さらに3名が復帰
3月の吉野幸成君、9月の外山義章君、福島和彦君に続いて、岡安正人君、冨川秀樹君、吉野昇君が検修区への復帰の発令をかちとり、12月2日付で幕張電車区に赴任した。
3人の仲間たちはもともと運転士職であった。今回は検修・構内職への復帰であり、最終的な解決ではない。しかしこれは、組合員全体の力でかちとった大きな勝利だ。
営業職場には、不当配転され今も塩漬け状態におかれ続けている組合員が30数名いる。この20年近くのことを考えると改めて腹の底から怒りが沸き上る。 彼ら3人がそうであるように、20代で配転された者がすでに今は40代だ。こんな卑劣が会社と革マルの結託体制によって続いてきたのだ。それでも今日まで 胸を張って頑張り続けた仲間たちは動労千葉のかけがえのない誇りだ。
これは小さな一歩に過ぎない。しかし大きな勝利だ。全ての強制配転者を原職にとり戻すためにさらに闘いを強化しよう。
この4年間の成果
この勝利は何よりも、この4年間余り、検修・構内業務の全面的な外注化攻撃に対し組織をあげた闘いを貫いて、千葉支社だけは外注化もメドをたてることもできない状況に追い込んできたことが土台となってかちとられたものだ。
外注化阻止闘争は、労働組合も外注化を積極的に推進するという条項とワンセットにされた「シニア協定」の締結を拒否するという困難な決断から始まった。シニア制度は、動労千葉の組合員だというだけで、定年後の「再雇用」から排除するという卑劣な攻撃だ。
しかしわれわれは定年後の生活を人質にとって業務の全面的な外注化を組合に呑ませようという卑怯な攻撃に真正面から闘いを挑む道を選択した。以降、4年 間にわたる断続的なストライキ、職場からの抵抗闘争を闘いぬいて、われわれは外注化を阻止し、その成果が、検修要員のひっ迫という矛盾を会社に強制し、職 場復帰に結びついた。
労働者の誇り、仲間こそが原点
われわれがこの闘いを通して改めて学んだことは、労働運動の原則を貫きとおすことの大切さだ。
知ってのとおり、会社と手を結んで旨い汁を吸いつづけてきたJR東労組はついに革マル同士の内部抗争を繰り返しガタガタになっている。国労もすでに組織の体すらなしていない状況にある。
これは、会社の力だけを頼りとして「労働組合」を名のっていた者、無為無策のうちに過ごしてきた者たちの当然の帰結だ。
われわれの前に立ちはだかっていたのは、いつ打ち破れるともしれない厚い壁だった。しかしわれわれは、労働者の誇りと仲間を何よりも大切にしてこれにた ち向いつづけてきた。そしてついにこの厚い壁に穴を開けたのだ。小さな風穴かもしれない。しかしこれは、労働者が団結したときにもっている本来の力、誇り をかけて闘いつづけた貴重な成果だ。
残る仲間を戻せ!
すべての強制配転者、不当解雇された仲間たちをとり戻すまで、この原点を忘れずに闘いぬこう。
とくに東労組の組合員に訴えたい。東労組・革マルと会社の結託体制がなければ、こんな不当配転やその塩漬けなど決してなかったのだ。今こそ東労組と決別しよう。誇りを捨てて自己保身だけを考えるような生き方は間違いだ。動労千葉に結集し、ともに闘おう。
全ての強制配転者の職場復帰をかちとるために、闘争体制をさらにう
ち固めよう。