動労千葉申1号交渉報告① 反合・運転保安闘争勝利!不当労働行為撤廃!強制配転者の原職復帰へ!
第36回定期大会決定方針に基づき、JR千葉支社交渉で具体的内容を確認
動労千葉は、第36回定期大会の決定方針に踏まえて動労千葉申1号を発出し、この間、11月9日、同26日、12月11日の3回にわたって千葉支社との団体交渉を行い、運転保安確立、不当労働行為撤廃、強制配転者の原職復帰等について追及してきた。今号より、動労千葉申1号に関する団交の概要について報告する。
無線通告にあたっては、「列車の停車中に受領する」ことをあらためて確認!
無線通告の受領に関しては、これまで千葉支社との間では「停車中に受領する」との確認が行われてきた。しかし、動労千葉が尼崎事故1ヶ月を期して実施した安全運転行動や、06年3月の安全運転闘争に対して、停車中に無線通告を受領することを「違法争議」だとして本部役員や列車に遅れが出た運転士に対して「戒告」等の懲戒処分を行ってきた。しかも、両闘争の過程で行われた団交において千葉支社は、「運転士の判断で走行中にメモをとることができる」などという、列車を運行する会社の管理者とは思えない回答を行ってきた。 こうした中、今年6月に尼崎事故調査委員会の最終報告において「運転士は走行中無線内容をメモしない」との報告が出されていることから、あらためて千葉支社に対して無線通告受領のあり方を追及し、以下のとおり確認した。
組合 無線通告の受領にあたっては、列車の停車中に行うよう改めて指導すること。 会社 無線通告の受領については、停車中に受けることになる。 なお、通過列車等が停車する場所について、は運転士の判断による。この内容については、あらためて教育していきたい。
今年度のレール交換は、千葉支社総体で50㎞実施することを確認!
04年1月以降、毎年発生するレール破断やレールの異常摩耗が発生する状況の中で、動労千葉は千葉支社に対して危険箇所のレール交換の実施及び安全対策を実施されるまでの間、列車の速度制限等について要求してきた。 こうした中でJR千葉支社は、今年度のレール交換については、次のとおり回答してきた。
組合 今年度のレール交換については、ダイ改時の団交で約50㎞実施するとの回答であったが、現状及び今後の予定を明らかにすること。 会社 今年9月末までに15㎞のレール交換を実施してきた。線区別のレール交換は以下のとおり行ってきた。 武蔵野線 500㍍ 総武緩行線 2000㍍ 総武本線 1200㍍ 総武快速線 3500㍍ 外房線 3000㍍ 内房線 55㍍ 空港線 400㍍ 成田線(我孫子線)1375㍍ 同 (佐松線) 25㍍ 鹿島線 400㍍ 京葉線 1700㍍ 東金線 400㍍ 今後10月以降は、千葉支社全体で35㎞のレール交換を実施する予定である。 組合 羽越線事故を踏まえて北浦橋梁等の改修を行うことを要求しているが進捗状況はどうなっているのか。 会社 北浦橋梁については、枕木の交換等、5年程度かかるとの報告を受けており、現在改修を行っている最中である。今後も継続的に実施することとなる。
ATS-P設置、内房線は08年度中、その他は12年度末までに完成予定
尼崎事故以降、国土交通省からの指導も含めてJR東日本は本線及び構内へのATS-Pの設置を実施しているが、各線区毎の設置の詳細について解明を求め、千葉支社は左記のとおり回答を行ってきた。
組合 尼崎事故以降のATS-P設置状況を明らかにすること。 会社 ATS-Pの設置については、計画的に整備しているところであり、今年度は、京葉車両センター構内に2箇所設置するよていである。 また、本線関係では、以下のとおり実施する予定となっている。 【構内関係】 京葉車両C 今年度中に2箇所設置する予定。 【本線関係】 内房線 君津~館山間は、08年9月頃完成予定。 同 館山~鴨川は、08年度中に完成予定 外房線 一ノ宮~鴨川間 東金線 大網~成東間 総武本線 成東~銚子間 成田線 成田~松岸間 以上については、12年度中の完成を目標にして工事を行う予定である。 組合 その他に、沿線の草木が線路側にはみ出し、列車の形に削れている状況だ。早急に除草対策を実施すること。 会社 除草については効果的な時期に実施しているが、危険箇所は現場から上げてもらいたい。 (以下、つづく)
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