大切な「ライフライン」
千葉機関区の担当線区は、蘇我を中心に京葉臨海鉄道から引継いだタンクやコンテナを、西は八王子、北は宇都宮貨物ターミナルへ輸送する。貨物会社が使用するレールを越中島貨物駅へとりに行く(ここには東日本のレールセンターがある)。鹿島臨海鉄道からは、鹿島サッカースタジアム駅において、新小岩経由で越谷貨物ターミナルへ向かう。もちろん、その逆ルートも。
石油やガソリンを運ぶタンク車は、八王子からは南松本へ、宇都宮からは郡山へ向かう。大切な「ライフライン」だ。
夏の猛暑・重いカバン
国鉄時代から使用するEF65は、「スポットクーラー」で、全然涼しくない!「いまどきクーラーがついてないの?」と、みんな驚く。「よく熱中症でたおれないな」「みんな頑丈なんだよ」・・いつまでも冗談話では済まされない。乗務カバンは10キロを超える。運転台からずり落ちたり、ちょっとのつまずきで労災になるケースが多い。
本線運転士の高齢者対策の具体的・抜本的な確立はまったなしだ。会社もシニアの労働力をたよりにし、つかうのであれば、高年齢労働者に対する特別な対策を明らかにするべきである。
千葉機関区は今年度末で、シニアの労働者が6割をこえる。基地の将来展望を明らかにする闘いもまったなしだ。
ひどすぎる格差
「おんなじ仕事をしているのに、地域によってシニアの基本給がちがう。これが一番許せない」という意見が圧倒的だ。
表を見てほしい。千葉と東京では21000円もちがう。シニアの安い基本給で2万円の差はものすごくでかい。
千葉では、特休が年間56日のコースAを選ぶ運転士が多い(コースBが80日)。この差があるためだ。格差がなく、ちゃんと休めればみんなBだろう。本当に怒りに耐えない。
なにより、人事賃金制度の改悪によって、生涯の仕事として運転士になっても、基本給は277,500円、主任で327,500円で頭打ち。その後の昇級額がグーンと低くなる。全員が管理者になるわけではない。青年が希望をもって働けるように、改悪人事賃金制度絶対反対していこう!
新たな「分・民」攻撃
支社長意見交換会で、田村会長は、「危機感を煽るつもりはないが、現在コロナが来て、他の企業、特に身近な旅客会社はもう大変ことになっている。当社は収入が1割減だと左うちわでやってもらっては困る。(鉄道は)固定費の塊と言われているが縮減できるか。例えば、日曜日、貨物列車を全休したらどうなるのか・・」と、東日本と同じように、コロナ危機に乗じた大リストラがはじまろうとしている。
定期大会に向かう過程で、安心・安全に働ける労働条件をどうやって確立していくのか、真剣に議論し、闘う方針を確立しよう! 大会の成功をかちとろう!