CTSは4月7日、今年度新賃金について回答した。社員はベースアップ(ベア)ゼロ、定期昇給のみ実施(4号俸)。契約・パート社員についてはまったくのゼロ回答だ。CTSの2021年度決算では、営業利益は約4700万円(前年比132・5%)の大幅な増益見込みであるにもかかわらず、一昨年、昨年に続いて3年連続のベアゼロを強行したのだ。昨年来、すさまじい勢いで物価上昇が続いていることを考えれば、社員も契約・パートも実質的な賃下げそのものだ。コロナ禍の中、感染の危険と緊張、相次ぐ要員削減、一人あたりの業務増加が強いられてきたことを思えば、こんな回答は絶対に認められるものではない! 契約・パート社員については定期昇給制度が存在しないため、社員との賃金格差がますます拡大する 動労千葉は今後も、CTSに対して抜本的な賃金・労働条件の改善を求めて徹底的に闘いぬく決意だ。CTSで働くすべての仲間は動労千葉に加入し、ともに闘おう。
「絶対に責任を取らせる!」
4・7CTS本社抗議行動を闘う
動労千葉は回答日の4月7日、春闘第2波の闘いとしてCTS(千葉鉄道サービス)本社への抗議行動を行った。午後6時、仕事を終えた組合員が続々とCTS本社前に集まった。佐野書記次長の司会で行動が始まった。
冒頭あいさつに立った関委員長は「CTSは5千万円近くの黒字決算なのに一円たりとも賃上げをしない。このコロナ禍の中で、みんなどんな思いで働いてきたと思っているのか! 低賃金で働いている労働者にとって今の物価高がどれほど大変なのか、このCTS本社にいる人間はぜんぜんわかってない」とベアゼロ回答を徹底弾劾した。
所長はこっそり雇用延長
さらに「昨年だけで動労千葉の5人の組合員が65歳以降の雇用延長を拒否されている。にもかかわらず南船橋事業所の所長だけはこっそり雇用延長していた。絶対に許せない。現場の闘い、地労委、裁判を通して会社を徹底追及し、絶対に勝利しよう」と呼びかけた。
北村執行委員が新賃金と雇用延長をめぐる団体交渉の経過を報告し、「なによりも組織拡大とストライキを含む闘いの強化で突破するしかない」と訴えた。
都内から駆けつけてくれた動労千葉を支援する会の仲間は「JETS(東日本運輸サービス)では65歳以降の労働者に対し、会社が『残ってくれ』と頼んで継続雇用している。赤字を前面に出しているがJR東は2兆円以上の内部留保をため込んでいるじゃないか。CTSにできないわけがない。」と述べ、雇用延長拒否を続けるCTSの姿勢を徹底弾劾した。
だまし討ち!怒りしかない
続いて、今年度に65歳を迎える組合員が前列に並び次々と発言を行った。幕張支部の山田前支部長は「CTSは『管理者も含めて70歳までの雇用の努力義務はJR東にある』『CTSの直接雇用はない』と何度も回答してきた。すべて大嘘だった。何十年もJRとケンカしてきたが、ここまで180度の嘘をつく会社はみたことがない。会社の体(てい)をなしてない。こんな会社は潰すしかない。これからも働いていきます。絶対にこの会社に責任を取らせる」とCTSを徹底弾劾した。
さらに、CTS千葉・津田沼・幕張の各事業所で働くエルダー組合員が次々とマイクを取り、「今回の団交での大嘘はだまし討ちだ。絶対に許せるものではない」「CTSは去年から大先輩の首を次々と切ってきた。我々も雇わないと言ってきた。それがフタを開けたら管理者だけ雇って怒りしかない」「千葉事業所でも多くの仲間が65歳を迎える。粘り強く闘う」「現場の労働者の頑張りがあって、この本社の連中だっていられる。そこを勘違いしてるんじゃないのか」「65歳以降の雇用延長は、本当にささやかな最低限の要求だ。それすらできないなんてCTSは最低の会社だ。要求をかちとるまで頑張ろう」と訴えた。
ゼロ回答には愕然!!
絶対に容認できない
清掃を代表して発言した幕張支部の組合員は「今日の新賃金回答には愕然とした。コロナ禍の中で、人は減らされたのに業務は増え、この中で職場を支えてきたのにこの仕打ちなのか。絶対に容認できない。物価高の中で今後、みんな生活が困窮していく一方だと思う。今後も賃金アップを要求して闘っていく」と発言した。
さらに参加した千葉転支部、千葉機関区支部、津田沼支部、木更津支部、幕張支部の代表から決意表明が行われた。最後に関委員長の音頭で団結ガンバローを行い、抗議行動を締めくくった。