幕張車両センター線閉取り扱い間違えについて

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幕張車両センターで起きた線閉取り扱い間違えについて
肝心な事をなぜ点呼で支持しないのか

 6月1日、幕張車両センターで、車両洗浄機の工事のために線路閉鎖をかけているはずの南引き上げ線の入換信号機が開いて列車が入ってしまうという事態が発生した。幸いにして人身事故等には至らず事無きをえた。この件は「信号担当の勘違い・ミス」として処理されようとしている。だが、実態は、4月6日の構内事故と同様、個人のミスとして本人に責任を押しつけ、処分するだけで済む事態ではなかった。

点呼では全く触れず

 「線閉」やその解除は、管理者の承認のもとに、信号担当と、実際に工事を携わる関連会社の打ち合せのもとに行われるが、当然、入換作業を行う構内運転の担当者にも正確に周知徹底されなければならないはずだ。だが、当日、南引き上げ線で線閉作業があることは構内の担当者には全く指示されなかった。
 構内作業の現場責任者となる「日勤1」の点呼(その他の構内作業担当者の点呼よりも10分ほど早い)でも全く触れられず、その後の構内担当全体の点呼でもひと言も指示されていない。線閉は14時からであったが、通常、午後の作業の確認のために行なわれる昼の休憩時間後の簡単な打ち合せの時にも、構内助役は線閉作業があることについて全く触れていない。
 この日は、実質的に工事初日であった。
しかも、ほとんどの入換作業に使用される南引き上げ線を閉鎖するわけで、本来ならば、万が一にも事故などが起きないように、厳格に周知徹底されなければならないはずだ。南引き上げ線が使えない場合、入換作業は、隣の南通路を使って行う。入出区の合間をぬうような作業になることを考えても、あるいはすぐ脇には工事の作業員がでていることを考えても、通常よりも一層注意を要する作業になる。本来ならそうしたことへの注意喚起も含め、点呼にあたって何はさておき、一番重要な伝達事項であったはずである。これでは一体何のために点呼や打ち合せを行なっているのかということ自体が問われざるを得ない。

管理者責任を果たせ

 職場にだされていたのは「車両洗浄装置復旧工事のお知らせ」という、5月19日付の一般的な業務掲示だけであった。これは約2ヵ月間にわたる工事計画の予定表だが、「工事期間中、多くの業者社員や工事用車両が行き来しますが、皆様のご協力をよろしくお願いします」とあるとおり、主旨は一般的なお知らせで、業務指示のためのものではない。こうした掲示一枚だしたからそれ以上の指示など必要ないとでも考えたのだろうか。だが、具体的な作業指示と一般的なお知らせは全く性格が違うはずだ。
 だがもっと深刻なのは、現場管理者にきちんとした業務指示を行なう能力が無くなってしまっていることだ。構内作業のことが解っている構内助役が居ない。だから何よりも肝心なことを点呼で言わないということが起きる。これが現実だ。この間も問題にしてきたように「日勤1」に全てを丸投げして管理者の責任を果たしていない。それは現場管理者の問題だけではない。支社にも幕張の構内作業についてきちんと把握している者が居ないのが現実だ。こんな状態のなかで、机上の論理だけで合理化?要員削減だけが進められてきたのである。労働者への事故責任の転嫁は絶対に認められない。

東労組を許すな!

 われわれは東労組の対応も絶対に許すことができない。こうした問題には一切口を開くことなく、「幕張はマル体質だ」とか、「風土改善が必要だ」「馴れ合いだ」とか言うデマをもって現場を責め立て、処分をあおりたてたのだ。意図は見え見えだ。幕張は動労千葉の組織率が高いから事故が起きたことをチャンスとばかりに叩けということだ。会社の責任は口が裂けても絶対に追及しないということだ。こんな汚い根性はない。「原因究明」などというが、一言も、一行も、原因を究明したものなど見たことがない。処分をあおりたてた以外は一切沈黙したままである。
 民営化の矛盾、合理化の矛盾が噴出し、安全を崩壊させている。管理者ですら安全の確保という問題を放棄している。安全は、現場の労働者の必死の努力によって、ギリギリのところで保たれているだけだ。闘いなくして安全なし。幕張構内事故への不当処分を許すな。事故責任転嫁粉砕。闘争体制をさらに強化しよう。

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