すべての責任はJRにこそある!
十分な要員を確保しまともな賃金をよこせ!
ただちに金子さんの労災認定しろ
CTS成田空港事業所で働いていた金子さんの労災認定について、労基署がご遺族や職場への聞き取り調査を開始している。一通りの書類を集め終え、調査が終盤に入ったということだ。
CTS成田空港駅の労働環境は本当に過酷だ。そして、金子さんは勤務時間中に職場で亡くなった。本来なら、すぐにでも労災認定されるべきだ。労基署は、だたちに金子さんの労災を認定しろ!
清掃本数が14本も増加
しかも、2000年時点と比較すると、一日で清掃にあたる列車が14本も増えている。年々列車が増え、合間の時間はどんどんなくなっている。その上、NEXは車両数の多い12両の列車が11本から22本へと倍増している。そして今年のダイヤ改正では、最終列車の到着が1時間以上遅くなった。その分、夜に行うコンコースの清掃などは開始時間が遅くなっている。
まともな要員と賃金をよこせ!
一日に出勤する要員は基本的に変化しない中、これだけの労働強化が行われてきたのだ。しかし、労働がきつくなっていても、賃金は一向にあがっていない。
そもそも、職場の8~9割は非正規職にされたまま、社員に登用される人もほとんどいない。そして、何年勤めようと月10数万円の給料で働かせ続けているのだ。
さらに、地域手当も60歳を越えるとカットされる。年金の支給もない中、60歳以降は賃金が75%に減額される上にだ。
現在、定年退職者の後任体制が問題になっている。新規募集も過酷な労働条件と低賃金で辞めるものも多い。十分な賃金を払い、全員を正社員で雇っていれば、このような問題は起きなかったのだ。
JRはすべての責任をとれ!
CTSは、労働者を徹底的に非正規に突き落とし、低賃金と強労働を強制している。明らかにブラック企業だ。
しかし、この事態を生み出している本当の責任はJRにこそある。
CTSの収入は基本的にJRからの委託金だ。親会社であるJRが十分な委託金を払い、CTSに要員確保と賃上げを促せば、ただちに解決することは明らかだ。
そもそも、金子さんの死をうけてなお、CTSの職場環境を黙認し、外注化を続けていること自体が許せない。清掃部門も検修部門もすべてJRが責任を取り、全員JRの正規職として雇えばいい話だ。JRは「CTSの問題だ」などと責任を逃れようとするが、JRこそ元凶なのだ。
JR―CTSはまともに生活できる賃金をよこせ! JRこそすべての責任を取れ! 人間らしく働ける職場環境の確立と、金子さんの労災認定まで闘いぬこう!