戦争への道=労働組合破壊を許すな! 港合同・昌一金属支部への組合潰し組合役員への選別解雇を許さない!

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4月22日、新宿御苑駅近くの那須電機鉄工本社前に100名を超える仲間が集まり、抗議行動が闘われた。

昌一金属(大阪)の民事再生申請に対して、スポンサー企業として選定された那須電機鉄工は、昌一金属福崎工場の土地・建物と事業のみを買収して、そこで働く労働者は子会社に引継がせ、「出向」という形をとって労働条件の大幅な切り下げを行ってきた。さらに、当初から労働組合を敵視し、「(那須電機では)組合活動はできませんよ」と言って、採用の面談リストから組合役員のみを排除するという選別解雇を行ってきた。これは国鉄分割・民営化の時と同じ手法であり、不当労働行為そのものだ。
さらに、労働者との面談をすでに開始していながら、組合からの団体交渉申し入れについては「まだ正式に事業継承していない」と団交を拒否している。こんな暴挙を絶対に許してはならない! 港合同は、関西生コン支部と動労千葉の3組合共闘で、11月集会をはじめ、共に闘ってきた仲間だ。解雇撤回するまで徹底的に闘うことを宣言する。

4月24日、千葉の仲間とともに、那須電機鉄工八千代工場に抗議・申し入れ行動を行った。工場の担当者が出てきたが「本社に行ってほしい」と申し入れを拒否。翌日25日も工場へ抗議行動を行った。

24日

25日

   申 入 書

那須電機鉄工株式会社 取締役社長     鈴木智晴 殿
同                   取締役八千代工場長 大熊幸夫 殿

私たち国鉄千葉動力車労働組合は、JRとその関連会社で働く労働組合です。私たちは、全国金属機械労働組合 港合同 昌一金属支部と連帯し、ともに闘い続けてきた立場から、昌一金属株式会社の民事再生事件において事業継承会社として裁判所の選定を受けた貴会社に対し、「団交拒否」の不当労働行為、労働組合役員への雇用拒否(解雇)を直ちに止め、労働組合の交渉に応じるよう強く申し入れるものです。
そもそも貴社は、昌一金属株式会社の正式な譲渡先として雇用継続の面談などを行い事業譲渡のための人員派遣まで行っておきながら、労働組合との交渉をいっさい拒否していることは労働組合法に違反する不当労働行為そのものです。
そのうえ面談リストから労働組合役員を選別して排除するとは、労働組合を敵視する労働組合破壊行為であり、断じて許されるものではありません。
かつて私たちも国鉄の分割・民営化時に、いったん全員解雇・選別再雇用の労働組合破壊攻撃を受け、37年経つ現在も解雇撤回を求めて闘いを継続しています。それと全く同じやり方を貴社が行うというのであれば、徹底的に闘いぬくのみです。
おりしも社会は、日米首脳会談に見られるとおり、戦争を行う体制が急ピッチでつくりあげられようとしています。戦争に反対する闘いの中軸を担う労働組合への破壊攻撃を断じて許しません。
国鉄千葉動力車労働組合は、地元千葉にある八千代工場にも不当労働行為を直ちに中止するよう強く申し入れるものです。
2024年4月24日
国鉄千葉動力車労働組合   執行委員長 関 道利

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