JR東日本3月ダイ改過去最大の列車削減
12月23日、JR千葉支社は①3月12日実施の3月ダイ改提案、②木更津統括センター設置提案、③西船橋運輸区(仮称)設置提案、④駅運営体制の見直し提案を行ってきた。
また、君津駅の窓口廃止、銚子駅と鴨川駅での仕業検査の業務発注を今後行わないこと、銚子駅での入出区業務の委託を取りやめて今後は本線運転士で行うことを示してきた。
3月ダイ改は歴史的な攻撃
JR東日本は3月ダイ改で発足以来最大の列車削減を行おうとしている。新幹線・在来線で平日の運行本数239本(約2%)減という大幅な削減提案だ。千葉でも1千キロ近い大幅な削減が提案されている。
鉄道の現業部門の職名全廃、業務融合、標準数廃止など、かつてない形で労働条件解体と要員削減が狙われている。鉄道の歴史の中でも重大な転換をなす攻撃だ。
だが、この攻撃は矛盾に満ちている。打ち破る力は職場からの声と闘いだ。3月ダイ改阻止の闘いに全力でたちあがろう。
【ダイ改規模】▲991.3㌔
- 全体として大きなマイナスになっている。
- 車掌関係では、特急列車の指定列車拡大と乗り込みの見直しによる削減が大きい。
- 木更津運輸区で車掌の乗務キロが大きくプラスになっているのは、内房線の131系ワンマンが209系での運行になり、館山泊が増えることによる。
- 運転士関係では、総武緩行線、京葉線の列車本数の削減によるところが大きい。
【臨要員の見直し】
実施箇所 千葉運輸区、蘇我運輸区
【成田エクスプレスの担当乗務員区変更】
佐倉運輸区から東京支社管内に移管
【乗務員の労働時間の見直し】
実施箇所:全運輸区 木更津統括センター
【列車防護要員省略区間の拡大】
成田線(成田~成田空港間)
【ワンマン拡大】
成田線・成田~佐原駅間でワンマン運転実施
武蔵野線・京葉線の乗務員基地再編
(2024年度下期実施)
- 西船橋の近くに「西船橋運輸区(仮称)」を設置する
- 蘇我運輸区京葉派出を廃止する
【武蔵野線・京葉線の業務について】
- 東所沢電車区担当の運転士業務の一部
→東所沢運輸区(仮称)発足に合わせて千葉支社に移管 - さいたま車掌区担当の車掌業務の一部
→西船橋運輸区(仮称)の発足に合わせて千葉支社に移管
【参考】
○君津駅の窓口廃止(3月4日実施)
→窓口廃止で要員体制の変更はなし。(出面は3人)
○銚子駅、鴨川駅での仕業検査の業務発注廃止、銚子駅の入出区業務発注廃止(3月12日実施)
会社:仕業検査有効期間が6日から9日へ延伸され、銚子駅と鴨川駅での仕業検査がなくなる。銚子駅の入出区はすべて本線乗務員で対応可能だ。
組合:要員への影響はどうか?
会社:派出検査はCTSで行っているのでCTSの判断だ。銚子、鴨川駅での仕業検査の発注はなくなる。銚子駅の入換業務の発注もなくなる。鴨川駅での転線の業務は残る。
組合:臨時検査体制はどうなるのか。
会社:定例の業務はなくなる。派出を残すかどうかはCTSの判断だ。