-国鉄分割民営化で不当解雇から25年-2.15労働者集会

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外注化絶対阻止で闘おう!
-国鉄分割民営化で不当解雇から25年-

2・15労働者集会

 2月15日、国鉄闘争全国運動が呼びかけた「国鉄分割・民営化で不当解雇から25年 2・15労働者集会」が東京・すみだ産業会館で570人を結集してかちとられた。この前段では全国運動の全国活動者交流会が開催された。
 25年前の2月16日は、国鉄労働者7628人のJR不採用が決まった絶対に忘れることのできない日だ。全金本山労組の長谷氏と動労千葉・中村仁君が司会を務めた。
呼びかけ人を代表して、花輪不二男世田谷地区労顧問、宇都宮理愛媛県職労委員長があいさつ。花輪さんは「解雇された労働者が職場に戻ることこそが、国鉄闘争の勝利でなければならない。労働者を人間らしく扱えない資本家たちを許しておいて世の中が良くなりますか。闘いましょう!」と呼びかけた。宇都宮さんは「橋下大阪市長が、不当労働行為丸出しのアンケートを強制している。自治体職場をめぐる最大の激戦になっている。動労千葉とともに、自治体職場でもアウトソーシングの攻撃と闘う」と決意を述べた。
 連帯の挨拶では、処分を認める不当判決を辞さず「再度、不起立に起ち上がりましょう」と訴えた根津公子さん(『日の丸・君が代』不起立被処分者)、3・11郡山集会への結集をよびかけた「すべての原発今すぐなくそう!全国会議」が行った。
 田中委員長の動労千葉からの報告(別掲)、国鉄闘争全国運動から、支援する会山本事務局長が、2千口の会員拡大と6・10全国運動結成2周年集会への結集を訴えた。

国鉄分割・民営化に決着をつける
    田中 康宏 動労千葉委員長

 あらためて国鉄分割・民営化を絶対にあいまいにせず、ケリを着ける決意を新たにする。昨年の3・11大震災をきっかけに、さらに大規模な民営化、非正規職化が全社会的に始まっている。それを貫徹するためにも労働組合を徹底的につぶす攻撃が始まっている。尼崎事故をめぐる判決は、分割・民営化以降におこったすべてのことにフタをする攻撃だ。大阪・橋下の職員アンケートは、労働組合を徹底的になぶりものにしている。労働組合が今こそ力を取り戻すことが問われている。3・11以降「もう後退するところはない」という怒りが満ちている。労働組合が本来の力を取り戻せば、間違いなく時代は動き出す。
 JRでは、すべての鉄道業務の外注化が進められている。こんなことをして安全が保てるわけがない。外注化は雇用を徹底的に破壊する。いま労働者が直面している最大の問題である非正規雇用化に対して労働組合は一度もまともに闘ってこれなかった。これを止めなければと動労千葉は必死になって闘い、千葉では10年以上にわたり検修業務の外注化を止めてきた。腹を据えて闘えば止められる。非正規職化を止めるのは正規職労働者の闘い。これがあって初めて、正規職と非正規職の労働者は連帯して闘うことができる。
 労働運動が反撃を開始するチャンスが来ている。そのための土台、つまり職場でちゃんと闘う労働運動、労働組合をつくることだ。4月全面外注化攻撃に全力で闘い、絶対に止めたい。その中で本格的な組織拡大をなんとしてもかちとる決意だ

外注化阻止の闘い 動労千葉・動労水戸より

1047名解雇撤回へ
動労千葉争議団 高石正博代表

 私たち争議団は、全国をくまなく物販で歩き回っている。これからもみなさんとともに、支援する会、全国運動の会員を拡大していきたい。この拡大が1047名闘争を勝利に導く。

“絶対に止めていきたい”
  幕張支部 山田 護支部長
 動労千葉は出向協定も締結していない。出向に出すなら、承諾書を書かせなくてはいけないが、私たちは書きません。外注化を止めます。その中で組織拡大を実現していきたい。東労の新聞をみると、「グリーンスタッフの正社員化実現をめざそう」とか「雇い止めを許すな」「仲間の雇用を守るために闘おう」なんて書いてある。自分たちが合理化を認めてきたから非正規になったんじゃないか。ウソ言うんじゃない。だったら外注化と闘え。闘うか闘わないかしかない。他労組の反対している人はうちに来てもらって絶対に止めていきたい。

青年部は先頭で闘う!
    青年部・木科君

 1月27日、残念ながら京葉車両センター構内の一日勤が外注化された。もし横尾君が動労千葉に入っていなかったら一日勤ではすまなかった。その彼が結集したのは幕張支部が目の色を変えて闘ったから。外注化に対抗するには組織拡大の一点だと思います。外注化はまさに若い人たちの問題。動労千葉の先輩方の連日の闘い、支援する会をはじめ応援して下さるみなさんに頭が下がる思いでいっぱいです。それに恥じぬよう、青年部は動労千葉の先頭で闘っていきたい

3月10日銚子に結集を
銚子支部 渡辺靖正支部長

銚子運転区の廃止、成田車掌区の廃止、佐倉運輸区の新設にはなんの合理性もない。昨年の6月に続いて3月10日に、銚子駅前総行動を闘います。銚子市や旭市にも行って、自治体からも反対をあげてくれるよう働きかけています。いまだ要員も行路も明らかになっていない。これは人事権を使った組織破壊攻撃です。銚子支部の組合員は、全員が銚子運転区を希望しています。3月10日の結集をお願いし、決意にかえます。

組織破壊は絶対に許さない
千葉運転区支部 大野茂支部長
 銚子支部とともに、千葉運転区からも組合員8人が線見訓練を指定され、指名ストを闘っています。自分も12日から今日まで4日間、指名ストに決起している。組織破壊は絶対に許さない! 強制配転も絶対に許さない! それでも強制配転するというなら、やってやろうじゃないですか。動労千葉の旗を高々と掲げ、佐倉支部を結成し、一大組織拡大闘争を展開することを宣言します。

3・11郡山集会に大結集を
  動労水戸 石井真一委員長

 昨夜、北海道でおきた石勝線事故を想定した訓練が水戸支社で行われた。30㌔圏内の久ノ浜駅と末続駅間のトンネルの中です。わざわざ真夜中に100人以上も連れて訓練をやっている。動労水戸の高野交渉部長が行って、「(放射線を)測ったのか」と言うと「じゃあ測ります」と測ったら0・4とか0・5マイクロSVある。その時は、原発の2号機で温度が342度まで上昇していた。あとで温度計が壊れてたと言ってますが、そのときは何も分かってないわけです。JRには「疑わしい時は、もっとも安全と思われる道を取らなければならない」という安全綱領があるが、交渉でも「綱領違反だ」と追及した。これも「もう(福島は)安全なんだ、戻れ」というキャンペーン。これを粉砕する道は、3・11郡山集会の大結集です。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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