1月19~20日の2日間にわたり、DC会館でCTSの清掃部門で働く組合員が集まり交流会を開催した。新型コロナの第6波が急速に拡大する中、参加を取り止めざるをえない仲間も出たが、万全の感染対策をとりながら討論と交流を行った。
職場には怒りがあふれている
冒頭、あいさつに立った関委員長は「CTSは今年1月に2年ぶりの時給の引き上げを行いましたが、わずか10円にすぎません。いまだCTSでは最賃ぎりぎりの賃金水準が続いている。今年は多くの仲間からアンケートを集めましたが、職場には怒りがあふれています。22春闘でなんとしても大幅賃上げをかちとるために、今日は各職場の状況を聞かせていただければと思います」と述べた。
組織を拡大してこの荒波に切り込む
続いて北村執行委員が議案を提起し、①コロナ禍でのコストカット・要員削減・労働強化に対する闘い、②格差賃金を固定化する就業規則改悪との闘い、③65歳以降の組合員の雇用延長拒否に対する闘い、④大きな前進を実現した職場代表選挙の取り組みなど、1年間の闘いを振り返り「こうした闘いの中で昨年は、木更津、幕張で3人の清掃の仲間が組合に加入してくれる大きな前進をかちとった。JRの大再編が進められる中で、車両整備会社の再編・統合なども遅かれ早かれ、必ず来る。団結を強め、組織を拡大してこの荒波に切り込んでいこう。22年をさらなる飛躍の年とするために、ともに頑張りましょう」と訴えた。
各職場から参加した組合員が職場の現状、問題点、春闘にむけた課題を出し合い、和気あいあいと討論と交流を深めた。
最後に渡辺書記長が「貴重な職場からのご意見、ありがとうございました。会社との交渉や、組織拡大に生かしていきたい。22春闘では、大幅な賃上げをかちとるべく先頭に立って頑張りたいと思います」と締めくくった。
参加者からの発言
▽ 駅ではテレワーク用に設置されたブースの掃除が始まる。CTSは新規募集を今も止めているんですよね? うちの職場でもエルダーが今後、どんどん退職していく。それで『QCだ』『競技会だ』と人を出して、会社はいったい何を考えているのか。駅の清掃は一応まわっているが、特掃のような仕事を減らしてる感じだ。組織拡大はハードルが高いががんばる。
▽ 去年、5人が退職、1人が病欠で、穴が空いたままになっている。他の事業所からずっと助勤で来てくれていた人が、最終的に転勤になったが、それでも穴は埋まってない。25日の勤務発表の段階で、副所長も勤務シフトに入れないと各駅の担当が埋まらない状態だ。そのほか、パートの人(5・5時間)が2人でやっていた仕事を、フルタイムの正社員(7・5時間)1人にやらせたりして、やりくりしている。所長が、清掃作業の所要時間を計りにきて『作業を追加できないか』と言ってきたが、『絶対だめだよ』と押し返している。
▽ 機械の変更(アイモップ等)で省力化する方向を進めている。ポリッシャーの機械も簡単に扱える手軽なものになっている。職場のみんなを見ていると、やはり同じ仕事をしているのに賃金があまりにも違うところが一番の問題だよね。あと病気やケガが多い。突発休が多いね。人が休めば、幕張の場合は特掃を減らすことで対応している。
▽ 津田沼では去年8月から渡辺執行委員が職場代表になり、月一回の安全衛生委員を中心に、かなり職場の改善を進めてきた。まだまだ解決していない問題もあるが、職場の雰囲気も変わってきた。現場決済で買えるものは買ってもらって、「何か問題ないか」とみんなに聞いて回っている。機械場近くの水道が水しか出ないので、作業中にクロスやモップを洗うのが大変。電気温水器と洗濯機を要求している。アイモップの使用でかなり要員を減らそうとしている。ダイ改で入区車両の本数がどうなるか。まだはっきりしていないが注意して見ていかないといけない。
▽ ダイ改・春闘に向けては、賃金のこともそうだが、契約社員の怒りがすごい。それを組織拡大にどう結び付けられるか。ガソリン代も上がって物価が上がってる。ボーナスの時期なんか社員と契約社員の関係もギクシャクする。
▽ 月によって日勤や泊り、夜勤の回数が大きく違うと収入が変動するので困る。所長の気分で勤務が変えられたり、正社員がいても契約社員が作業責任者をやったり、契約社員だけの日もあれば正社員だけで作業の日もある。現場の実態はこんな感じ。同じだけ賃金を払って当然だ。
新年の決意
木更津支部 鈴木支部長
明けましておめでとうございます。昨年12月の支部大会で支部長になりました鈴木です。
会社は、3月ダイ改で「現業機関における柔軟な働き方の実現について」として木更津統括センター設置を予定しています。駅と運輸区を融合し、乗務員・駅員を合理化し削減し労働者を際限の無い競争へと駆り立てる攻撃です。ゆくゆくは、水平分業から分社化・転籍へと続いて行くと思います。
職場でおかしいことは、おかしいと声をあげて、組織拡大へと繋げていきたいと思います。その先頭で闘っていきます。宜しくお願いします。