検修組合員 新年座談会 26春闘へ 組織再編・外注化絶対反対で闘うぞ

9659
今年は、JR東日本による人事・賃金制度の大改悪と組織再編が目前に迫り、検修ではJR本体に最後に残った機能保全(交番検査)の外注化が計画されている。他方、2000年以降の外注化体制下での安全崩壊、大破綻がいよいよあらわとなっている。年頭にあたり検修の最前線で働く組合員に集まってもらい座談会を行った。

検査派出融合化から1年

司会
機能保全の外注化が、千葉では京葉車両センターから開始されようとしています。当然、今後、幕張車両センターも問題になってきます。人事・賃金制度の改悪、組織再編の中で出向・転籍も現実的なテーマとなってきています。

次々と検査派出が廃止され、千葉派出も車両センター本区と融合化して1年以上が経過しました。仕事はどうですか。


「面倒くさい」っていうのが第一(笑)。他の派出もどんどん廃止されて千葉派出も昼間は誰も居ない。結局、全体としてサービス低下になってますよね。融合化前なら昼間に直していた故障も「夜に回せばいいや」って指令も思ってるんじゃないですか。嘔吐物があって座面交換が必要でも昼間はできないから夜になる。


トイレ故障も乗務員にやらせたり。折り返しで余裕がある時は直せるけど、そうでない時は故障のまま運用するしかない。


電車が一番動いている時間だから朝によく呼ばれるんすけど、その時間に派出に人が居ない。


昼間の時間帯のほうが乗客も少なく仕事がやりやすいんですよ。折り返しの時間も昼間は結構長めに取ってあるし。

司会
銚子や鴨川も派出が無くなり遠距離の出動は多いですか。


多いっすね。


以前よりは確実に増えてます。倒木や動物との衝突、側灯割れも、以前はあんなに無かった。


遠距離の出動も、朝に「あそこに行ってくれ」ってことがけっこうあるんです。派出に出勤なら、その人が行けるんですけど、融合化されてからは幕張本区に出勤だから前日の泊まりの人が行くしかない。この前なんか「銚子に来てくれ」ってことで明けの人が行って、帰ってきたのが昼過ぎになっちゃって。いざ何かあれば明けの人の負担が大きいんですよ。


明けが昼過ぎで、次の日泊まりだったらしんどすぎますよね。融合化を進めた連中は、 そういうの想定してないよね。


してないっすよね。絶対。


結局、ここの事情や実態も知らずにやってるんですよ。


俺が指令の人によく言うのは「こっちの勤務時間とか関係なく、昼間でも検修に仕事を出せ」って言ってるんです。「呼べばいい」と。指令との話し合いの場を作ってくれって言っても、結局、俺とかみたいにバンバン言うやつは出してくんないですしね。

司会
昼間は、本区で企画業務的なこともやる?


やってる人もいます。

司会
組織再編で、どうなっていくのかな。


車セが首都圏本部の所属になった時点で、もう融合化が先取り的に進んでいる状況ですよね。


説明会はやったの。


1回だけ。そんな説明を受けたら、みんなで文句言うわけじゃないですか。「ふざけんな!」って。今は「じゃあこういうことが必要だ」「こういうことが問題になるね」なんて話になりがちで。俺なんかは「幕張でも外注化するんですか? しないんですか?」と。そこですよね。


確認ですよね。「これどうなんですか?」みたいな。はっきりさせたいみたいな思いで聞いたり。そもそも説明する方が、ちゃんとした答え持ってない。


この前、会社の説明を聞いてたら一番最後に、幕張・京葉の車両センターの社員の皆さん、「心配しないでください」みたいなことが書いてあった。細かい説明なんか何もないし、機能保全外注化についても触れてなかったから多分そういう書き方になる。


実際、分かんないことだらけ。説明会で管理者もまだ分かってない。「答えられる質問には答えますけど…」という感じ。


「段階的に説明会やります」みたいな形になって、細かく段階的にやってるうちに結局、その制度は始まっちゃう、みたいな。だいたい説明会の時は、うちの組合員はバラバラにされますからね。だから俺、乗り込でやろうとしたら、ちょうど終わってたり(笑)。

司会
不安に思ってる人は。


賃金体系はみんな不安に思ってますよ。「やっぱり昇給は抑えられるんだろうな」とか。


評価されるんでしょ?


6段階。


最高評価でも今より下がる。


そんなの、いかようにもできるじゃん。何をもって評価すんの? まあ大体分かるけどさ。

「企画業務」は何のため


今、社員 1人1人に企画業務みたいなことをやらせているじゃない。なんで、ああいうことをやらせてんのか、だよね。

司会
民営化の時と一緒で「意識改革」じゃないですか。


「意識改革」した先に出向とか転籍になるわけじゃん。その転籍した先の会社で、またフルイにかけられて。また下に業務を外注で出すはずだから、さらに下に落とされる人間もいれば、残る人間もいる。JRに居た時と同じことをまたやられる。仮に転籍になっても、そこで終わりじゃない。


給料上げる術(すべ)が今、試験しかないんですよね。新しい人事・賃金制度も、新しい職制も、「意識改革」で会社にとって「いい子」を増やすため。

外注化絶対反対で闘う


なんで融合化なんてことやるのかな、と。俺は、そればっか考えてるの。それで会社は潤うのかね。全然分野が違う「保線に行ってくれ」「電力に行ってくれ」とか。「グループ会社に行け」ってことだってできるでしょ。

普通に考えて、いろんなことやると、どうしたって浅くなるじゃん。「プロフェッショナルな分野が10個ぐらいある」っていうならいいけど、そんなの無理だよ。幕張のCTSでも多能工化で転削・上回り・構内とやってる人もいるよ。それでも3つ程度だよ。それだって仕事を忘れちゃうから月1回は必ず仕事に入る。それも、あくまで車セの中でのことだからね。今、JRがやろうとしていることはぜんぜん違う。

司会
昨年末に出た雑誌『選択』で、2001年以来、進めてきた外注化について会社幹部が大失敗、「スキームの破綻」を自認しています。社長が自分で言ってますからね。本当に動労千葉が訴えてきたとおりになっている。


「ふざけんなよ!」ってもっと言えばいいと思うんですよね。俺が「機能保全、来年には幕張でも外注化するんですか。どうなんすか!」みたいなこと言ったら、なんかちょっと浮いちゃって。


会社の「何でも屋になれ」という施策の中で、公募制の異動とかも、今の仕事じゃないことをしに行くわけじゃないですか。今までの仕事は意味がないと言われているようなものですから。

司会
会社も「自分の職場のことだけ考えてちゃダメだぞ」って公然と言ってるわけだからね。


そんなことばっかりやってるからJR本体に技術力がなくなるんですよ。

司会
実際に、この数年来、考えられないような事故、事象が次々と起こっている。


もっと職場のみんなに、今の場所で考えて欲しいと思うんですよね。賃金が上がって欲しいのも当然なんですけど。会社は「鉄道の割合を半分以下にする。今と逆転させる」と言ってるから、さらに鉄道現場の人間を減らしてきますよ。自分の仕事を守る、自分の職場を守るということがすごく大事だと思うんですよね。うちの組合員はそうやってもがいてるし、先輩たちも自分たちの職場を守ろうとしてきたわけですから。


職場を守ることが自分を守ることにもなる。「自分だけ良ければ」だと多分、職場が全部つぶされちゃう。実際、派出だって、ほぼほぼ、つぶされちゃってる。


われわれの回答は、さらに外注化を進めるんじゃなくて、CTSに出した仕事も含めて直営に戻せという話だと思うんですよ。機能保全が外注化されたとして、CTSプロパーにとっても結局はそこでおしまい。阪急電鉄が昔やったみたいに、外注した業務全体を直営に戻して、運転車両で働くCTSプロパーもJRが直接雇用すれば、乗務員や駅も含めた進路が広がる。今はただ外注化を進めているだけ。

司会
TSの今やってる仕事も含めて丸ごと直営に戻す、と。


外注化って結局、管理者層の肥大化だと思うんですよ。これまで構内助役、運転当直といたのが、外注化されて同じ体制がCTSにもできて倍になった。これから、50歳代後半で現場で働く人って居なくなるんじゃないですか。今のエルダー世代だったら60歳過ぎても現場のプロがいっぱいいた。それが今、管理者にばっかり目が行ってる。で、管理者層がいっぱいになったから「子会社いっぱい作ってポスト用意しましょう」っていうのが進んでる。

春闘に向かって


不当な配置転換とかに「いかに不当か」ってやって組合員を守っていく。もちろん出向、転籍には徹底的に闘う。そうやって職場で具体的なところから頑張っていくしかない。その中で「動労千葉っていいな」って思ってくれる人がいれば。


まず宣伝だよね。ビラはみんな取るから。「このままいくと、こうなるよ」って先のこと伝えて。


京葉から始まる外注化を、むざむざ見てるわけにもいかない。


組織拡大に一歩でも近づければと思います。外注化がおかしいと思ってない人はいないですから。そういうとこから少しずつ、分かってもらえるように、ビラマキはもちろん、ちょっとした会話の中でもこういう雑誌の話なんかもできれば面白くなっていくのかなと思います。団結してやっていきたいと思います。


とにかく機能保全の外注化に絶対反対で、門前行動含めてビラ配りもやっていかないといけない。

司会
26春闘に向けて、頑張っていきましょう!

タイトルとURLをコピーしました