なぜ、どこが大失業なのか 上

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国鉄千葉動力車労働組合
RYU
日刊 用動劳千菜 NOODLe WInn
〒260 千葉市中央区要町2番8号(動力車会館)
電話 ((2) (公)
千葉 2935· 2936番 043 (222) 7207番
95.8.28 NO. 4248
一 1
る。
機的状況」 (同報告) としてい 三〇年代の大恐慌以来最悪の危
人が失業状態」にあり、「一九 口の約三〇%、八億二〇〇〇万
構)報告では「全世界の就業人
に出されたILO(国際労働機
ことにする。
まず、世界の状況は、九四年
業博]
戦後最高の
大失業なのかを改めて見てみる
と言われる今日、なぜ、どこが
不況が深刻化し「大失業時代」 こうしたバブル崩壊後の長期
る。
どが協調介入を行ったためであ
夢を恐れてアメリカ、ドイツな 源とする「金融恐慌」という悪
と動いた。これは、東京を発信
したのである。
の為替相場は一気に「円安」へ り付け」騒ぎに端を発し、世界 一方、このコスモ信組の「取
の動揺する光景を目の当たりに
資本主義の象徴である金融資本
れた。まさに、バブル崩壊後、 億円と言われる預金が引き出さ が起こった。この一日で七〇〇
初の「取り付け」 (注一) 騒ぎ
かりの預金者が押しかけ、戦後
スモ信用組合店頭は、溢れんば
七月三一日、東京·池袋のコ
金融恐慌の
■ ■ … … (単位:100万人) OECD地域の失業者数推移(1950~95年)
者数平均は一千万人以下
はOECD地域の総失業 五〇年代から六〇年代に
35↑
F7 35
【OECD報告より】 は三倍へと膨らんだ。 二年のわずか一〇年間で だったが、七二年から八
30 25 0 15 10
1
– 30
-25

– 20
15
OECD予測]
10
.. y

Y
: 1
Y
5
0561
1952
1954
19561
8561
1960
1962
1964
.9961
2 8961
1970
1972
1974
1976
2861
Z661 1990
1984
1986
1988
1995
ることになろう」と報告してい
可能であるパンドラの箱を開け
すまで閉じることがほとんど不
けたら全ての報復処置が飛び出 そして、「今後五年間で新たに
の例が示すように、いったん開
保護主義に訴えることは、過去 イントも上昇している。これは 九三年の五 .一%より二 ·一ポ
させる危険性も抱えている」「
いし、また国際貿易体制を崩壊
社会構造をバラバラにしかねな 主主義体制の権威の失墜を含め、 業率 (一五才から二四才) に至 性の失業率は三 ·四%、若年失
は深刻である。それは同時に民 者」があり、「現在の失業問題
三五〇〇万人、八 ·五%の失業 いうと、今年六月の完全失業率 な ぜ 長期
報告では「OECD二五カ国で
国経済協力開発機構)の九四年
また、OECD (先進二五カ
;
電機関係では、松下電機が六
減を打ち出している。
人、本田も三〇〇〇人の要員削 人、マツダは今年度で三〇〇〇
産は九六年度末までに五〇〇〇 間で正社員の割合を七割に、日 関係では、トヨタが向こう五年
終身雇用の問題では、自動車 初の三%割れ(二 ·七九%) と
なった。
そして、今年九五春闘では春闘
査開始以来初めてのことである。 下回った。これは、六三年の調
(名目賃金) が前年を〇 ·六%
年のサラリーマン世帯の実収入
しの問題である。
まず賃下げの問題では、九四
さらに、賃下げと終身雇用崩
終身雇用崩し」 賃 下 げ と
月号)といわれている。 だろう」 (週間エコノミスト七 一三〇万人の失業者が発生する
すでに欧米並になっている。
っては七 ·二%となっており、
戦後最高を記録した。その内女 は三 ·二%(約二〇二万人) で、
では、日本の状況はどうかと
戦争も含むということ)。 を立てているというのである。
る(ここで言う報復処置とは、
切られた。
こり、次々と休業していった。こうして金融恐慌の口火が め、東京横浜の中小銀行に預金者が殺到して取り付けがお ました」という発言がもとで、翌日から渡辺銀行は店を閉 相の「現に今日正午頃において渡辺銀行がとうとう倒産し 日本では、戦前の一九二七年三月一四日、当時の片岡蔵
.
剰能力は、九〇年で二六 ·八兆
があげられる。特に製造業の過 第二に、慢性的な設備の過剰
る。
たアジアだけとなっている。
である。残るは中国を初めとし
に限界に達しているということ 資本が展開する「市場」がすで
いるのがバブル経済の崩壊と、
である。もっとも端的に顕れて
成長条件が喪失したと言うこと
その理由は、第一に、資本の
[
の引き出しをすること。【広辞苑より】 預金者の信用を失ったとき、預金者が銀行に殺到して預金
注一、『取り付け』
てくる。
恐慌などによる経済界の不安動揺などのために、銀行が
ぜ続くのかが大きな問題となっ 十一月号) というのが現実であ
では、こうした長期不況がな
·三年連続でほぼゼロとなってい ス〇 .二%、九四年〇·六%と
九二年〇 ·三%、九三年マイナ
となっている。実質成長率も、
も続く深厚な不況が大きな原因
嫁はバブルの崩壊以降三年以上
こうした労働者への犠牲の転
不況なのか
るのである。
の暗夜行路はなお続くことにな
抱え込むことになり、長期不況 る以上、資本はこの過剰設備を
が過剰となっている。
は一一〇〇万台で四〇〇万台分 ているが、九四年度の生産台数
は九〇年で一五〇〇万台となっ
すでに市場が限界に達してい
自動車部門では、総生産能力
る。
る」 (週間エコノミスト九四年
んだ固定費が経営を圧迫してい
の減価償却が重く、過剰に膨ら
ブル時代に踏み切った設備投資
「業績が回復しないのは、バ
%しか稼働していない。
うに新設した同様の設備が五〇 住金などもバブル時代に競うよ
備が稼働できず、NKK、川鉄、
円を投じた最新鋭の表面処理設 新日鉄は、名古屋で二五〇億
なぜ、どこが大失業なのか

で二六〇〇〇人の要員削減目標
割)、三洋電機では九五年度末
務関係など) で六〇〇〇人(三
で生産にタッチしない部門、総
子会社の間接部門 (直接ライン
る。
·
赤字は一六〇〇億円に達してい
の鉄鋼五社は、九四年度の経常
K、川鉄、住友金属、神戸製鋼
鉄鋼関係では、新日鉄、NK
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ている。
五兆円と三倍以上に膨れ上がっ
円だったものが九三年で九三.
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