4月12日、「CTS春闘勝利─大幅賃上げ獲得! 非正規職撤廃!」を掲げてCTS本社抗議行動を60名結集で闘い、同時に、2018年度新賃金をめぐる2回目の団交を行った。
■現場に矛盾を押し付けるな
18時、仕事を終えた組合員が続々とCTS本社前に駆け付けた。CTSで働く組合員、エルダー組合員、JR本体の組合員、さらに動労千葉を支援する会の仲間も集まり抗議闘争が始まった。
基調を提起した川崎昌浩書記長が、この間のCTSとの交渉経過を報告した。会社が「人件費の増額、エルダーの出向負担金の増額」を理由に労働条件改善を拒否している現状について「人件費負担は、空前の利益を上げているJRが持つべきもの。現場に矛盾を押し付けることは許されない」と徹底的に弾劾し、さらに「深夜早朝手当や扶養手当など格差賃金是正については先日、千葉県労働委員会にあっせんを申請した」と報告。第3の分割・民営化攻撃粉砕にむけてJR本体、エルダー、CTSの組合員が団結して闘おうと訴えた。
続いてCTSで働く組合員が前列に並び、会社への怒りの発言を行った。木更津支部、京葉支部、幕張支部から怒りの発言が続いた。
この段階で、団体交渉に参加する交渉団を送り出し、社前では抗議集会を継続した。参加した各支部の代表が、第3の分割・民営化攻撃粉砕、組織拡大にむけた決意を表明。動労千葉を支援する会からの連帯あいさつ、田中委員長のまとめの提起で抗議闘争をしめくくった。
■大幅賃上げを求めて再交渉
4月4日の団体交渉に引き続く2回目の新賃金交渉には、本部と現場からかけつけた組合員、計7名が参加した。
再申し入れに対する会社の回答は「賃金改善については今後も経営状況を勘案して検討していく」というもので、なんらの進展もないものだ。組合員からは、現場の実情にふまえ、切実で怒りにみちた追及が行われた。
「人が来ない、入っても定着しない、働いている人もやめざるを得ない。会社はこの現状でいいと思っているのか。今後、CTSをどうしていくつもりなのか」
「昨年の募集、採用の状況を見ても、CTSは完全に立ち遅れていることは証明されている。最近では、千葉エリアでも時給1000円台の募集が当たり前。現状で人が来るわけがない」
「最近も、60歳を過ぎて職場をやめた仲間がいる。事業所の人が減り、必要とされている作業もできていない現状です。清掃を請負っている会社として、これでいいんですか。『経営状況を見ながら…』と言われたら『賃金は上げない』と言われているのと同じ。それでは現状は何も変わらない。会社も私たちも、清掃のプロなんだから、もうすこし誇りをもってやっていくべきではないのか」
「『辞めたら新しい人を募集すればいい』という考え方は間違っている。プロどころか素人の集団ですよ。今いる人の定着ということも、真剣に考えるべきだ」
「現場の人たちの仕事があって本社のあなたたちのポストや賃金だってあるんだから現場の訴えを真剣に聞くべきだ」
この日は、これまで以上に多くの現場組合員が交渉に参加し、全員が職場の仲間の気持ちをせおって発言を行い、会社側を徹底的に追い詰めた。来週にも新賃金の回答が予想されている。現場からさらに声を上げ、大幅賃上げをなんとしても獲得しよう。