06春闘勝利?3・16スト貫徹、動労千葉総決起集会に起とう 反合・運転保安確立、1047名闘争勝利
スローガンが不変の闘争を表現することがある。 代表的に言えば、日教組の綱領である、「教え子を再び戦場に送らない」とするスローガンに込められた、日本が「第二次大戦」に突入していった際、学徒動員という形で、戦争を止められなかった悲痛な思いを込めた、二度と戦争の過ちを繰り返さないという思い、二度と戦争協力をしないという決意を込めたスローガンだ。これはどのような時代、今日の歴史選択が問われる時にこそ、不変でなければならない。
歴史を作ってきたスローガン!
われわれ動労千葉も、その意味では、不変のスローガンのもとに闘いを積みあげてきた。それは全組合員が築きあげてきた、 その胸に刻み込んできた、「闘いなくして安全なし」?「反合・運転保安確立」に込めたスローだ。このスローガンが、われわれの闘いの歴史を築いてきた。そのことの意義がこれほど重要な時代となったことはない。
分割・民営化20年間の矛盾が
安全の崩壊という形で噴出した 安全がまさに危機的現状に瀕している。昨年の尼崎事故、羽越線事故、伯備線事故、とまらないレール破断の続発、一連のJRの安全崩壊現象は、分割・民営化体制以来20年間蓄積されてきた矛盾が一気に噴き出したものと見なければならない。 とくに、2001年の本州3社の完全民営化によって、JR東日本での営利優先主義に拍車がかかり、「鉄道事業」が第3位にランクダウンされた、「ニューフロンティア21」という第2の分割・民営化攻撃の開始によって、「鉄道会社」という、あり方そのものが根本から変わってしまったという認識をもたなければならない。 保守部門は全面的に外注化され、保線、電気、建築では転籍?出向によって、大規模な基地統廃合が行なわれた。さらに徒歩巡回などの周期は延伸され、そのレールの上を、ボルスタレス台車を搭載した新系列車両が、スピードアップで突っ走る。駅では徹底した合理化が実施された結果、ホーム要員は激減、ローカルでは無人駅、委託駅のオンパレードとなり、異常時に対応できる体制が一気に崩壊過程へと導かれた。 検修部門においても、仕業検査から交番検査、そして工場での検査体制までが、規制緩和政策の結果、検査周期が延伸されてきた。
幕張縮小攻撃との対決に起とう
そしてこの06年3月ダイ改での、幕張車両センターの縮小?217系車両の鎌倉総合車両所への251両の移管、そして錦糸町派出の廃止は、車両メンテナンス近代化?第2の分割・民営化攻撃の新段階とも言うべき攻撃だ。
組織破壊攻撃を断固粉砕しよう
京葉運輸区廃止?蘇我運輸区新設との闘いも、いよいよ攻防の極に達した。
貨物から分・民体制の打破を!
貨物での新賃金制度の導入策動にみられる、JR版、年功序列型賃金の解体?終身雇用制の解体攻撃も決戦段階に突入しようとしている。
更に反合・運転保安闘争路線を
昨年の05春闘と、尼崎事故1ヵ月を期して闘い抜かれた、安全運転闘争において、結果、本年度末までに、30.2Kmのレール交換を実現することができた。これは結局のところ、労働組合がその闘いによって、「安全の確立」を資本に強制する以外に道がないということを指し示した。 尼崎事故に代表されるように、事故や安全の崩壊は、合理化の結果であると労働組合が、実際の闘いで示すことなくして、それはすべて当該の運転士の責任というかたちで歪曲され、責任転嫁が行なわれて収束の方向へ向かうということだ。われわれはそれだけは、その道だけは絶対に選択できないという立場に立って、まなじりを決して安全運転闘争に起ちあがった。 とくに、反合理化闘争は、資本との闘いそのものであり、それを本当に闘い抜くことができるかどうかによって、労働組合が労働組合であるかの試金石を問われるものだ。それが出来なかったがゆえに、JR内での労働運動の停滞を招いてしまったのだ。 われわれは、この安全問題こそが、資本の最大のアキレス腱であり、これにこだわり続けることで、反合理化闘争の新しい地平と展望を切り拓いた。だからこそ、小泉?奥田による非正規職化?外注化?大民営化攻撃の激しい嵐の中に叩きこまれている、無数の労働者の共感と支援を、安全運転闘争で得ることが出来たのだ。われわれは徹底的にJRの安全問題を追及しなければならない。それは何よりも人命に直接かかわることだからだ。満を持して、「闘いなくして安全なし」に込めたスローガンを前面に押し出して、06春闘に起ちあがろう。
労働者階級のスローガンとなる「闘いなくして安全なし!」
スローガンが労働者の闘いの歴史をつくる。さらに推し進めよう!06春闘決戦段階の闘いへ、3月16日、18時から開催される、「06春闘勝利、反合・運転保安確立、1047名闘争勝利、動労千葉総決起集会」にストライキの迫力をもって、千葉市民会館・小ホールに全力で結集しよう!
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