昨年12月29日、JR・CTSの65歳以降の雇用延長拒否に対して、雇用延長を求めて千葉地裁に裁判を提訴した。11月に千葉県労委に申し立てた不当労働行為事件とともに、70歳までの雇用延長と外注化粉砕に向けて闘いぬこう。
これのどこが「努力義務」か!
JRは3月ダイ改から職名廃止・融合化などの激しい攻撃を仕掛けてきている。だが、それは民営化・外注化の全面的な破たんと矛盾を塗り隠そうというものだ。
外注化によって労働者を劣悪な賃金・労働条件に突き落とした結果、全系統で鉄道を動かすのに必要な要員が確保できなくなっている。しかも、この中で国鉄採用者が大量に65歳を迎えようとしているのだ。
しかし、会社は動労千葉を排除するために雇用継続を拒否している。これまで希望者は70歳を超えても雇用を延長してきたにもかかわらず、70歳までの雇用が努力義務として法制化される中で、雇用延長を拒否しだしたのだ。
会社は「情報提供サービス」で「雇用延長の努力をしている」と称している。だが、登録者にはわずか数件の求人情報しか届いていない。千葉県は1件のみで、他は東北地方や茨城県などまともに通うこともできない場所ばかりだ。
しかも、CTSは団交で、「65歳以降のエルダーは雇わない」「エルダーはJR社員だからJRで責任を持ってくれ」と回答している。一方で、JR本社は「雇用延長はグループ会社で」としている。情報が来る来ない以前に、そもそも制度として成り立っていないのだ。これのどこが「努力義務」なのか!
雇用延長・外注化粉砕まで闘おう
この闘いは雇用継続をかちとると同時に、外注化を打ち砕くための闘いだ。
深澤社長は「これからは仕事、系統の壁だけでなく企業の壁も越えていく」と語っている。「偽装請負」などの制約をなし崩し的に解体して、鉄道業務の全面的な外注化、分社化・転籍を一気に進めようとしているのだ。それは同時に、グループ会社の大リストラ・大再編を不可避とする攻撃だ。
改めて、われわれが20年以上にわたって貫いてきた外注化阻止の闘いは大きな意義をもっている。鉄道業務の専門性を軽んじ、要員削減と合理化だけを追求した先は「安全崩壊」であり、「鉄道崩壊」だ。
断固として外注化粉砕の闘いにたちあがろう。雇用延長と、70歳まで働ける労働条件の確立をかちとろう。職場闘争と一体で、裁判・労働委員会闘争を闘いぬこう。
1月9日 三里塚旗開き
「農地死守・実力闘争で闘おう」
1月9日、三里塚反対同盟は旗開きを開催し、2022年の闘争宣言を発した。
宣言では、コロナ禍で空港需要が激減した中で成田空港が廃港の危機にあることを明らかにし、「農地死守・実力闘争」での闘いが訴えられた。
また、米中戦争の危機、岸田政権による沖縄・辺野古新基地建設、南西諸島ミサイル配備や大軍事演習の中、改憲・大軍拡の岸田政権打倒への闘いの決意が語られた。
旗開きには各地の闘う仲間が結集し、動労千葉の関委員長、関西生コン支部をはじめ各団体からの発言が行われた。また、旗開きに先立って市東さんの農地死守のデモ行進が闘われた。