重大な事実が明らかになった。6月に発生した幕張車両センターにおける労災死亡事故についてのJR首都圏本部による事故報告(速報)が2種類発行されていたのだ。
報告されている内容も、発行日や発行者も同じ。だが、労災死亡事故に関係した会社名が、一方では書かれているが、もう一方では隠されている。
CTSが発行した報告書には、当然ながら会社名も記されている。それをベースに首都圏本部の報告書も作成されたと考えられるが、その際に「会社名を隠そう」と考えたということだ。
なぜ、そんなことをしたのか? 違法な外注化をごまかそうとしたという以外に考えられない。
JR東→CTS→秩父商会→コンディショングリーンと、何度も無責任に丸投げ外注化が繰り返された。だが、JR・CTSは秩父商会がさらに外注化したことも、現場に来ているのがコンディショングリーンであることも知らなかったという。
実際には秩父商会の人間は現場に誰もいなかった。再委託に必要な事前通知もなく、コンディショングリーンの作業責任者も、タイミーで集められた労働者も、「秩父商会の人」として職場に送り込まれた。これ自身、完全に違法だ。
すべての外注化を撤回しろ!
違法行為さえ蔓延する無責任体制―これこそが外注化の本質だ。だからこそ、JRは会社名を隠してごまかそうとしたのだ。
JRにとって外注化した瞬間から、その仕事は自分たちの仕事ではなくなる。CTSには請けられない量の仕事だと分かっていても、その後のことは「JRには関係ないこと」になる。
JRがそうであれば、CTSがさらに外注化し、その後のことに何ら責任を取らなかったことも「必然」だ。
現場で人が亡くなったことさえ「他人事」! 絶対に許すことはできない! 全責任はJR・CTSにある! すべての外注化をただちに撤回しろ!
国鉄1047名解雇撤回!警備法廷弾劾!
署名提出行動(9/9)と高裁闘争・包囲デモ(9/19)に結集を
13時~(12時45分東京高裁前集合)
9・19東京高裁闘争・高裁包囲デモ
◆東京高裁包囲デモ
集合:13時30分 日比谷公園霞門
◆控訴審第1回期日
日時:9月19日(金)15時30分~
場所:東京高裁429号法廷
◆裁判後、報告集会を開催
場所:日比谷図書文化館 地下大ホール
(東京都千代田区日比谷公園1―4 )