三里塚闘争の原点をたずねて ② 大木よねの心は全員の心

248

読み込みエラー:

PDF をダウンロード

労農連帯を一層強め、三里塚·ジェット闘争を貫徹しょう!
(七一·九·二〇)
出した。
ねさんをひきずり
ぐりつけ、大木よ
機動隊は大盾でな
大木よねの心は、私ら全員の心 …… 」
いて、皆が引き上げた直後にやった訳で
になっても「代執行はやらない」と言って
開いて待機していた。その日の夜8時頃
ことですヨ !! あの日はずっと皆で集会を
絶対にもう奴らの姿勢は許せねエという
「大木よね」に対するしうちを見たとき
(四)
公団は何をやってきたんだ!
うことですヨ。
っておいてネ、何が今さら「話し合い」だ!とい
でしたね。今も全く同じですヨ。こんなことをや
るもんか、口惜しい !! –これが私の反対の出発
れていく、倒されていく ––こんな事があってな
ばり弱いもんから順々に首を切られていく、殺さ
自由も平等も民主主義国家も口先だけでネ、やっ
エで機動隊がきて問答無用でひきずり倒された。
(2)
てくるだろうと座って待っていたら、本人は来ね
り、門前払いですョ。じゃあ五時まで待てば帰っ
その時彼等は何をやったか!居留守をつかった
かせてくれって、何度も出かけていったですヨ。
のか、なんで飛行場がここに来たんだかわけを聞
出かけていって、どういういきさつになっている
だから私らはね、そういう気持で運輸省や県に
居留守·門前払い·機動隊
んで作ってきた土地なんだ。
許せネエですよ!小さいは小さいなりに、苦し
がネ、私は、農地略奪だというんです。
だ、つぶしていいんだとーーこういう考え、これ
れわれは零細農家だーーこんな農民はつぶせるん
条件はどっちも同じなんだから 。…… やはり、わ
気象状況もネ、地層も、それに航空路の問題など
たかが開拓地だ。こういう判断があるんですヨ。
三町歩、五町歩って大きくやっている。三里塚は
それはネ、たしかに富里は先祖伝来の農地でネ、
りだ。
これは何だ、というんですヨ !!
計画をひっこめたばかりの所へ、それこそいきな
てきたのかと考えた。政府はネ、隣の富里でこの
私はネ、私なりに、なんで飛行場がここにやっ
てきた。( 一九六六年 七月閣議決定–註)
入植してから二十年、飛行場の話がいきなり出
(1) こ れが農地略奪で なくて何だ !!
を誓いあっておわかれした。
(終 )
時計も夜九時近くなっていた。10 ·2への健闘
ためて確認できたように思った。
動労千葉一四〇〇名の闘いの歴史的正義性をあら
かでも触れることができたように感じた。同時に
山農民の闘いの原点、そして勝利の確信にいくら
このインタビューを通じて、私は、三里塚·芝
XOXOX
話し終って島村さんは、ニッコリ笑った。
ョ。本当に皆さんガンバッテ下さい。
手本にしていかなければならないと思っています
ればネ、千葉動労の苦労や闘いをョ、逆に私らの
:
いう風に私は考えているんですヨ。私らにしてみ
とこそが今の体制を変えていくことだ、と、こう
こういう労働者とわれわれは一体となって闘うこ
しさをこれが持っていると思うんですョ。だから、
里塚以上にヨ、私は労働者としての闘いのすばら
ならない。三里塚、三里塚といわれるけれども三
労働者の真の姿だという事で育てていかなければ
この組織をどうのばしていくか、この基本をヨ
者の気持をつかんでいるからなんですヨ。
本部」でもこれをどうしようもない。本当の労働
苦労しながらも闘っている。国鉄でも革マルの「
独得の表現–註)はヨ、労働者の基本にむかって
気がするネ。
(五)
こんな情勢の中でヨ、今の千葉動労(反対同盟
働者の基本をつらぬいてやっているのか、という
正直いって今の総評は何をやっているんだ、労
心から期待する。
労働者としての基本を闘いとる動労千葉に
って見ればいいじゃないですか。やれないんだ。
だ!土地収用法が正しい法律だというんなら、や
今さら話し合いなんか、なんで必要だというん
きる訳じゃないか!やれんならやって見ろと。
戸あろうとョ(敷地内農家のことー註)代執行で
団がもし言うんだったらね、十七戸あろうと二十
全組合員·家族の強固な団結で組織破壊攻撃を粉碎せよ!
大木よねに対してやった事をョ、正しいんだと公
精神は、私ら二期工事の中の人間の精神なんです。
して許せるかということですよ。あの大木よねの
無惨てもとりこわすとはネ、そんなことが人間と
(三)
降ってわいた「飛行場」の話
本紙二四四号(十月十日付)より続く
東峰部落·島村さんにインタビュー
= 三里塚闘争の原点をたずねて=
多動芳千葉

るからって、大木よねがサ納得もしてないのにネ
年の生活があるんだ。それを日勝手に飛行場にす
ないことですヨ!あれは、あそこに五十年、三十
らした、それが私は許せねえんですョ!とんでも
んなやり方でネ、たった一人の人間でも露天にさ
り出して、ブルで家をおしつぶしてバラした。あ
しょう。一人で脱穀やっている大木よねをひきず

7
79.10.15
S
No. 248
(鉄電)二二五八~九·(公衆)◎四二(2)七二〇七
千葉市要町二-八(動力車会館)
国鉄千葉動力車労働組合
タイトルとURLをコピーしました