組合員にウソとペテンを語り、出向に駆り出す東労組を許すな

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4月全面外注化阻止!
強制出向には絶対行かない!

組合員にウソとペテンを語り、出向に駆り出す東労組を許すな

 この間、JR東日本は、検修業務の全面外注化に関する団体交渉において、
●検修・構内業務については、実施期日において、全面一括して委託を実施する
●検修・構内関係の要員は、全体で約500名おり、工場が約2500名、車両センターが約2500名である
●車両センターには新幹線基地の要員約500名が含まれている。一般の車両センター関係では2000名程度で、この内約1200名が出向対象となる
●出向の解消には10年程度かかる
●出向から戻る場所は車両センターの技術管理や、工場がある
との回答を行っている。
 この回答自体、怒りなしには聞くことのできない内容だ。6割から7割に及ぶ業務をグループ会社に外注化し、しかも業務を専門に行うプロパー社員がいないことから労働者を勝手に出向に駆り出すというのだ。
 しかも、出向に出された場合、戻る場所などない。「技術管理」「工場」に戻れるというが、「技術管理」といっても数名程度であり、「工場」などでは到底通勤できるはずがない。結局、嫌なら出向を継続し、最後は転籍という仕組みだ。絶対に許すことはできない。

労働者の将来を勝手に決めることなど許さない!

 車両センターにおいては、左記に技術管理や新形式車両に関する保全検査以外の左記に記した業務が外注化されることになってしまう。
【検修業務関係】
◇従来車両の関する交番検査業務 ◇仕業検査業務 ◇臨時検査業務 ◇車輪転削業務 ◇事故復旧業務 ◇消耗品交換業務 ◇派出検査(首都圏のホーム検査を行う派出検査は除く) ◇資材・倉庫関係業務
【構内入換業務関係】
◇構内入換業務 ◇誘導業務 ◇構内計画業務 ◇信号業務(車両C構内に限る)
◇計画業務
 これらを幕張車両C(管理職を含めて現在約160名)に当てはめた場合、管理者19名、技術管理・事務で17名、保全検査で数名程度が直営となるだけで、残る約120名は出向になるということだ。
 こんな形で労働者の将来が勝手に決められていいのか?絶対に否だ!しかも、外注先の千葉鉄道サービスは、検修業務や構内入換業務を行ったことも経験や技術は全くない会社だ。1月27日に京葉車両Cで構内入換業務の外注化を強行したが、実施後も、委託された業務の完了報告をJRに直接行ったり、出区点検後の手歯止めを忘れるなど、その姿は完全にボロボロだ。これで安全が確保できるはずがない。

「シニア協定」=「業務委託の深度化を着実に推進する」

 こうした中で東労組は、平成採の中から「外注化反対」「出向に行きたくない」との声が出る中で、とんでもないウソとペテンで職場を誤魔化そうとしている。
 ある分会の職場集会では、「東労組は出向協定を結んでいるが、動労千葉は結んでいない。出向協定を結んでいない動労千葉が出向に出される」との説明を行っているというのだ。こんなウソとペテン、デタラメが通用するはずがない。
 業務外注化に関する経過を整理すると、次のとおりとなる。
◎2000年3月1日 東労組ー「シニア雇用に関する協定」を締結。協定書の「3項」には、「労使は、・・・平成10年から実施している『グループ会社等への鉄道事業の一部委託』をさらに深度化して着実に推進する」と記されている。
◎2001年3月30日 東労組ー「グループ会社といったとなった業務体制の構築(運輸車両関係)に関する協定」を締結。協定書には、「『シニア雇用に関する協定』第3項に基づき、運輸車両関係については、グループ会社と一体となった業務体制を構築する」と記されている。
 協定において「労使」と記されているとおり、東労組は、業務委託を「深度化して着実に推進する」側、つまり率先して協力する側にあるのだ。

JR東日本ー「出向は本人の承諾を得て行っている」

 一方、出向に関してJR東日本は、団体交渉においては、
●出向承諾書については確認できない
●これまで行ってきた出向については、本人の承諾を得て行っている
と回答している。
 JR東日本も、出向にあたっては、本人の承諾なしに行えないことを承知しているから、このような回答を行っているのだ。
 ところで、現在JR東日本が行っている出向は「在籍出向」だ。JR東日本に籍を残したまま関連会社等に出向するというものだ。
 出向の場合、賃金や業務内容、通勤等も含めて労働条件が大きく変わることから労使間で激しく対立してきた。このため会社は、労働組合との間で出向協定を交わすことで問題を回避するという形をとってきた。
 このため、協定を締結した労働組合に所属する労働者を出向に出す場合、仮にその労働者が出向を拒否したとしても、労働組合が協定を締結している以上、出向は拒否できないという判決がこの間の裁判でも出されている。(なお、労働者の意志を無視する判決である以上、この判決を支持するものではない)
 このように出向は、会社にとっても労使間の争いの元になることは百も承知している。
 仮に動労千葉・動労総連合の組合員を出向に出そうとすれば、出向協定を締結していない以上組合としては出向を絶対に認めないし、組合員も出向を承諾しないし、もちろん「承諾書」にはサインしない。そうなれば検修・構内業務の全面外注化に伴う出向問題をめぐっての集団訴訟になり、社会的な大問題になるということだ。
 JR東日本にしてみれば、業務の外注化に率先協力し、出向協定を締結している組合に所属する組合員から出向に出す以外になくなるということだ。
  JRで働く全てのみなさん!とくに平成採のみなさん!
 このままでは、業務の全面外注化で職場がなくなり、出向に出されてしまいます。JR東労組のウソとペテンに誤魔化されてはいけません。外注化を阻止し、出向を拒否するためにも、動労千葉・動労総連合でともに闘おうではありませんか。闘えば、絶対に業務外注化ー出向を阻止することはできます。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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