東労組幹部は現場組合員を裏切るな!—ごまかしと裏切りに終止符を!

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現場から声あげジョブローテーション=「運転士・車掌」廃止攻撃うち破ろう!

 反対ではなく「施策をつくる」?

 JR東日本はジョブローテーション=運転士・車掌廃止提案というとんでもない提案を行い、来年4月から実施しようとしている。乗務員の誇りを踏みにじり、権利を奪い、安全を犠牲にするものだ。絶対に認めることはできない。
しかも、それは東労組解体―社友会組織化を通して、職場から労働組合の力を一掃しようという攻撃と一体で進められている。だからこそ、職場では、とりわけ会社の露骨な脱退工作にも耐えて東労組に残っている組合員の間に不安が広がっている。
 6月13日の東労組大会においても、「安全レベルが低下しない根拠がわからない」「生活設計がたてられない」「任用の基準は信用できない」「できればやめてほしい」といった声が職場からあがっていることが報告されている。
 だが、東労組幹部の言葉は、「反対では展望は開けない」「反対で雇用は守れない」「変化を受け入れろ」というものだ。あくまで施策を受け入れた上で、「ライフサイクルの深度化のように議論し、会社と一緒に施策をつくるしかない」という方針だ。

 ライフサイクルが何をもたらしたか

 では、ライフサイクルの強行過程で起こったことは何だったのか? 当時、現場にはライフサイクルへの怒りが渦巻いていた。東労組の青年運転士たちの激しい怒りを前に、会社もいったん実施を延期せざるを得なくなった。現場が反対を貫く以上、会社もやすやすと運転士をたらい回しになどできないのだ。
 一方、東労組幹部は提案当初から、「白紙撤回はできない」「よりよいライフサイクルを」と言い続けた。そして、駅への異動期間を5年から「3年+1年ごと2回まで延長可能」としたことを「組合案実現に大きく前進」と称賛し、「輸送のプロはステップアップ」というウソで組合員をごまかした。
 それどころか、提案の数年前に東労組の側から会社に「逆提案」していたことも明らかになった。自己保身のために自らの組合員を売り渡し、会社との結託体制を守ろうとしたのだ。会社に、「こんなものまで呑んでくれる組合は他にない」と言わせたほどの裏切り! この裏切りがあったからこそ、ライフサイクルなどという矛盾だらけの代物が、「当たり前」であるかのように通用することになったのだ。
 その結果はどうだったのか? 運転士をたらい回しにすることが既成事実にされ、今度は「同一担務は最大10年」「これからは生涯乗務員ではなく多様な経験」と会社がいうところまで行きついた。会社が駅業務の外注化をここまで進められたのも、簡単に外注化できない輸送職の穴埋めをしたライフサイクルの「おかげ」だ。

 ごまかしと裏切りに終止符を!

 今回、東労組幹部が現場の怒りを抑えるために語るのは「18春闘大敗北」だ。だが、現執行部の総括はごまかしだ。その時点ですでに、東労組幹部には乗務員勤務制度改悪やジョブローテーション提案の内容が提示されていたのだ。それを組合員に明らかにすることもなく、真正面から立ち向かおうともせず、核心点をずらしてのりきろうとしたことが真の問題だ。
 だからこそ、突然「格差ベア永久根絶」を掲げてストを打ち出すという事態になったのだ。それは、その数年前から繰り返された、東労組自ら推進・容認した施策を突然闘争課題に持ち上げるといった「乱調」の行き着いた結果だった。はじめからバーターのためのストだから、組合員が真に納得できる中身などない。真正面から闘う気もないから、会社が強硬に出てきた瞬間に「敗北」し、なすすべもなくなる。それで組合員の団結が維持できるはずがない。
 その総括が「現実に向き合う」「施策をつくる」といった言葉で攻撃を容認し、会社にひれ伏すことなのか? また現場の怒りを裏切り、労働者の権利と鉄道の安全を売り渡すのか? もうごまかしと裏切りは止める時だ!
 ジョブローテーション提案は矛盾に満ちている。職場から怒りの声をあげ、団結して闘いぬけば、打ち破ることはできる。職場に闘う労働組合を取り戻そう! すべての仲間は動労千葉とともにジョブローテーション=「運転士・車掌廃止」反対の声をあげよう。

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