ジョブローテーションを元に戻せ! 運転士、車掌は必要だ

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北嶋分科会会長
 乗務員の仕事は、10年程度で出来るような仕事ではない。ジョブローテーションや乗務員廃止提案に怒りしかない。なんで東労組本部はジョブローテーション提案を妥結してしまったのか。東労組組合員に対する裏切りだ。ほとんどの人が乗務員を続けたくて、一生懸命やつている。

関 執行委員
運輸区で企画をやっていた人が、ライフサイクルから帰ってきて、すぐに希望もしていない西船橋駅に転勤させられた。俺は東労組の分会長に「自分の組合員への理不尽に対して抗議しないのか」と言った。昔からそうだけど東労組は、現場が声をあげても聞こうとしない。

北嶋 俺が東労組に所属していた時期から何も変わっていない。
 会社は、東労組解体に向かってが突き進んでいる。社友会をつくっている。今までは動労千葉組合員などを差別して、東労組組合員は昇進試験などでいい思いをしてきたが、今度はそうはいかなくなる。東労組の組合員はそんなことないでしょうと言っているけど、会社はそんなもんなんだ。今のところ表だって差別をしないだけ。今の若い人たちは入社して、労働組合とは何なのかを知らないまま、そのまま東労組に入る。だから各現場長が「組合を抜けた方がいいよ」といわれ、一昨年に大量脱退した。
北嶋運転士になるために試験などで頑張ってきた。運転士、車掌を「10年以上やってはいけない」という理由がない。この先には転籍があると思う。
 便乗で東京の乗務員に「これから若い人たち大変だよね」と言うとみんな承知してる。

「何のために運転士になったのか」

北嶋 あきらめないでほしい。運転士・車掌は大変な仕事でみんな一生懸命やっている。
 現場の人たちは今の現実を変えたいと思っている。ただ会社はずる賢くて、飴と鞭で声をあげさせない。
北嶋 東労組本部のジョブ提案妥結に反対している人は多い。一人ひとりに声をかけてしっかり聞いていきたい。これから会社を支える人たちが嫌な思いをしてまでやらなければいけない施策って何なのか。運転士は「いらない」と同一担務10年以内で転勤させる。「何のために運転士になったのか」というところから訴えていきたい。
 社友会の連中は会社についていく奴らだけど、運転士では東労組にまだまだ残ってる。
北嶋 この妥結自体はなくらないけど、「この施策はいらない」とみんなが思っている。組合に関係なく発信していきたい。妥結したからあきらめるじゃなくて、「ジョブローテーションを元に戻せ。運転士、車掌は必要だ」と強調していかないと。「少子化で乗客が減る、採用できる人が少なくなる」―そんなのいいわけだ。必要なとこに必要な人間がいないのが鉄道を安全運行にとって一番の問題だ。横浜シーサイドラインだって、人がいれば止められた。無人化による暴走じゃないですか。
あまりにも経営陣と現場の考え方が違いすぎている。「運転士は必要ない、車掌は消える職だ」みたいな言い方をしてきたのは会社だ。職場のみんなは、仕事を取られるんだから取られないように、もうちょっと声を出してほしい。「2、3年で次の職場になるんじゃないのか。最大で10年だ」―そういう点を動労千葉のビラ等での出してゆきたいですね。

「動労千葉があるじゃないか」

 国鉄からJRになって、労働組合が弱い職場から真っ先に委託されていった。
北嶋 声をあげてないから。完全外注化になっていないのは、俺たち動労千葉がいるからですよ。
 会社のやっていることは、最終的に「箱物社員」にしようという考え。
北嶋 わかっているけども受けいれるしかない―とあきらめる。「動労千葉があるじゃないか」ともっとアピールしていきたい。
鉄道業務の根幹である乗務員を廃止するってどういうことなのかと。「ジョブローテーション」というくらいだから、運転士の資格を持っているのに違う仕事をさせられる。
 会社の利益のためにしっかり働いてくれなければ、「運転士・車掌だとしても職場には居られません」というのがジョブローテーションだ。
北嶋 運転士・車掌になりたくて頑張ってきた社員を大事にしてくれよってことですよ。
 俺も若いのと話すとジョブローテーションがいいと言う奴なんか一人もいない。でも彼らの中では、もう受け入れざるえないと。
北嶋 だから俺たちの出番。俺たちぐらいしか反発してないんだから。
ライフサイクルでだまし討ち的に事前通知を渡されて、3年間駅に配属され、帰ってきたら転勤みたいな話が急に出てきた。またか、なんで俺たちがたらい回しにされなきゃいけないのだ。
10年、20年やったって仕事に満足してる訳じゃない。継続的に同じ職場で仕事をしっかりやっていける環境がほしいんだ。

「悔しくねんか」

 俺なんか、国鉄分割・民営化の当時は、もっとあからさまだった。会社はやりたい放題、組合が邪魔なわけだ。27才ぐらいのとき駅に飛ばされた。当時、鉄道を辞めよう思ったけど布施さんが俺が出勤のたびに出てきて話をしてくれた。俺が残ったのは、布施さんが「会社は関が辞めるのを望んでるわけだ。おめえ悔しくねんか」って言ってくれたからだよ。
布施さんが言った 「悔しくねんか」を北嶋が同じライフに行かされた経験者と共有して話せるんじゃないかなと思うんだけど。
北嶋 そうですね。悔しい思いをしてるんだからこれ以上そういう思いをしたくない。千葉転支部のみなさんの力もお借りしながらやりたいですね。
 たえず話はしていく。まずはコミュニケーションを取ることだ。
北嶋 同じ思いでいるのがいっぱいいるし、同じ年代もいる。そういう意味では、転勤するタイミングは自分で決めたっていいじゃないか。俺は習志野から千葉転に移るときは希望したんだ。
 年配者も協力する。実際に動いてもらうのは会長の北嶋だと思う。
北嶋 乗務員会長を引き受けたのは、ジョブローテーション提案がきっかけです。引き継いだからには乗務員に不利益があってはいけない。みなさんに力を借りても守っていけるようにしたい。
4月1日からの「運転士・車掌の職名廃止」はその職で働く労働者の誇りを奪う攻撃です。闘いの声を絶対あげてゆきたい。
唯一、動労千葉だけが現場の労働者の声を代弁している。会社としっかり向き合って闘えるよう頑張ります。

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