「どんなに小さくても職場からの闘いを創り出し、動労千葉とつなげたい」 動労千葉を支援する会 2021年度定期総会を開催

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動労千葉を支援する会は8月28日、2021年度定期全国総会をDC会館で開催した。
今年の総会は全国的なコロナ感染爆発で全国からの参加が困難な中で、千葉と東京を中心に各支援する会の運営委員、会員が集まるなかで開催され、労働運動の再生に向けた活発な討論が行われた。そして11月労働者集会の組織化に向けての新たな決意の場になった。

事務局次長新設し体制を強化

動労千葉を支援する会は結成以来35年間、山本事務局長のもと動労千葉の「車の両輪」として共に歩んできた。今年の総会では新たに事務局次長を新設し、東京西部運営委員の織田陽介君が就任し、若返りと体制の強化が行われた。

総会の司会を東京中部の運営委員が行い、「先日も新たに組合員が加盟した。闘う労働組合として登場した時、労働者は必ず結集する」と元気の出る報告で総会は始まった。
開会あいさつを東京西部の運営委員が行い「特別支援学校で新規の物販注文があった。動労千葉のワンマン反対の闘いに共感してくれたからだと思う」と訴えた。

自らの職場、地域で

山本弘行事務局長が運動方針を提案し、「コロナ禍とそれに便乗した激しい攻撃の中で、職場には怒りがうずまいている。職場代表選の勝利に示されるように、動労千葉の闘いが労働者の心をとらえ始めている」「医療労働者のストが社会的に共感を呼び、青年や学生を中心にこの現実を変えなければいけないと立ち上がり始めた」「なによりも自らの職場、地域で動労千葉の反合運転保安闘争から学び、新自由主義をおわらせる労働運動をつくり出すため11月集会の大成功を勝ち取ろう」と呼びかけた。物販は支援する会運動の土台であり、解雇撤回・JR復帰の新署名運動も闘う労働運動再生の水路でもある。その地道な取り組みを通して支援する会の会員を拡大しようと訴えた。

所長が勝手に『濃厚接触者なし』と判断

動労千葉からの報告を関委員長が行った。
冒頭「コロナは完全な人災だ」と断言し、「会社の責任で検温すらやらない、幕張事業所で感染者が確認されても、保健所の手が回らない中で所長が勝手に『濃厚接触者なし』と判断した。しかも、調査したのは出勤最終日の作業時の行動だけ。その前日の勤務や食事・休憩時での状況の聞き取りもしない」と〝要員確保のために陽性者を見つけない〟というデタラメな対応を弾劾した。

「融合化」の先は「鉄道崩壊」

そして、JR東日本の「融合化」提案の背後で外注化の全面的な崩壊が進行している事実を明らかにし、「融合化」の先は「鉄道崩壊」をもたらすと断言した。そして最後に、組織拡大へ総力を挙げると動労千葉の決意を述べ、11月集会にむけ全力で組織しようと訴えた。
つづいて、中村仁書記次長が物販について報告。支援する会の長年にわたる活動で例年と同水準の売り上げを維持していることが報告された。

 闘いの教訓を全体で共有

討論では、千葉から木更津でのオスプレイ反対運動の報告をはじめ、東京各地での支援する会の会員拡大の報告、オリパラ学校観戦反対の取り組み、郵政での非正規労働者組織化の報告などが報告され、その教訓を全体で共有した。
動労西日本の山田書記長は、JR西日本でのコロナを口実とした一時休業攻撃の実態が報告され職場から反撃するために討論を開始していると報告があった。
津田沼事業所で職場代表選の勝利報告を渡辺執行委員が行った。
討論を受けて動労千葉組合員が前列に並び、お礼と闘いの決意を述べた。
最後に、織田事務局次長が、「どんなに小さくても職場からの闘いを創り出し動労千葉とつなげ、11月労働者集会に向かおう」と総会をまとめた。

 

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