国会前に怒りあふれる
怒りは沸騰点を超えている。国会前は連日抗議の声にあふれ、何度も数万人で占拠された。怒りの最後の引き金を引いたのは、安倍自身だ。
安倍は7月16日、戦争法案の採決を衆院本会議で強行した。まともな説明は何一つなく、ウソとペテンで「合憲」と強弁する。憲法を踏みにじり、民主主義の建前さえ投げ捨てる安倍の姿に、多くの人々が怒りを燃やして国会前に集まっている。
戦争に突き進む安倍政権
安倍は参院でも採決を強行し戦争法成立を狙っている。その内容の凄まじさは国会答弁にも表れている。
「米軍の艦艇が攻撃され、相手国が『東京を火の海にする』と言っている状況なら集団的自衛権を行使する」(安倍首相)、「(集団的自衛権の行使条件とされる)武力行使の新3要件に該当すれば、他国の基地を攻撃することも可能」「(相手国に)攻撃意思がない場合でも『存立危機事態』になりうる」(中谷防衛相)
この法案が「自国防衛」の名の下に侵略戦争を行うためのものであることは明らかだ。
すべて破綻している
安倍は参院でも採決強行で戦争法を成立させようとしている。しかし、国会議員の数以外は、すべてが破たんしている。
8月14日に発表された「安倍談話」は、歴史の真実を歪めてかつての侵略戦争を肯定し、新たな戦争に突き進む宣言に他ならない。しかし、真っ向から国家主義・愛国主義を掲げることはできなかった。安倍の本来の思想を押し隠し、ごまかしに走らざるを得なかったのだ。
戦争阻止の先頭にたつ
安倍が集団的自衛権行使の念頭においているのは「朝鮮半島有事」だ。
パク・クネ打倒でゼネストで闘う韓国・民主労総。鉄道民営化に反対し23日間のストを闘った鉄道労組。
戦争はこの仲間たちと殺し合いをさせ、労働者の団結も国際連帯も破壊する攻撃だ。
それは国内の労働者の権利・生活破壊の攻撃と一体だ。安倍は戦争法と同時に労働法の抜本的改悪も進めている。戦争と大失業は一つだ。
かつて、戦争に反対してきた多くの勢力が、戦争が現実化したとたんに戦争の協力者となっていった。その歴史を繰り返してはならない。戦争に反対し闘うことは、労働者の特別の任務だ。労働者の団結した闘いこそが戦争を止める力だ。
国際連帯を発展させ、ストライキで戦争を止めよう。戦争法阻止! 安倍打倒! 労働組合こそ戦争反対の闘いの先頭にたとう。8・30国会行動に総力で集まろう。
戦争法案廃案!安倍政権退陣!
8・30国会10万人・全国100万人大行動
日時: 8月30日(日)14時~
場所:国会議事堂周辺
主催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会