動労千葉は4月4日、4月1日以降の新賃金についてCTSと団体交渉を行った。
最初に組合から要求の趣旨説明を行い、会社が2016年度の決算予測について説明を行った。
CTSの、16年度の営業収益は36億4300万円(対前年比 2億2700万円の減)、営業費用が35億8600万円(対前年比 1億4200万円の減)、営業利益は5600万(対前年比8500万円の減)。会社は「2016年度は減収減益となり厳しい状況だ。2015年7月以降、駅業務をJESSに移管したため営業収入が約4億減少。千葉駅開業での清掃エリア拡大、車両清掃の契約更改で2億円の収入増。トータルで2億円余りの減となった。同時に人件費が減った分、営業費用も減少した。その他の収入、支出に大きな変動はない」と説明した。
営業費用のうち人件費の割合は約8割強。営業収入の割合は、清掃部門が6割強、運転車両部門が2割強、その他、販売管理が1割弱である。
1年で3分の1が辞めるような職場でいいのか
組合からは「毎年、このような決算予想を見せられ『余裕がないから上げられない』と言われても納得がいくわけがない。問題の立て方がおかしい。毎年、3分の1の人が辞めている。働き続けられない現状についてどう思っているのか」「いったい、どうやって賃金を決めているのか。毎年ギリギリの決算を出し『金がないから出せない』ではすまされない。これでは生かさず、殺さずではないか。『清掃の仕事にはこれだけの費用が掛かる』『これだけの金額を出さないと現場はもたない』とJRに突き付けていくしかないのではないか」と追及した。
会社は「昨年10月には契約・パートを、今年4月には社員の賃金を改善した」と回答したが、最低賃金引き上げや、新卒プロパー社員のあいつぐ離職に迫られたための改訂であり、金額的にもまったく問題にならないレベルだ。
事業所間格差を早急に対応せよ
組合からは、社員は38000円引き上げ、契約・パートは一律時給1500円への引き上げを強く求め、さらに契約社員については月額給に戻すように求めた。
また、深夜早朝手当の事業所間格差についてはあまりに理不尽な格差であり早急に対応するよう強く要求した。
同じ仕事をしているのに・・・
最後に、参加した組合員からも「アンケートで『生活費が足りない』と答えた人が90%以上。この数字を少しでも減らしてほしい。ボーナスについても、同じ仕事をしているのに、なぜここまで違うのか。社員は何十万円も出るのに契約社員や微々たるもの。ここも改善してほしい」と切実な訴えが行われた。
CTSは「4月10日の週には回答を行いたい」としており山場の週となる。4月12日の総決起行動で、CTSとJR本体の組合員が一体となってCTS本社を包囲し、大幅賃上げ、労働条件の抜本的改善をかちとろう!
新賃金要求(概要) ・基準内賃金を38000円引上げ。職務給 に重点的に配分。 |