職場の怒りと、 1年半にわたる粘り強い闘いで 全員の無期雇用転換をかちとる

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一人の例外もなく

 動労千葉は8月30日、JR千葉鉄道サービス(CTS)と団体交渉を行い、無期雇用転換に関する面接結果の開示を求め、今年度前期分(約90名)全員の無期雇用転換を確認しました。当然の結果とはいえ、一人の例外もなく無期転換をかちとったことは非常に大きな勝利です。
10月から後期分(10月~3月に入社した契約・パート社員)の無期転換手続きが始まります(10月に書類申請、11月に面談、来年1月に判定結果通知)。CTSは、希望者全員を、無条件で無期雇用とせよ。

東大では「8千人雇い止め」の攻撃

 多くの会社で、労働契約法の「5年ルール」を逆手に取り、無期転換を逃れるために満5年を迎える前に雇い止めをする動きが広がっています。
例えば東京大学では、特任教員や看護師・医療技術職員など2694人と、パートの教職員など約5300人の非常勤職員がいる。あわせて約8000人のほとんどに、2018年4月以降は「無期雇用職員」への転換を申し込む権利が発生するはずでした。しかし、東大は労働契約法を無視し、勝手に独自のルールを設定して、大半の有期雇用教職員を雇い止めにしようとしています。全国のあらゆる職場で、この「5年雇い止め」との闘いが起こっています。

当初は「主任、班長になるような方を…」と

 CTSも当初は、大半の仲間を5年で雇い止めとすることを狙っていました。
2016年2月に、労働契約法の「5年ルール」を逆手にとった就業規則の第改悪を突然提案しました。契約・パートの更新回数に一方的に上限(最長5年)をつくり、新たに導入する「限定社員試験」に不合格なら雇いどめ、作業手当なども大幅に削減するとんでもないものでした。会社は当初、「限定社員になる方は、将来的に班長・主任になって職場の中心になるような方」と、とんでもないことを団交で主張していました。
動労千葉がこの事実を暴露するや、職場からは激しい怒りが炎上。追い詰められたCTSは2016年4月の就業規則改悪を断念し、8月に大幅に譲歩した修正案を提示しました。しかしその内容は、「限定社員試験」は取りやめるが、あくまで会社が無期転換希望者の「面接・判定」を行い、契約・パート社員の選別手段を維持するものでした。

「65歳まで働く意思を示すだけでよい」

 動労千葉は、職場での暴露、本社前抗議行動を闘い、団体交渉では労働契約法の趣旨にすら反する新就業規則の違法・脱法性を追及し続けました。その結果、無期転換に際しては「65歳まで働く意思を示すだけでよい」ということを会社に回答させました。
予断を許さない状況でしたが、今年前期分の仲間については全員の無期転換をかちとり、さらに会社と「今年度後期分(百数十人)についても同様の基準で判断する」と確認しました。当然の結果とはいえ、職場の怒りと闘い、1年半にわたる粘り強い攻防の結果、かちとった大きな勝利です。

一律大幅賃上げを!希望者全員を正社員に

 無期雇用に転換したとしても、賃金などの労働条件は、ほとんど変わりません。65歳まで働き続けられない低賃金のままでは、無期雇用に転換したとしても何の意味もありません。全員、例外なく、後期分の無期雇用転換をかちとるとともに、労働条件の抜本的な改善を行うことが絶対に必要です。
CTSは、希望者全員を正社員とせよ! 職場から、さらなる怒りの声をあげ続けよう!

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