結成20周年
新たな大躍進
用動劳千葉
に向け出発!
国鉄千葉動力車労働組合 〒260-0017 千葉市中央区要町2番8号(動力車会館) 電話 〔(鉄電) 千葉 2935 ·2939番 (公) 043(222)7207番
99.8.24 No. 5008
団結のかけ声のもとに、一切の しかも国労のなかには今、総 されてしまっている状況にある。
は社民党段階で事実上にぎり潰
当然の要求は、国労本部あるい の要求を支持する。しかしこの われわれも、国労闘争団のこ
金として清算すること。 及び諸経費について解決 いられた、一切の損害金 四、この間の争議により強
旋を行うこと。
望を尊重した再就職の斡 る者については、本人希 三、解決時に退職を希望す
置をとること。
記「1」と同様に採用の措
希望する者についてもよ
二一、地元以外のJR各社を
こと、
JRの採用措置を講ずる 8年4月1日に遡り地元
労働行為の是正のため、
一、全員の解雇撤回·不当
している。
四点を確認し、国労本部に提出
て譲れない要求」として、次の
絡会議幹事会は、「闘争団とし
5月26日、国労闘争団全国連
闘争団の要求
一五〇〇七号より続く)■
な問い直しである。 く、闘いの路線·構えの根本的 ふまえた対応のあれこれではな
こにまで至ってしまった現状に
だが、今最も必要なのは、こ
的な問い直しを 闘争路線の根本
現状だ。
認などよしとはしていないのが 組合員は、誰も国鉄改革法の承
そのトーンは様々だが、現場の をも逸脱しているという声など、
提出した念書は3·18臨大決定 しながらも、自民党や自由党に 認したことに対する意見は留保
る声、3·18臨大で改革法を承
の撤回と現執行部の退陣を求め が高まりつつある。改革法承認 の動きに対する批判、抗議の声 の内外から、この間の国労本部
こうした状況のなかで、国労
高まる危惧の声
が顕在化している。 国労を内部から蝕んでいく動き
な陰謀をめぐらし、国鉄闘争と
合などと通じた一部幹部が様々
ころで、政府や自民党、JR連
員の苦闘とは全く関係のないと
況がつくられ、また現場の組合
異論を封じてしまおうとする状
連やJR連合が束になって国労 が、政府やJR、そしてJR総 ている国鉄改革法の承認問題だ 例えば、今最大の焦点となっ
◎ 改革法承認問題
のである。
た闘いの根本的な総括が必要な い。だからこそ、原点にかえっ
ある」と裁断できるものではな
なかったが、これ以上は問題が
であり、「ここまではしょうが に現状をつくりだしている問題 りあって、ある意味では必然的
い発想など、一切は密接に関わ
状況のなかから考えようとしな
働者や労働運動がおかれた全体
現在の政治状況全体、日本の労
がもつ決定的に重要な位置を、 名闘争の位置づけ、▼国鉄闘争
重荷としてしか見ない一〇四七 間たちの不屈の奮闘をお荷物·
承認がもつ意味、▼闘争団の仲 題点、▼3·18臨大での改革法 あいまいな対応がもっていた問
5 ·28反動判決に対する極めて
8·30申し入れのもつ意味、
う現状認識の問題点、
▼
96年の
「解決局面を迎えている」とい が解決に向けて動きだしている」
う路線のもつ問題点、
政治の場での全面一括解決とい 国労がずっと主張してきた
▶「政府
「だから苦渋の選択として改革 はわれわれの闘い如何である」 治が動く」「その後の解決水準 いる」「改革法を承認すれば政 努力してまいりたいと表明して てきた。「政府は解決に向けて って正当化され、根拠づけられ
を迎えている」ということによ とJR総連·革マルの結託体制
態度表明の一切は、「解決局面 ぶ闘いが、明らかに政府やJR
も全く同じだ。この間の様々な
また、「解決局面」という議論
◎「解決局面」論
過言ではない。
うのないものである。
ような議論は、実際は成立しよ 『運輸省メモ』は逸脱だ」という
民党や自由党に提出した念書や
の承認までは仕方がないが、自 どう曲解しても「解決構造」など 史を画するような反動判決が、
白なことだ。だから、「改革法
になっているのではないのは明
ない。今さらそんなことが問題
誰も否定する者などいるはずも
たる闘いをつづけているわけで、 からこそそれに対して12年にわ
を切られ、日々差別をされ、だ
われわれ全てがそれによって首
ているという事実だけならば、
改革法によってJRが発足し
な関係でしかなかったと言って
役員だけという、極めて漫画的 ていたのは、国労本部の一部の
闘いの原点へ!下
改革法承認を撤回し
に言いくるめるような主張をし
つじつまの合わないことを強引 直に言えば、一人相撲のように
から明らかなことであった。率
うともしていなかったし、始め ら自身その意図は何ひとつ隠そ
りつづける意図は何なのか。彼
踏絵のごとく改革法の承認に拘
民営化から12年が経つ今もなお、
に何を迫ってきたのか、分割·
に間違いだ。
この間政治の場で様々な動き
れを混同したような議論は絶対
主張は全く別のものである。そ 「解決局面を迎えている」という ことと、この間国労本部が言う
を窮地に追いつめているという
闘争団を先頭とした12年に及
◎ 深刻な危機
うはずはないのだ。
どというおかしなことが起きよ 迫るほど「解決局面」が近づくな
し、政府が国労に屈伏を迫れば と言えないことは明らかである
責任を一切否定するような戦後 労働委員会命令と不当労働行為 ば、憲法の上に改革法を置いて、
だが、少しでも冷静に考えれ
態が進行したのだ。
いの旗を降ろしていくという事
党が要求するままに、次々と闘
しての解決だとか、政府·自民
道上の問題·新たな雇用問題と
か、訴訟の取り下げだとか、人 して国鉄改革法の承認問題だと
みだして、それを唯一の根拠と
というまさに転倒した事態を生
するかのようにトーンが高まる は逆にどんどん明日にでも解決
高くするたびに、国労側の主張 府·自民党が次々とハードルを
を示したもの」と主張され、政
判決までが、「政府が解決構造
言われるようになった。5·28
28反動判決以降とりわけ声高に
こうした主張は、昨年の5·
法を承認する」という論理だ。
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
–
て「解決」しようという点でこの 行政·司法·政治権力に依拠し 労働委員会や裁判所、政府など その力に依拠するのではなく、
間たちの団結と闘いを信頼し、
針は、組合員や全国の支援の仲 えたものだが、国労の闘いの方 全面一括解決」方針が、形を変
これは、「中労委の場における
という基本方針があるからだ。
治の場における全面一括解決」
が起きるのか。その前提に「政
なぜこのような倒錯した事態
◎「政治決著」路線
りと見すえなければならない。 直面してきたのかをこそはっき
ほど遠のき、どれほどの困難に
ひらきながら、真の解決がどれ
闘いは極めて偉大な地平を切り 降ろされてきたことによって、
面」と称して闘いの旗が次々と
むしろわれわれは、「解決局
を受け入れようとしているのだ。
の放棄につながりかねない要求
の放棄、国労が国労であること
のではなく、逆に12年間の闘い
利な力関係を形成しようという
闘いを強化することでさらに有
で「解決」できると発想している。
と無関係に政府·自民党の土俵
はそのことを忘れ、現場の闘い
ている。現在の国労本部の役員 した関係が生みだされてしまっ
ない。しかしここでも本末転倒
って頑張りぬいたからに他なら
とで国労組合員が歯を食いしば
またJR体制の困難な状況のも
て屈せずに不屈の闘いを貫き、
らず一〇四七名闘争団が頑とし の路線的な誤り、動揺にも係わ
が始まっているのは、国労本部
てしまっているのだ。 全くと言っていいぽどぬけ落ち 正面から見すえるという視点が
との関係のなかに位置づけて真
する経済的、政治的な情勢全体 くる攻防戦を、われわれが直面
識である。現在の国鉄闘争をめ けているのは、客観的な情勢認
この間の国労の運動に最も欠
認識の欠落
客観的な情勢
まうという深刻な事態であった。 それが政府権力の側に移ってし 導権、主体的な決定権を失い、
であるはずの国労が、闘いの主 に進行したことは、闘いの主体
+〇四七名闘争をめぐって急速 結局、この一年余りの過程で
になってしまう。
の情勢認識が満展開されること 向けて動いている」という虚構
が繰り返され、「政府は解決に
の場限りのごまかしの状況説明
判や危惧の声をかわすためにそ
対して、現場からわき起こる批
であるし、またこうした動きに
すかしてかかるのは当然のこと
政府·自民党が完全に足元を見
しかもこうなってしまえば、
結果であると言わざるを得ない。
は自然の流れとして行き着いた た積み重ねの結果、ある意味で
民党や自由党への念書はこうし いう方針がとられつづけた。自
を低くして「解決」を嘆願すると る結果として、次々と闘いの旗
てを見、全てを判断しようとす
しかも、その窓口だけから全
十年余り終始一貫しているのだ。
鉄分割·民営化型の荒っぽい労 二八万人と報告されている。国 済白書では過剰雇用がさらにニ
·九%、三二九万人に及び、経
また、失業率は戦後最悪の四
◎ 大失業時代の到来
法の改悪が強行された。
に続いて、労働者派遣法·職安
制をめぐっても、労基法の改悪
背番号制が導入される。労働法 台帳法の改悪によって、国民総
設置された。さらには住民基本
定され、国会には憲法調査会が
組織的犯罪対策法–盗聴法が制
が代を国歌·国旗として制定し、 それのみならず、日の丸·君
抜本的に変わることを意味する。
働運動をとりまく全ての条件が 国鉄闘争の意味
ルにとどまる問題ではない。労
争協力が強制されるというレベ
いざというときに労働者への戦
ことを宣言したのだ。これは、 きる国家として世界に登場する の制定をもって、再び戦争ので
法を始めとしたガイドライン法
日本は、今国会での周辺事態
審議も経ずに次々と成立した。 反動法案が、ほとんどまともな
のあり方を根底から覆すような
会では、戦後日本の国家·社会
うとしている。第一四五通常国
いま歴史は大きな角を曲がろ
◎ 歴史の曲がり角
はあまりにも主観的すぎる。
すというのでは、その情勢判断
という節穴だけから方針導きだ
輸大臣が国会答弁でこう言った、 れが自社協議でこう言った、運
局面論にしても、自民党の誰そ
政治決着路線にしても、解決
る。闘いの道のりは確かに厳し との意味が輝くときを迎えてい こそ十数年頑張りぬいてきたこ むしろ国鉄闘争は、これから けることになるかは明らかだ。
権利がどれほど手痛い打撃を受
ほどの困難に直面し、労働者の れからの日本の労働運動がどれ
闘いが権力の前に潰えたら、こ したいと考えており、またこの 支配階級は闘いをどうしても潰
動の未来をかけて闘われいる。
散らし、日本の労働者と労働運
時代の攻防の焦点として火花を
国鉄闘争は、大失業と戦争の
JR体制の危機
きりとさせなければならない。
けられているということをはっ
働運動への解体攻撃として仕掛 れて、新たな質をもった国鉄労
攻撃は、こうした情勢に規定さ な攻撃の根幹にすえられた国鉄 の総決算という極めて大がかり
は明らかだ。むしろ、戦後政治
ような発想が間違いであること
衝で国鉄闘争が解決するという
すえれば、自民党との要請·折
こうした情勢を真正面から見
荒れることは間違いない。 間に、膨大な首切りの嵐が吹き
特別措置の期限3年という短期 産業再生法も今国会で成立した。 法上の優遇措置を与えるという、 れた企業には政府が税制上、商
計画を主管大臣に提出し承認さ
かれている。しかも、リストラ
多くの労働者が悲惨な状況に置
働者の首切りが全国で吹き荒れ、
起ちあがろう。
針を再確立して、新たな闘いに
り、確固とした闘いの路線·方 恐れている。今こそ原点にかえ 声が国鉄闘争と結合することを 恐れ、街に溢れはじめた怒りの しようもなくなっていることを 分割·民営化政策の破たんが隠
りとなろうとしている。政府は、 への危機感が大きな闘いのうね の労働者が結集するなど、時代
会には、実に20年ぶりに5万人
開催されたガイドライン反対集
はいない。しかも、5月21日に
いを潰す手段を何ひとつもって 部から屈伏を引きだす以外に闘
力を蓄えでいる。敵は戦列の内
てこれからも闘い続ける意志と にも耐え、不屈の団結を強化し
われわれは、どのような攻撃
◎ 怒りの声の先頭に
そ不動の構えが必要である。 危機にたっている。このときこ
まるなど、JR体制は明らかに
割·民営化政策見直し議論が高 「JR大再編」など、また再び分
どでも、「完全民営化の見直し」
ず組織防衛に動き、マスコミな
隠そうともせずになり振り構わ しくなり、JR総連も危機感を
り、革マルとの結託体制もおか
機はいよいよ決定的な段階に至
せず、JR貨物、三島の経営危
R体制の側である。借金は返せ
逆に危機にたっているのはJ
◎今こそ不動の構えを
.
いないという確信がある。
くとも、われわれには負けては
新たな大躍進
用動劳千葉
に向け出発!
国鉄千葉動力車労働組合 〒260-0017 千葉市中央区要町2番8号(動力車会館) 電話 〔(鉄電) 千葉 2935 ·2939番 (公) 043(222)7207番
99.8.24 No. 5008
団結のかけ声のもとに、一切の しかも国労のなかには今、総 されてしまっている状況にある。
は社民党段階で事実上にぎり潰
当然の要求は、国労本部あるい の要求を支持する。しかしこの われわれも、国労闘争団のこ
金として清算すること。 及び諸経費について解決 いられた、一切の損害金 四、この間の争議により強
旋を行うこと。
望を尊重した再就職の斡 る者については、本人希 三、解決時に退職を希望す
置をとること。
記「1」と同様に採用の措
希望する者についてもよ
二一、地元以外のJR各社を
こと、
JRの採用措置を講ずる 8年4月1日に遡り地元
労働行為の是正のため、
一、全員の解雇撤回·不当
している。
四点を確認し、国労本部に提出
て譲れない要求」として、次の
絡会議幹事会は、「闘争団とし
5月26日、国労闘争団全国連
闘争団の要求
一五〇〇七号より続く)■
な問い直しである。 く、闘いの路線·構えの根本的 ふまえた対応のあれこれではな
こにまで至ってしまった現状に
だが、今最も必要なのは、こ
的な問い直しを 闘争路線の根本
現状だ。
認などよしとはしていないのが 組合員は、誰も国鉄改革法の承
そのトーンは様々だが、現場の をも逸脱しているという声など、
提出した念書は3·18臨大決定 しながらも、自民党や自由党に 認したことに対する意見は留保
る声、3·18臨大で改革法を承
の撤回と現執行部の退陣を求め が高まりつつある。改革法承認 の動きに対する批判、抗議の声 の内外から、この間の国労本部
こうした状況のなかで、国労
高まる危惧の声
が顕在化している。 国労を内部から蝕んでいく動き
な陰謀をめぐらし、国鉄闘争と
合などと通じた一部幹部が様々
ころで、政府や自民党、JR連
員の苦闘とは全く関係のないと
況がつくられ、また現場の組合
異論を封じてしまおうとする状
連やJR連合が束になって国労 が、政府やJR、そしてJR総 ている国鉄改革法の承認問題だ 例えば、今最大の焦点となっ
◎ 改革法承認問題
のである。
た闘いの根本的な総括が必要な い。だからこそ、原点にかえっ
ある」と裁断できるものではな
なかったが、これ以上は問題が
であり、「ここまではしょうが に現状をつくりだしている問題 りあって、ある意味では必然的
い発想など、一切は密接に関わ
状況のなかから考えようとしな
働者や労働運動がおかれた全体
現在の政治状況全体、日本の労
がもつ決定的に重要な位置を、 名闘争の位置づけ、▼国鉄闘争
重荷としてしか見ない一〇四七 間たちの不屈の奮闘をお荷物·
承認がもつ意味、▼闘争団の仲 題点、▼3·18臨大での改革法 あいまいな対応がもっていた問
5 ·28反動判決に対する極めて
8·30申し入れのもつ意味、
う現状認識の問題点、
▼
96年の
「解決局面を迎えている」とい が解決に向けて動きだしている」
う路線のもつ問題点、
政治の場での全面一括解決とい 国労がずっと主張してきた
▶「政府
「だから苦渋の選択として改革 はわれわれの闘い如何である」 治が動く」「その後の解決水準 いる」「改革法を承認すれば政 努力してまいりたいと表明して てきた。「政府は解決に向けて って正当化され、根拠づけられ
を迎えている」ということによ とJR総連·革マルの結託体制
態度表明の一切は、「解決局面 ぶ闘いが、明らかに政府やJR
も全く同じだ。この間の様々な
また、「解決局面」という議論
◎「解決局面」論
過言ではない。
うのないものである。
ような議論は、実際は成立しよ 『運輸省メモ』は逸脱だ」という
民党や自由党に提出した念書や
の承認までは仕方がないが、自 どう曲解しても「解決構造」など 史を画するような反動判決が、
白なことだ。だから、「改革法
になっているのではないのは明
ない。今さらそんなことが問題
誰も否定する者などいるはずも
たる闘いをつづけているわけで、 からこそそれに対して12年にわ
を切られ、日々差別をされ、だ
われわれ全てがそれによって首
ているという事実だけならば、
改革法によってJRが発足し
な関係でしかなかったと言って
役員だけという、極めて漫画的 ていたのは、国労本部の一部の
闘いの原点へ!下
改革法承認を撤回し
に言いくるめるような主張をし
つじつまの合わないことを強引 直に言えば、一人相撲のように
から明らかなことであった。率
うともしていなかったし、始め ら自身その意図は何ひとつ隠そ
りつづける意図は何なのか。彼
踏絵のごとく改革法の承認に拘
民営化から12年が経つ今もなお、
に何を迫ってきたのか、分割·
に間違いだ。
この間政治の場で様々な動き
れを混同したような議論は絶対
主張は全く別のものである。そ 「解決局面を迎えている」という ことと、この間国労本部が言う
を窮地に追いつめているという
闘争団を先頭とした12年に及
◎ 深刻な危機
うはずはないのだ。
どというおかしなことが起きよ 迫るほど「解決局面」が近づくな
し、政府が国労に屈伏を迫れば と言えないことは明らかである
責任を一切否定するような戦後 労働委員会命令と不当労働行為 ば、憲法の上に改革法を置いて、
だが、少しでも冷静に考えれ
態が進行したのだ。
いの旗を降ろしていくという事
党が要求するままに、次々と闘
しての解決だとか、政府·自民
道上の問題·新たな雇用問題と
か、訴訟の取り下げだとか、人 して国鉄改革法の承認問題だと
みだして、それを唯一の根拠と
というまさに転倒した事態を生
するかのようにトーンが高まる は逆にどんどん明日にでも解決
高くするたびに、国労側の主張 府·自民党が次々とハードルを
を示したもの」と主張され、政
判決までが、「政府が解決構造
言われるようになった。5·28
28反動判決以降とりわけ声高に
こうした主張は、昨年の5·
法を承認する」という論理だ。
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
–
て「解決」しようという点でこの 行政·司法·政治権力に依拠し 労働委員会や裁判所、政府など その力に依拠するのではなく、
間たちの団結と闘いを信頼し、
針は、組合員や全国の支援の仲 えたものだが、国労の闘いの方 全面一括解決」方針が、形を変
これは、「中労委の場における
という基本方針があるからだ。
治の場における全面一括解決」
が起きるのか。その前提に「政
なぜこのような倒錯した事態
◎「政治決著」路線
りと見すえなければならない。 直面してきたのかをこそはっき
ほど遠のき、どれほどの困難に
ひらきながら、真の解決がどれ
闘いは極めて偉大な地平を切り 降ろされてきたことによって、
面」と称して闘いの旗が次々と
むしろわれわれは、「解決局
を受け入れようとしているのだ。
の放棄につながりかねない要求
の放棄、国労が国労であること
のではなく、逆に12年間の闘い
利な力関係を形成しようという
闘いを強化することでさらに有
で「解決」できると発想している。
と無関係に政府·自民党の土俵
はそのことを忘れ、現場の闘い
ている。現在の国労本部の役員 した関係が生みだされてしまっ
ない。しかしここでも本末転倒
って頑張りぬいたからに他なら
とで国労組合員が歯を食いしば
またJR体制の困難な状況のも
て屈せずに不屈の闘いを貫き、
らず一〇四七名闘争団が頑とし の路線的な誤り、動揺にも係わ
が始まっているのは、国労本部
てしまっているのだ。 全くと言っていいぽどぬけ落ち 正面から見すえるという視点が
との関係のなかに位置づけて真
する経済的、政治的な情勢全体 くる攻防戦を、われわれが直面
識である。現在の国鉄闘争をめ けているのは、客観的な情勢認
この間の国労の運動に最も欠
認識の欠落
客観的な情勢
まうという深刻な事態であった。 それが政府権力の側に移ってし 導権、主体的な決定権を失い、
であるはずの国労が、闘いの主 に進行したことは、闘いの主体
+〇四七名闘争をめぐって急速 結局、この一年余りの過程で
になってしまう。
の情勢認識が満展開されること 向けて動いている」という虚構
が繰り返され、「政府は解決に
の場限りのごまかしの状況説明
判や危惧の声をかわすためにそ
対して、現場からわき起こる批
であるし、またこうした動きに
すかしてかかるのは当然のこと
政府·自民党が完全に足元を見
しかもこうなってしまえば、
結果であると言わざるを得ない。
は自然の流れとして行き着いた た積み重ねの結果、ある意味で
民党や自由党への念書はこうし いう方針がとられつづけた。自
を低くして「解決」を嘆願すると る結果として、次々と闘いの旗
てを見、全てを判断しようとす
しかも、その窓口だけから全
十年余り終始一貫しているのだ。
鉄分割·民営化型の荒っぽい労 二八万人と報告されている。国 済白書では過剰雇用がさらにニ
·九%、三二九万人に及び、経
また、失業率は戦後最悪の四
◎ 大失業時代の到来
法の改悪が強行された。
に続いて、労働者派遣法·職安
制をめぐっても、労基法の改悪
背番号制が導入される。労働法 台帳法の改悪によって、国民総
設置された。さらには住民基本
定され、国会には憲法調査会が
組織的犯罪対策法–盗聴法が制
が代を国歌·国旗として制定し、 それのみならず、日の丸·君
抜本的に変わることを意味する。
働運動をとりまく全ての条件が 国鉄闘争の意味
ルにとどまる問題ではない。労
争協力が強制されるというレベ
いざというときに労働者への戦
ことを宣言したのだ。これは、 きる国家として世界に登場する の制定をもって、再び戦争ので
法を始めとしたガイドライン法
日本は、今国会での周辺事態
審議も経ずに次々と成立した。 反動法案が、ほとんどまともな
のあり方を根底から覆すような
会では、戦後日本の国家·社会
うとしている。第一四五通常国
いま歴史は大きな角を曲がろ
◎ 歴史の曲がり角
はあまりにも主観的すぎる。
すというのでは、その情勢判断
という節穴だけから方針導きだ
輸大臣が国会答弁でこう言った、 れが自社協議でこう言った、運
局面論にしても、自民党の誰そ
政治決着路線にしても、解決
る。闘いの道のりは確かに厳し との意味が輝くときを迎えてい こそ十数年頑張りぬいてきたこ むしろ国鉄闘争は、これから けることになるかは明らかだ。
権利がどれほど手痛い打撃を受
ほどの困難に直面し、労働者の れからの日本の労働運動がどれ
闘いが権力の前に潰えたら、こ したいと考えており、またこの 支配階級は闘いをどうしても潰
動の未来をかけて闘われいる。
散らし、日本の労働者と労働運
時代の攻防の焦点として火花を
国鉄闘争は、大失業と戦争の
JR体制の危機
きりとさせなければならない。
けられているということをはっ
働運動への解体攻撃として仕掛 れて、新たな質をもった国鉄労
攻撃は、こうした情勢に規定さ な攻撃の根幹にすえられた国鉄 の総決算という極めて大がかり
は明らかだ。むしろ、戦後政治
ような発想が間違いであること
衝で国鉄闘争が解決するという
すえれば、自民党との要請·折
こうした情勢を真正面から見
荒れることは間違いない。 間に、膨大な首切りの嵐が吹き
特別措置の期限3年という短期 産業再生法も今国会で成立した。 法上の優遇措置を与えるという、 れた企業には政府が税制上、商
計画を主管大臣に提出し承認さ
かれている。しかも、リストラ
多くの労働者が悲惨な状況に置
働者の首切りが全国で吹き荒れ、
起ちあがろう。
針を再確立して、新たな闘いに
り、確固とした闘いの路線·方 恐れている。今こそ原点にかえ 声が国鉄闘争と結合することを 恐れ、街に溢れはじめた怒りの しようもなくなっていることを 分割·民営化政策の破たんが隠
りとなろうとしている。政府は、 への危機感が大きな闘いのうね の労働者が結集するなど、時代
会には、実に20年ぶりに5万人
開催されたガイドライン反対集
はいない。しかも、5月21日に
いを潰す手段を何ひとつもって 部から屈伏を引きだす以外に闘
力を蓄えでいる。敵は戦列の内
てこれからも闘い続ける意志と にも耐え、不屈の団結を強化し
われわれは、どのような攻撃
◎ 怒りの声の先頭に
そ不動の構えが必要である。 危機にたっている。このときこ
まるなど、JR体制は明らかに
割·民営化政策見直し議論が高 「JR大再編」など、また再び分
どでも、「完全民営化の見直し」
ず組織防衛に動き、マスコミな
隠そうともせずになり振り構わ しくなり、JR総連も危機感を
り、革マルとの結託体制もおか
機はいよいよ決定的な段階に至
せず、JR貨物、三島の経営危
R体制の側である。借金は返せ
逆に危機にたっているのはJ
◎今こそ不動の構えを
.
いないという確信がある。
くとも、われわれには負けては