに傲慢な攻撃は限定的とはいえ見直しに追い込まれた。攻撃の矛盾と破たんだ。職場からもさらに声を上げ、地域とともに闘いにたちあがろう!

地域に矛盾を押し付ける攻撃

京葉線では快速廃止と同時に列車削減も狙われている。東京~蘇我の大動脈でさえ切り捨ての対象にするという点で歴史を画する攻撃だ。

これは快速廃止・列車削減という問題にとどまらない。融合化・IT化の矛盾と破たんを地域に押し付ける攻撃だ。

一つは、輸送指令の技術継承の破たんだ。

指令は長年の経験抜きには成り立たず、簡単に異動させられなかった。指令に長年いても出世できる独自のコースを作ったほどだ。

だが、会社は輸送管理システムを拡大し、指令員の集中化と削減を進めた。その結果、京葉線は今でも風などでダイヤが乱れると、てんやわんやの状態になっている。

とくにピーク時間帯の快速を廃止すれば各停を退避させる必要もなくなり、列車操配は圧倒的に単純化される。会社は「鉄道を持つIT企業化」「これからは鉄道ではなく価値創造」などといい、「列車操配は全部AI化・システム化すればいい」「指令は素人集団でいい」としようとしているのだ。

大合理化と鉄道の安全破壊

もう一つは、若年退職の急増と国鉄採用者の大量退職だ。その中で、乗務員だけは「所定の列車を走らせる要員が足らない」というわけにはいかない。だからこそ、今ダイ改でも乗務員の大合理化が狙われている。

会社は、すでに全線区・両数を対象にした全面的なワンマン化を打ち出している。それは車掌の大合理化を意味する。

京葉線のワンマン化を見すえた時、「待避駅変更のやり取りも含めて、運転士一人にやらせるのか」という問題がある。快速がなければ、そういった問題がそもそも発生しないと考えているのだ。

だが、若年退職の急増は、会社の鉄道業務とそこで働く労働者をないがしろにする攻撃の結果だ。会社はこの融合化攻撃の破たんを、さらなる攻撃で現場に転嫁し、地域に押し付けようとしている。絶対に許すことはできない!

指令がまともに列車操配もできなくなり、車掌も削減していいというのは、安全の切り捨てだ。1月2日の羽田空港事故は、要員合理化が重大事故を引き起こすことをまざまざと示した。まさに「闘いなくして安全なし」だ。

地域に矛盾を押し付け、乗務員大合理化・安全破壊に突き進む3月ダイ改・融合化粉砕の闘いに全力でたちあがろう。

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