今こそ外注化粉砕闘争に総決起を!
3名の「出向解除」にあたって訴える
●職場に渦巻く怒りの声
10・11月、千葉支社は、CTSに外注化した仕業・構内職場で3名の出向を解除してJRに復帰させた。幕張で1名、京葉で2名。年令の若い者から戻したこともあり、それだけを見れば要求が実現したかのようだが、職場の気持ちは全く逆だ。怒りの声が渦巻いている。業務が外注化された現実そのものは何ひとつ変わっていないからだ。
当事者にとっては、出向解除というよりもずっと続けてきた仕業検査の仕事から突然引き剥がされて臨検に回されただけのことだ。会社の勝手な都合ひとつで突然強制出向に出され、今度もまた本人の意志を全く無視して永年やってきた仕事を奪われたのだ。これが外注化がもたらした現実だ。
JRとCTSは、動労千葉が闘い続けていることによって、つねに外注化の矛盾を噴き出し続けていること、思うように外注化が拡大できないことにあせっている。だからCTSに大勢の「プロパー」を採用して動労千葉組合員を排除したいと狙っているのだ。今こそ外注化反対闘争を強化しよう。強制出向者やプロパーの仲間を仕事と一緒にJRにとり戻そう。
●労働者をもて遊ぶな!
外注化は、高齢者の雇用の場を奪って労働者を分断し、対立させただけではない。こうやって一人ひとりの労働者の気持ちを引き裂き、もて遊ぶ現実を生み出した。今回の3人は突然泊勤務から日勤に変えられた。それは家族をもつ者にとっては大変な問題だ。生活を破壊するな。労働者は将棋の駒ではない!
車輪転削ではベテランの高齢者が仕事を奪われ、出向解除の名の下に臨検に配置転換させられた。「高齢者の雇用の場の確保」など完全にウソだったのだ。
習志野運輸区ではJR側には戻るべき業務など全く無いのが現実だ。仮に出向解除となったとしてもどこに戻れというのか。さらには、際限なく外注化に突き進むJRの現実からすれば、臨検や機能保全だっていつ外注化されてもおかしくない状態だ。そうしたら二度目の強制出向に駆り立てるというのか? こんなことはもう沢山だ! 外注化によって職場がメチャクチャにされている!
●最底辺に突き落とす競争
「CTSで採用された者だけですべての業務を回す」これが外注化の完成形だ。外注化は、その職場で働く者を、JRと比べて本当に酷い超低賃金のプロパー採用者に置き換えている。外注化の本質とは、働く者を無権利の低賃金労働者に置き換えることであった。
東京では現実はもっと進んでいる。昨年、「ステーションサービス」という駅業務を受託する外注会社が作られたが、その就業規則は、何十年働いても生涯で3回しか昇給しない賃金制度になった。採用から5年目、10年目、15年目に5千円~8千円上がるだけなのだ。これをモデルにして、全国のあらゆる職種の下請会社に適用していこうというのがJRの狙いだと考えられる。
こうやって労働者が分断され、最底辺に落ちていく競争に駆り立てられている。JR採用者とCTSプロパー採用者の間、CTS内でも運転検修部門と清掃部門で大きな賃金格差がつけられ、CTSの多くの仲間たちが普通に生きていくことすらできない状態に苦しんでいる。それでも、JRから天下ってくるCTSの幹部たちは年収1千万からの高給をとっている。この会社はどこまで腐っているのか!
●外注化は安全を破壊する
鉄道の業務をこんな形で何百もの下請会社にバラバラにしたら安全は崩壊する。このままではいつか必ず大事故が起こる。それを示したのが、京浜東北線・川崎駅での列車脱線転覆事故だった。工事責任者、保安責任者、線閉責任者、重機安全指揮者、重機オペレーターが全部バラバラに外注化されていたのだ。千葉でも車輪転削の仲間が指を落としたり、銚子検査派出でひき殺されそうになったり、大変なことが起きている。
大量退職の始まりが際限なく外注化を拡大しようとしている。千葉ではこの間も9駅の外注化が強行された。まともに検討されることすらなく、無責任極まりないやり方で、大量退職に追い立てられるようにあらゆる業務が外注化されようとしている。それはまさに際限なく安全を破壊する行為だ。今、JRでは恐るべき事態が進行している。大量退職が職場にもたらすのは「去るも地獄、残るも地獄」の現実だ。今必要なのは、外注化ではなく定年延長と65歳まで働き続けることのできる職場・労働条件だ。われわれは外注化を絶対に許さない。
●普通に生活できる労働条件を
あらためて外注化を粉砕するまで闘い続ける決意を固めよう。外注化を粉砕するためには、JRだけでなく本当に酷い労働条件が強制させているCTSで闘いを起こさなければならない。
JRの仲間たちに訴えます。CTSプロパー採用の仲間たちに訴えます。CTSクリーン事業部の仲間たちに訴えます。外注化を粉砕し、仕事と一緒にJRに戻ろう。外注化を粉砕し、人間らしく生きられる賃金と労働条件をかちとろう!