「原則3年」を超えて出向の延長を強制!
会社の回答は全てペテンだった!
この間、JR千葉支社は、今年度55歳及び57歳に到達した出向者に対して、出向の延長を行っている。しかも、出向の延長では、これまで会社が団交等で回答してきた「原則3年」を大幅に超える事態が発生している。左記の図のように、検修・構内業務の外注化に伴い昨年10月1日付で出向させられた者は、本来であれば3年後の「2015年9月30日」で出向の期限が切れることになる。しかし、今回、出向の延長が行われた者、とくに57歳の者については、3年を大幅に超えて60歳まで延長されているのだ。
55歳で2年間、57歳で3年間の出向延長の強制
この理由について千葉支社は、
①55歳、57歳時点で若年退職に関する特別加算金制度があるので、その時点まで、一旦、出向期間とした
②55歳時点で若年退職せずに働く場合は、57歳まで2年間の出向延長とした
③57歳時点で若年退職せずに働く場合は、60歳の定年時点まで3年間の出向延長した
との回答を行って来た。
しかし、これは全くのペテンだ。業務外注化に伴う団体交渉の中で千葉支社は、55歳及び57歳時点までの出向期間など何らの説明も行っていないのだ。しかもその時点では、「出向期間は原則3年」であることを確認しており、55歳、57歳からさらに出向の延長が行われるなどということは一言も説明が行われていないのだ。
「57歳原則出向」が根拠?
すでに廃止した制度で延長?
55歳であろうが57歳であろうが、出向期間が一旦切れたのであればその時点でJRに戻すのが本来の姿だ。
それができずに出向を延長するというのであれば、会社が当初から回答・確認した出向開始から「3年」が最大の期間にならなければならない。
しかも千葉支社は、出向延長の根拠について、「以前、57歳原則出向制度があったので、その流れで・・・」というのだ。
ふざけるな!「57歳原則出向」制度はすでに廃止になっている制度だ。就業規則にも載っていない制度でなぜ60歳まで一気に出向を延長できるというのだ。
平成採は、出向延長は1年ずつーなぜ取扱が違うのか?
さらに問題なのは、55歳の者は57歳まで2年間、57歳の者は60歳まで3年間の出向延長を行うのに対して、平成採の場合には、3年間の出向期間終了後に延長を行う場合は、1年ずつ延長するというのだ。
これは、平成採と国鉄採で出向に関する取り扱いが違うということだ。同じJR労働者であり、職場も職種も、そして出向した日も一緒でありながら、なぜ出向の取り扱いが違うのか。就業規則にはこんなことは一切書かれていないのだ。
労働者を出向に追いやるJRとJR東労組を許さない!
今回、明らかになったことは、動労千葉がこれまで明らかにしてきたように、今回の業務外注化に伴う強制出向は、結局、出向が次々に延長され、戻ることのできない事実上の「転籍」にほかならないということだ。
労働者を好き勝手にこき使い、出向に追い出すようなJRと、その外注化に率先協力したJR東労組の裏切りを絶対に許すことはできない。
業務外注化と強制出向への怒りを新たにして、計画業務の「10月1日」実施を絶対に阻止しよう!
業務外注化ー強制出向粉砕へ、動労千葉に結集してともに闘おう!
構内計画業務の「10月1日」実施を絶対に阻止しよう!