257系用停止目標新設により、停止目標が線路内に乱立
10月ダイ改以降、様々な問題が発生しているが、停止目標の問題では、各運転職場で大混乱になっている。
10月ダイ改から257系特急が新たに導入され、それに伴い257用の停止目標が新設された。さらに、従来の普通列車の停止目標についても健植位置が変更されることになった。
257系特急は、基本編成が5両で、通勤時間には10両編成で運行するため、これまでの183系や255系とは異なる位置に停止目標が新設されるてい る。このため、停止位置目標そのものが雨後の竹の子のように数メートル間隔で乱立するという状況となってしまった。
また、停止目標の両数についても、普通であれば列車編成が長くなるにつれて例えば6両、8両、9両、11両、15両などとなるはずだ。しかし今回では、 土気駅などでは特急5両、6両、11両、183系(8両)、特急9両、特急10両、15両というように、順序そのものがバラバラになってしまい、職場では 大問題になっている。
上り、下り合わせて14本もの停止目標
典型的な例として、外房線・行川アイランド駅をあげてみる。
行川アイランド駅は、ホームは片側だけの駅だが、10月ダイ改直後には14本の停止目標が設置されていたのだ。
上の行川アイランド駅の停止目標一覧図では、上り用6本(6両・特5両、8両、183用8両、255用9両、10両、11両)、下 り用8本(4両、特5両、6両、8両、183用8両、特9両、特10両、11両)となっていたのだ。「これであはどこに停まればいいのか分からない」とい う現場からの抗議の中で、一応整理されて現在では上りは6本のままだが、下りは5本(特5両、183系8両・4両、特9両・6両、特10両、11両)に変 更されている。
千葉支社は速やかに停止目標を改善しろ
こうした状況は、JRという鉄道会社が、列車を運行するためての基本的な技術力そのものが崩壊しているとしかいいようのないものだ。
長時間緊張を強いられる運転士からすれば、列車を停止する位置はできるだけ少なくすることが望ましく、本当であれば1ヶ所が理想だ。こうしたことは動労 千葉からことある毎に指摘し、千葉支社にも申し入れを行ってきているが、今回の10月ダイ改では、改善されるどころか逆に全くひどい内容で、職場では大混 乱を来しているのだ。
こうした混乱を招いている最大の責任は千葉支社にあることは間違いない。
千葉支社は、現場の声を率直に受けとめ、速やかに停止位置目標の改善を行う必要がある。
運転保安闘争を強化・再構築し、安全を確保するために、職場からの粘り強い闘いに起ち上がろう