崩壊する列車運行能力 異常時対応能力

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易動労千葉
国鉄千葉動力車労働組合 〒260 千葉市中央区要町2番8号(動力車会館)
電話
↓(鉄電)
千葉 2935 ·2939番
1(公)
043(222)7207番
98.11.2 No. 487 1.
崩壊する列車運行能力·異常時対応能力
まともに列車を走らせられない !!
台風5号に関連した9月16日の列車運行の大混乱は、明らかに 人災である。この日、輸送混乱が本格的に拡大したのは台風が通 過ししてしまった後であった。列車の運用、乗務員手配の失敗、 指令ミスが重なり、輸送混乱は翌日にまで持ちこした。会社は、 倒木等が多く発生したことを理由にあげているが、それらの処理 が終わっり一斉に走りだそうとした途端、管内の多くの線区が全 くストップしてしまい、太陽が燦々とと照っている状況のなかで 「台風5号の影響によりダイヤがが乱れています ……… 」という 旅客放送が延々と繰り返されたのが実情である。
《今何が必要なのか、全く判断ができない》
支社も現場も、列車を動かすために何が必要なのか、今何をし なければならないのかの判断が全くできなくなっている。列車を 運行するという基本的な能力が失われてしまっているのだ。まさ に技術力の崩壊状態だ。わずかのタクシー代をケチッたために乗 務員の確保ができずに列車を止めてしまうというような判断が平 然と行われている。こんな状態で、安全が確保されることなどあ り得ない。これもJR総連·革マルとの結託体制が招いた結果だ。 動労千葉は、こうした事態に対し、JR東日本/貨物に対し、 別掲のとおり申し入れを行っている。
貨物関東支社に対する申入れ
9月16日深夜、貨物列車が千葉駅構内に入線したところ 軌電停止が行なわれていたという事態が発生した。これはー 歩間違えれば、重大な事故に直結すると考えられる。 この間このように、貨物列車の運行について旅客会社の指 令が把握していないという事例が多々発生しているが、貨物 会社としてその原因と対策を明らかにすること。
9月16日深夜、金町駅構内において抑止中の列車の運転 士にたいして、駅係員より「起電停止を行なうので、留置手 配をしてほしい」旨の要請がおこなわれた。そのため軌電後 早朝に運転士による臨時のブレーキ試験を行なうという事態 が発生した。これは明らかに会社間並びに系統間の連絡の不 徹底によるものと考えられるが、会社としての見解と対策を 明らかにすること。
またブレーキ試験が施行できない時はどうするのか明らか にすること。
9月16日第109列車が新小岩操定発後佐倉駅にて15 時間抑止される事態が発生した。この列車は、旅客列車が運 転を終了するまで同駅で抑止された。 貨物列車と旅客列車の優先順位を明らかにするとともに、 具体的対策を明らかにすること。
東日本千葉支社に対する申入れ
◎ 9月16日に発生した輸送混乱の重大性に鑑み、その原因、 運転状況、最大遅延時分等について、各線区毎に、時系列に そって具体的に明らかにすること。
◎ 台風通過後の運転規制解除後に、倒木等による遅延増大と いう事態が多数箇所で発生しているが、各線区の状況をどの ように把握し、どのような手順で規制を解除したのか具体的 に明らかにすること。
また、自然災害による運転規制の解除のあり方について、 千葉支社の見解を明らかにすること。
台風通過後の輸送混乱の拡大については、指令員の技術力 低下及びミスによる要素が極めて大きいと考えるが、千葉支 社の考え方を明らかにするとともに、このような事態が幾度 となく繰り返されている状況に踏まえ、今後の対策を具体的 に明らかにすること。
今回の輸送混乱では、各所で運転士等への指令·指示が大 混乱をきたすという事態が発生しているが、輸送混乱時にお ける運転士等に対する指令·指示のあり方について、千葉支 社の考え方を明らかにするとともに、抜本的な改善をはかる こと。
今回の輸送混乱にあたって、数箇所の運転関係区で、出勤 に関して明確な指示がなされなかったため運転士の確保がで きず、輸送混乱を拡大させるという事態が発生したが、異常 時における運転士等の出勤について千葉支社の考え方を明ら かにすること。
また、輸送混乱時には、列車の正常な運行確保や運転士等 の交替·送り込みを最優先する立場から、タクシーの使用を 含め適切な対応を行なうこと。
今次輸送混乱では、運転士等の交替手配が行なわれずに体 力の限界をはるかに超えた長時間拘束や睡眠時間無しの乗務 が強制されたケースが多数発生しているが、輸送混乱時の運 転士等の交替·送り込みについて、千葉支社の考え方を明ら かにすること。 また、運転士等の交替·送り込みについて、一定の基準を 設定すること。
9月16日夜半、貨物列車が千葉駅構内に入線したところ起 電が停止されるという事態が発生した。なぜこのような事が 発生したのかその原因を具体的に明らかにされたい。 また、この間、指令が貨物列車の運行を把握していなかっ たことによる事故が多発しているが、貨物列車の運行把握及 び貨物列車に対する指令のあり方を抜本的に改善すること。
千葉支社との交渉は本日(2日)、貨物関東支社との交渉は 9日に行われる。経営姿勢の抜本的な改善をかちとろう。
輸送混乱防止のために、ワンユニット運転、千葉運転区の 内·外房線の「込み運用」を中止すること。
新たな10万人合理化粉砕 !! 労働運動の新たな潮流めざし全国へはばたこう !!
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