中央西線が分断された!
8月12日以降の西日本地区を中心とする大雨の影響により、中央西線(名古屋~塩尻)が土砂流入による設備等の損傷により寸断されている(9月3日運転再開予定)。
中央西線から南松本へのタンク車がストップしたため、今、救済のために千葉・横浜方面から中央東線を経て南松本駅に向かう臨時列車が運行されている。
国鉄からJRになっても、貨物列車は重要な「ライフライン(生活に必須な=命綱)」だ。コロナ禍の中でにわかに注目されている、「エッセンシャルワーク(日常生活を維持していくための必要不可欠な労働)」そのものだ。
いつまで続く差別賃金
それなのに、だ。夏の猛暑、全機関車への冷房の完備。規程類を詰め込んだ、10キロを超える重い乗務カバンの解消・・シニアの労働力をたよりにし、つかうのであれば、高年齢労働者に対する特別な対策の確立が必要なはずだ。
一番みんなが許せないのが、シニア社員の基本給差別だ。千葉県は基本給表の3番目にランクされ、東京都の基本給から3万円も低い。
60歳定年退職後の再雇用制度が始まった当時は、「就業場所の地域別賃金等を勘案し、実際支給される賃金としての賃金水準を設ける」とされたが、それから20年以上も経つ。地域別賃金を認めるわけではないが、千葉県のランクが低いのはあきらかにおかしい。
安心して働き続けるために
梶ヶ谷支部長は、「千葉機関区は30年以上も新規採用の運転士を配置しなかった為、この2年ほどの間にほとんどの運転士が定年退職を迎える深刻な事態に直面しています。
千葉における貨物輸送はライフラインを守るという石油輸送の重要な拠点です。会社はその将来展望を明確にしていません。
定年再雇用(シニア社員)となっても降りるところがなく、本線運転士を続けなければならないのが現実です。本線運転士の高齢者対策の確立はまったなしです。定年延長と65歳まで安心して働き続けることができる労働条件確立に向けて全力で闘います」と決意を表明しています。
定期大会に向かう過程で、安心・安全に働ける労働条件をどうやって確立していくのか、真剣に議論し、闘う方針を確立しよう! 大会の成功をかちとろう!
1.シニアの基本賃金格差の解消
2.新規採用の運転士の配置
3.千葉機関区の将来展望の明確化
4.本線運転士の高齢者対策の確立