乗務員「混み運用」、支社・管理職の乗務拡大反対!

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ジョブローテーションただちに止めろ!

【ダイ改労働条件提案(12/24)にて】
乗務主務、乗務主任、乗務指導係、乗務係について、各業務に関する必要な教育を行ったうえで、順次、担当業務間の相互運用を行う。

【「社員の多様な働き方のさらなる推進」提案にて】
①指導担当、管理者、支社課員、当務主務の社員が短時間行路以外の行路にも乗務する。
②支社課員については、乗務から離れている期間によらず乗務経験のある社員を対象とする。

JR千葉支社は昨年12月24日、3月ダイ改の労働条件提案に際して、乗務員の「担当業務間の相互運用を行う」としてきた。「基本的には運転士に車掌の業務をやらせることを想定」という。乗務員の混み運用に踏み込むものだ。

同時に、「社員の多様な働き方のさらなる推進」として、4月から管理者や支社課員の乗務を拡大する提案も行ってきた。これらの提案は効率化と要員削減のみを追求し、鉄道の安全と運転士・車掌の仕事をあまりに軽視するものだ。

乗務員と鉄道の安全を軽んじるな!

会社は昨年4月に運転士・車掌の職名を廃止し「乗務係」とした。それを受けて、3月ダイ改では運転士・車掌の個別の要員数を示すことさえ拒否している。「乗務係に統一したから要員も個別に考える必要はない」というのだ。

運転士と車掌では役割も仕事も異なる。それを「ひとくくりでいい」「普段はデスクワークをしている管理者が片手間的に乗務できる」などという安直な発想は事故と過労死の温床となるものだ。

「自動運転」「ワンマン化」を振りかざそうと、日々の鉄道の運行と安全を守っているのは現場の運転士であり車掌だ。会社の狙いは、運転士や車掌を「いつでも代えのきく存在」として扱うことで現場労働者に諦めを強制することだ。われわれは断じて認めない。断固として反対を貫き闘う。

大幅要員削減のための攻撃

この提案からはじめに開始される攻撃は、車掌の大幅削減だ。ワンマン運転拡大と合わせて混み運用を全面化すれば、車掌を業務ごとなくしてしまう攻撃へとつながる。

さらに、運転士も含めた要員の大幅削減も狙っている。そもそも、支社課員等に乗務させる乗務員勤務制度改悪(19年3月ダイ改時実施)は、必要な要員がピークになる朝夕のラッシュ時間帯に支社課員等を使うことで、乗務員を劇的に減らそうという攻撃だった。

当初は、「短時間行路」「制度実施後に運転士から支社等に異動して兼務発令された者」だけが対象だった。だが、「コロナ対策」を口実になし崩し的に一般行路への乗務や「兼務対象外」とされた管理者たちまで拡大し、既成事実にして、4月からは制度化する。その一方で、本来の運転士や車掌はジョブローテーションでどんどん駅に放り出されている。天と地がひっくり返ったような、こんなおかしな話があっていいのか。〝逆さの世界〟―それが今JRの職場で横行している現実だ。

しかも、JR東日本は、管理者の乗務を「乗務員感染時の予備要員を確保するため」とマスコミにウソの発表を行い、ワンマン化については、「少子化で乗務員の確保が難しくなっているため」と説明し、地域にウソをついている。

今こそ職場から声を上げよう

2月のジョブローテーションでは、千葉でも乗務員から駅への異動が始まっている。「乗務員確保が難し」くても、感染拡大の中でも、乗務員をたらい回しにすることの方が優先だというのか!

これはライフサイクルでの異動ともまったく違う。会社は団交で、駅に出されたら運転適性は維持しないと回答している。つまり、もう戻すつもりはないということだ。これまでのレベルを超えて攻撃が始まっているのだ。

現在は「JR本体間」の異動であっても、駅業務は別会社化一歩手前まで外注化が進められている。次の段階ではジョブローテーションで自動的に出向、次には転籍という攻撃を狙っていることは明らかだ。

だが、会社の攻撃は矛盾だらけだ。そして、職場から団結して反撃にたちあがることこそ、攻撃を打ち破る最大の力だ。3月ダイ改・ワンマン運転反対! 混み運用、管理者等の乗務、ジョブローテーション、すべての合理化を中止しろ! すべての仲間はともに声を上げ闘いにたちあがろう。

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