「平成9年度問題」とは②

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SOAMU
開動劳千葉
国鉄千葉動力車労働組合
〒260 千葉市中央区要町2番8号(動力車会館)
電話{(鉄電) 千葉 2935 · 2936番
(公 043 (222) 7207番 96. 2.23 4347
No.
ぐる危機を背景としたものだ。政府·運 R体制の分裂という問題も、十年目をめ
「二〇二億合意」以降顕わになった了
「和解情勢」の本質
も一体の問題にならざるを得ないことだ。 いる。しかもこれは、一〇四七名問題と
て受け入れる返事は全く無いと言われて 職を希望しているが、政府の打診に対し
結果は、九割が公的部門かJRへの再就 引き続き事業団に残るという項目はない、 望する」「退職する」という項目だけで、 自信と確信をもつことができる。 げたことについて、われわれは、改めて
いる。アンケート用紙は、「再就職を希 争全体を牽引して、今日の地平を創りあ
対し、解散を前提とした調査が始まって この十年間の動労千葉の闘いが、国鉄闘
また清算事業団では、二千名の職員に
列車の輸送ルートは寸断されてしまう。 が前提となっている。そうなれば、貨物
る在来線はJRから切り離すということ
備新幹線の基本スキーム」では、平行す
しかないということになる。しかも「整
だ。鉄道貨物輸送も全廃するか国がやる
福岡周辺しか鉄道が残らないということ
国は鉄道全廃、北海道や九州は、札幌·
言い始めている。この論理でいけば、四
て廃止するか国が補助するしかない」と マスコミは、すでに「不採算線区は全
三島·貨物· 事業団
【四三四〇号から続く】
かのように見える。しかし、国鉄労働運
JR東日本やJR総連に向けられている
土壇場に追いつめられている。矛先は、 かに敵の側は矛盾を抱えきれなくなり、 の分割·民営化」と言うべき事態だ。確
今始まっていることは、明らかに「第二
の破壊という方向に向かうということだ。
は、つきつめたところ結局、国労や動労
破産を発火点とした、大きな変化の矛先 いもうひとつの面は、分割·民営化の大
しかし、はっきりと見なければいけな
で起ちあがった一波·二波のストを始め、
に起きなかったことだ。孤立無援のなか
ら、「二〇二億合意」以降の情勢は絶対
仮に、動労千葉や国労が膝を屈していた 撃」を前にして、かつての分割·民営化
千葉の闘いが敵を追いつめているのだ。 いかに困難なときも原則を貫いた動労
しておくことはできないのである。 セクトの利害しか考えない革マルを放置
企業の利害しか考えないJR東日本や、 なければならないときに、もはや、個別
わる問題として「九年度問題」を処理し
ら見ても、国家の存亡·体制の存亡に係
と考えている。また、支配階級の利害か
をつけておかなければ大変なことになる
一〇四七名問題や革マル問題に「決着」
輸省は、「九年度問題」が爆発する前に、
放りだされ、連合が危機と屈服を深めて 働者の怒りが行き場のない状況のなかに しかも、社会党が崩壊し、ぼう大な労
込んでいる。
先兵となって主張しているのである。 府·支配階級ですら言えないことをその て雇用を守る」と公言する論理など、政
だと主張し、「軍需生産でもなんでもし ワークシェアリングで理性的な選択の道
賃下げも、地域間異動も、多能化も全て 後的解体」を叫ぶ論理や、五五才からの
でも何でもない」と主張して「国労の最
働行為と認定したことを「不当労働行為
に他ならない。労働委員会ですら不当労 によって、何とか延命しようという方針 するところをその先兵となって担うこと
リング」も、資本や支配階級が最も意図
ことだ。「国労解体」も「ワークシェア
に対する裏切りの原点に回帰したという
これは結局、「第二の分割·民営化攻
クシェアリング運動」に全面的にのめり を打破する」等叫びたて、他方、「ワー
「職場におけるカメイ組合との平和共存 題の「決着」も考えられない状況にある。
始」「国労=カメイ組合の最後的解体を」
ガンを掲げ、「国労との新たな闘いの開
くろうJR型労働運動を!」なるスロー 選択された道だ。支配階級にとってみれ
う歴史の真実を!闘おう国労解体を!つ にとって背筋の凍るような事態のなかで
たっている。昨年秋以来彼らは、「学ぼ され俎上にのせられるという、JR総連
JR総連·革マルは、決定的な危機に
裏切の原点に回帰
国鉄内争の正念場
とは?下
「9年度問題』
でもあるということだ。
動が解体されかねない危機を孕んだ情勢
構えがひとつでも崩れれば、国鉄労働運
きなチャンスでもあり、同時に、闘いの
とは、この十年間の闘いに決着つける大
ら見すえなければならない。「和解情勢」
とつ変ってはいない。この点を真正面か 化しようという支配階級の目論みは何ひ
動を解体し、労働運動全体を産業報国会
側から決着をつけよう!
をめぐって噴出する大変動に、労働者の
体制と真正面から対決し、「九年度問題」
点だ。九六年は国鉄闘争の正念場。JR 要な課題である。革マル問題は最大の弱 国鉄労働運動の再生をかけた決定的に重
R総連解体の闘いは、国鉄闘争の勝利、 用組合をつくることだ。だからこそ、J
異様な革マル結託体制を解体して、純御
支配階級が狙っているのは、あまりに
JR総連は足元から崩壊し始めている。 泣き言を並べざるを得なくなっている。 の戦略は組織を守ることだ」と、惨めな
も益々孤立するだけだ。だからわれわれ
連帯する相手がいない。行動を起こして
孤立を余儀なくされた。連帯を求めても
田書記長は、「東労組は九五年において
R東労中央委員会で総括答弁にたった島
ている状態だ。また、二月に開かれたJ
る組合がいつ瓦解するか様子をうかがっ
JR東労の組合員自身が、自らの所属す
一万人と言われる管理者組合員を始め、 昨年末にはJR東労の組織分裂が起き、
年度問題」の方針策定も、一〇四七名問 ば、革マル問題の決着と無関係には「九
意味でJR体制の最大の矛盾として認識 JR東日本と革マルの結託体制が、ある しかしこれは、支配階級の側からも、
JR総連解体を! たかつての裏切りと同じである。
を脱退して、総評解散への先べんをつけ
割を果たす。この点でも、真っ先に総評
に向けて、溝のなかに流し込んでゆく役
意識や労働運動全体を極めて危険な方向
·革マルのこのような路線は、労働者の
いる現在の情勢を考えたとき、JR総連
新たな10万人合理化粉砕! 労働運動の新たな潮流めざし全国へはばたこう!
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